『ホンダのカレックス製フレーム結論:2023 フランスGP』
★5月12〜14日のフランスGPでは、ホンダがカレックス社に製造を委託したモトGPフレームが初めて実践に投入され、ファクトリー両選手(マルケス&ミール)が試していた。
★同フレームについて、フランスGPの3日間における様子は以下のとおり。
・初日(5/12、金曜日)
ホンダの両ファクトリー選手が、まずは従来フレームのテストから始めた。
ちなみに冬季テストからここまでの5GPで、ホンダは車台関連の新マテリアルを大量に投入している。
しかし、選手陣のコメントは「たいした変化はない」や「今までのホンダ機のフィーリングだ」等で、多少前進はしているが大きな改革は施されていない模様。
ただ、FPセッション終了後、ジョアン・ミールから「(カレックス製フレームは)感触がちょっと良い。やや快適な操縦になった」と言う意見が出た。
なお、ミール選手は並列4気筒エンジンからV4エンジンへ乗り換え、まだ適応しきれていない状態である。
ホンダ機に乗り慣れているマルク・マルケスは、
「今回のトラックの一部の区域では前進できたが、まだ改善する必要がある。
加速や直線コースで失速してしまうから、強いハードブレーキングをかけなければならず、そのためフロントにかなり圧をかけてしまう」と。
・2日目(5/13、土曜日)
ファクトリー両選手ともカレックス製フレームでの作業に集中していた。
土曜セッション終了後、マルケス選手が以下のように説明した。
「ライディングスタイルを(新フレームに)少し合わせなければならない。今までよりコーナーに強く進入しなければならないが、あまりプッシュしすぎてもいけない。」
また、マルケス選手によるポジティブ点は、以下のとおり。
「ミスをしても、持ち直せる『ゆとり』がある…もし膨らんでしまっても、すぐにコースに戻れって来れる。
従来フレームだと(そう言う操縦は)難しかったし、フロントタイヤがどう言う動きをしているのか掴みにくかった。
カレックス製フレームの方が、事前に(危険を)伝えてくれる。」
マルケス選手はフレームのフロントに関しては気に入ったようだが、コーナーによっては「従来フレームの方が良い…しっかり旋回できるから」と。
なお、予選2位、スプリント5位だった。
ミール選手は予選16位、スプリント14位だった。
土曜夜のミール選手のコメント。
「最初はマシンを上手く止められず、走行ラインをきちんと走るのが難しかった。思い通りのことができない。
現時点でチームは、どうしたら僕が早く走れるかを理解できずにいるのだと思う。そして僕の方は、今とは違う…もっと有効な操縦をするにはどうすべきなのか分からない。」
※マルケス&ミール両選手のコメントから推測すると、従来フレームの方がコーナー中盤を上手く回っていけるのだろう。
なお、ミール選手は冬季テストから序盤5GPで4種類ものフレームを試しており、ライディングスタイルを定められない状況にある。
・3日目(5/14、日曜日)
決勝戦でマルケス選手は最後に転倒してしまったものの、2位争いができたので満足していた。
ただし、カレックス製フレームについては、以下のように結論づけた。
「(従来フレームと)少し違うようで、ちょっとしたサポートににはなってくれる。でも、決定的な解決にはならない。ミールも使用していたが、転倒する前もいつも通り下位だった。
戦闘力を上げるには、どこかに手を加えなければ…あと、もっと安全性を高めなければならない。毎年、ホンダ勢は転倒が多いのだから。」
なお、決勝戦で好調だったのは、主な加速地点でマルケス本来の強みを駆使していたから(※マシンを起こし、巧妙なアクセル操作を行う)。
ただし、第2セクターはグリップ重視区域なため、大きく失速していた。
ミール選手は転倒する3周前に自己ファーステストラップを記録し、最後の周回では土曜スプリントの自己記録より0.35秒速かった。
ミール選手のコメント。
「レースで何か重要なものを見つけられた…転倒前は1分32秒台で走れた。ただ、まだ安定感にかけている…。
ただ、トップ陣とのリズム差が昨日は1秒差だったが、今日は0.2秒差だった。大きな一歩だ。ジオメトリーに手を入れたら、上手く操縦できた。」
・結論
3日間の両選手のコメントからすると、カレックス製フレームのおかげでマージンが生まれ、操縦しやすくなる模様。ただし、フロントはまだ安定しない。
ミール選手によれば、とにかくフロントに注視し、超正確に走らなければならないとのこと。
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
なぜホンダはフレーム製造にカレックス社を選んだのか?って話は、note『2023 スペインGPまとめ』でどうぞ!
魔法のフレームではなかったってことだな。
カレックス制作フレームだと、フロントの挙動が掴みやすいような動きはできていたように見えましたが、、、、とか、めんどくさい事言わずに、ガッと突っ込んでカバって開けて走れば早く走れるマシンなのかしらね、ホンダさん?スペンサーのDNA?
M・マルケスだけじゃなくジョアン・ミールのタイムが上がって走り易くもなってるなら確かに改善。
このインターバルの間にきちんと評価出来て製造が進んでいることを望みます。
A・リンスにも早く与えてあげて!!
ワークスチームと露骨に差を付けないで。
フレームが作れないホンダとエンジンがダメなヤマハ
ホンダはエンジン供給メーカーとしてヤマハにエンジンを供給するのが良いのでは?
F1だってエンジン供給だけでも勝てば ホンダF1優勝とアピールするのだからフレームもチームも要らない。
(簡単にエンジンが載せ替えられない事は理解している。ライバル2社が協力なんて有りえないけど、2社とも長期に問題を抱えていてコンストラクターズチャンピオンなんて取れそうにないのだから妥協案でしか無いがこれ位の事をしないとドカの長期政権は崩せないのでは?)
ビニャの記事もだが露骨に日本バカにしないと気がすまない人が多いね。
ライダーのコメントだと、フレームのフロントステムまわりの合成が高めで、エンジン搭載位置が若干後ろ寄りなのかな~って思えますね。
今ドカティが強いけど、それまでずっと日本のメーカーがタイトル取ってる!来年再来年はわかんないだろ!