『ジャーヴィス：ロレンソテストライダーに出来ることはなかった…』
★ヤマハは2021年にファビオ・クアルタラローがモトGPタイトルを獲得したものの、2022年以降、苦戦が続いている。
選手らはマシン改善を訴えているものの、2022年末にはプライベートチームを失い、開発作業が滞っている。
★最近のヤマハ機はエンジン馬力が改善されたものの、これまであった長所が失われて操縦しにくくなっている。新マテリアルも機能せず、クアルタラロー選手は2021年版のベースに戻した。
★序盤5GPを終え、現在のヤマハ選手のリザルトは以下のとおり。
総合9位ファビオ・クアルタラロー（首位と45ポイント差、レース最高順位は決勝3位）
総合13位フランコ・モルビデッリ（首位と54ポイント差、レース最高順位は決勝4位）
★ヤマハは2020年にホルヘ・ロレンソをテストライダーに起用したが、コロナ禍の影響などからニーズに合わず、1年後にカル・クラッチローと交代させた。
しかし、最近、ロレンソ元選手が「僕ならば、ヤマハ機の開発をもっとサポートできた」と発言した。
★同発言に対し、クアルタラロー選手が「（ロレンソは）この流れを変えられない。クラッチローは頑張っている」と反論した。
★先日、ヤマハのリン・ジャーヴィス氏（マネージングディレクター）が、『Speedweek.com』のインタビューで次のように話した。
【クアルタラロー選手がロレンソ元選手の発言を否定していたが…】
「ファビオの意見に賛成ですね…（ロレンソがテストライダーを続けていても）リザルトは変わらなかったでしょう。
うちとしてはクラッチローの仕事ぶりに満足してます…とにかくハードワーカーですからね。今でも速いし、マシンの感触も実に正確に伝えてくれますから。
現在のうちの問題点は、テストライダーとは無関係でしょうしね。あくまでもエンジニア側の…開発の問題なんです。それと格闘している最中なんですよ。
マシン設計はテストライダーの担当業務ではありませんからね。」
【ロレンソ元選手は「僕がテストライダーを続けていたら、メリットがあったはず」と言っていたが…】
「マシン開発において、テストライダーが大きな影響を及ぼすと主張するのは、洞察力のない者だけですよ。
もちろん、GP用トラックを高速ペースで走れ、きちんを意見が言えるテストライダーの存在は重要だが、それ以外の作業はエンジニア陣にかかってるんですから。」
（参照サイト：『Corse di moto』）
ヤマハはクラッチローテストライダーを活用していないのでは？って話は、note『2023 スペインGPまとめ』でどうぞ！
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現状下最大限の性能を引き出しる、と。
ヤマハのいい所→現在の所属選手、そしてテストライダーを含むスタッフを大事にする。但し、ロッシ全盛期にホルヘと契約したりする。一方、ファクトリーライダー、サテライトライダーの扱いに明確な差をつける。ドヴィ、クラッチェロー、ザルコ、そしてクワルタラロにさえ最新式のファクトリーバイクを与えなかった。ある意味契約に忠実で、いい言い方をすればフェアーな対応をする。調子のいい時にはすべてがいい方向に機能する。
ヤマハの悪い所→いい所の裏返し。2019年、クワルタラロに最新のファクトリー機を与えず、以前で言えば、ドヴィ、クラッチェローは煮え湯を飲まされた。ファクトリーライダーの処遇を保つことは大事だが、ドゥカティのようにサテライトに最新機を貸与するような柔軟性に欠ける。
現在のテストライダーに賛辞を贈るのは当然で、クラッチェローはそれに値する仕事をしている事は間違いない。ただ、ホルヘの持っている感性がヤマハに与えるものがあることも事実だ。フェアーであることは大事だが、なんというか「遊び心」のようなものがあってもいいのかな？と思う。 真面目な会社であることは無論、素晴らしく、またリンさんの性格もあるのかなとは思うが。
今結果が出てない以上、考え方や言い分、方向性が全て間違っていると捉えられても仕方ない。ホルヘは確かに1番長く1番速くM1を走らせていたライダーなのは間違い無いのだから。
僕がテストライダーを続けていたら、メリットがあったはず
それを初めから示してほしかったというのはYAMAHA全ての思いでしょうね。最初がまずかった
ファクトリーとサテライトに明確に差をつけてしまうところが、今の日本メーカーがドカの後塵を排するようになった原因だろうなぁ