『マルティン:カタールGPタイヤ陰謀説まとめ』
★11月19日(日)のカタールGP決勝でホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)が10位となり、総合順位では首位フランチェスコ・バニャイアと21ポイント差になった。
マルティン選手によれば、レース中、リアタイヤが機能不全となったそうで、欠陥タイヤの可能性を訴えた。
★11月18日(土)のスプリントではバニャイア選手にも同様の問題が発生していたため、決勝後、次のように話した。
「マルティンはツイてますよ…今回が初めてのようですからね。
僕なんか、数回遭遇していて…そのうちの1回がバルセロナ決勝で、タイトル以上に大切なものを失うところでした。
性能の低いタイヤだといつも通りのスピードは出ないけど、うまくコントロールすれば、大幅に順位を下げることはないんですよ。」
★マルティン選手がタイトル争い中であるためタイヤ陰謀説が浮上したが、ミシュラン側は決勝直後、
「トラックが全面的に再舗装されたものの、事前に同トラックでのタイヤ動作テストは行えず、また、タイヤは製造後に(オートバイに)装着も、熱入れもせず現地に搬送された」と認めつつ、初回分析の結果、
「タイヤの品質や製造上の問題はなかった」と断言した。
また、マルティン選手の序盤ラップのタイムは悪くなく、その後、パフォーマンスが落ちていっていたことを指摘した。
★11月25日(土)、ヴァレンシアGP予選でマルティン選手はグリッド6位(2列目)となった際、再びタイヤ問題が浮上した。
ドゥカティ選手の多くがフロントの振動を訴えていたのだが、特にマルティン選手が顕著だったため、今後もミシュランと共にタイヤ分析が続けられることとなった。
★12月11日、ミシュランのピエロ・タラマッソ氏(モータースポーツ部門責任者)が、伊スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューで次のように話した。
「タイヤが正常に機能していなければ、ウォームアップラップ時点からまともに走れず、第1ラップは通常より1秒遅くなるものです。
(カタール決勝のマルティンは)序盤6〜7周はまずまずの出来で、第4/第7ラップではバニャイアと互角タイムを出してるんですよ。
また、スタートでミスをしたものの、順位を3〜4つ挽回してますよね。もしタイヤが正常に機能していなかったのなら、そんな事は出来ないでしょ。
つまり、(タイヤが劣化したのは)レースで普通に起きる現象の1つですね。
現在、ドゥカティ側とデータを共有して分析しているのですが、バルセロナ決勝でのバニャイアのタイヤも問題はなかったです。
ミシュランタイヤは高価な分、品質はライバルメーカーより上ですからね。
製造過程でばらつきが出る可能性はあるが、それでも10本に1〜2本程度であり…それを欠陥タイヤとは呼ばないでしょ。」
★上記のタラマッソ氏の発言に対し、ドゥカティプラマックのジーノ・ボルソイ氏(チームマネージャー)が西サイト『AS』のインタビューで次のように反論した。
「カタールでのマルティンは、土曜スプリントで優勝してるんですよ…ところが、日曜決勝は奇妙なほど、本来のパフォーマンスを出せずにいたんです。
うちはドゥカティと一緒に分析してみたんですが、操縦にもセッティングにもトラブルやミスは見当たらないんですよ。
タラマッソは『マルティンが期待通りのパフォーマンスを出せなかったから』と言っているようだが、私としては『よもやマルティンに不手際があったと非難をしているわけじゃあるまいな…?』と思ってしまいますね。」
なお、ミシュランはあくまでも第1回目の分析結果を公開しただけで、最終的な全体分析の結果はまだ出ていないため、ボルソイマネージャーは、
「レースから1ヶ月も経っていると言うのに、いまだ返答がないんですよね」と不満をあらわにしていた。また、陰謀論については、
「そんなものは全く信じてませんよ…裏工作されたかもなんて、考えたこともないです。」と話した。
★2023年12月20日時点で、ミシュラン側は当該タイヤの最終分析を数週間以内に発表することとなっており、2024年1月初めにミシュラン/ドゥカティ/プラマックの3社による会合が開かれる予定である。
★ちなみに2023年12月21日付けのインタビューで、ドゥカティのジジ・ダッリーニャ氏(ゼネラルディレクター)はミシュランに対して擁護コメントを出している。
「完全に同じタイヤを製造するのは容易なことではないですからね…完全に同じエンジンの製造が難しいのと同じことですよ。こうしたこともレースの1部分なわけでね。
また、タイヤが要因となってタイトル争いが決まるわけではないから…勝負を決めるのは、シーズン中のミスの方ですからね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
マルティンは陰謀により欠陥タイヤが当たったのか?…って話は、note『2023 カタールGPまとめ』でどうぞ!
10本に1,2本は、どうかと・・・
BSの頃はタイヤの特性に文句を言うライダーは居ても当たり外れみたいな苦情は聞いた記憶無いですね
>”ミシュランタイヤは高価な分、品質はライバルメーカーより上ですからね。
製造過程でばらつきが出る可能性はあるが、それでも10本に1〜2本程度であり…それを欠陥タイヤとは呼ばないでしょ”
こういう事悪びれずに言えるフランス人のメンタルは嫌いじゃないです(笑)
10本に1〜2本程度のバラつきって、2割にでてるのによく他メーカーより品質は高いなどと言えたもんですね。
高品質を謳いたいならそうしたばらつきが出ない、温度や空気圧の変化で極端な性能の変動が出ないタイヤ造りを目指すべきでしょうに、多分ブリヂストンの時よりラップタイムが良くすることに拘り過ぎているんじゃないかと思うんですけど。
何でも他人のせいにするスペイン人、開き直るイタリア人、絶対に非を認めないフランス人…日本人がやっていくのは大変だ。
速さが拮抗してるから少しの違いでも
結果大きく違ってくるよな
正直、ワンメイクで他のメーカーより優れている必要はなくって、イコールコンディションをどれだけ提供できるのかが重要なのではと、普通は思うんですけどね
やっぱりワンメイクやめたらいいんじゃないかな
うまいこと過当競争にならないように参加ハードルをさげて、ピレリやブリジストン、ダンロップとかが参加したら面白いのにな
陰謀なんてことはないだろうけど、エンジンの当たり外れと同じぐらいにバラツキがあったら、ライダーはたまったもんじゃないだろ。
エンジンとタイヤじゃ影響度が桁違いだと思う。
ミシュランの特性は嫌いじゃないけど、品質の均一化に関しては、BSの比じゃないな。
他メーカーとの競争がないから1/5の確率でもドヤ顔できるとかね…
これはドルナの責任案件よ