『ウンチーニ:ホンダ&ヤマハは無様な状況を続けるのにうんざりしてるだろう』
★フランコ・ウンチーニ(68才、イタリア出身)は1970年代後半〜80年代前半に活躍した二輪レーサーで、1982年に500ccクラスで総合優勝した。
1985年末に引退し、その後はドゥカティのSBKチームマネージャーを経て、1992年からドルナ(モトGPとSBK運営会社)の安全管理部門で働き、2022年末に引退した。
★先日、ウンチーニ元選手が昨今のモトGPでのホンダ&ヤマハ大苦戦について、伊スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューで次のように分析した。
【今後、ホンダ&ヤマハは復活できると思う?】
「両メーカーが短期および長期スパンにおいて、どれぐらい投資するつもりかに依るでしょうね…おそらく、近年は投資額がかなり抑えられていたんじゃないかと思うんですよ。
彼らがここまで後退するなんて…それ以外の理由が思いつきませんからね。両メーカーとも、エンジニア陣の腕は確かなんだから。
おそらく、彼ら自身、こうした無様な状況を続けるのにうんざりしてるんじゃないんですか。」
【ホンダはマルク・マルケスを失ってしまったが…】
「ホンダにはマルク・マルケスがいたから、長い間、天下が続いていたわけでしょ…マルケスがマシンの欠点を上手くカバーしてましたからね。
ホンダは勝つためにマルケスに多額の契約金を支払い、マルケスもその期待にみごと応えてきた…
ところが、それにより技術的なギャップが大きくなってしまい…マルケスは五体満足な状態ではなくなり、結局、疲弊してしまった…。
今後、戦闘力を取り戻すのに、1年程度でどうにかなるとは思えませんけどね…どの道に進むのか、しっかり選んでいかないと。
マルケスが2025年にホンダに復帰するなんて噂が出ているが…私としては、腑に落ちない話でね。」
【ヤマハについては?】
「ヤマハはドゥカティの技術スタッフを引き抜いたそうだから、どのぐらいで復活できるか見ものだろうね。
ファビオ・クアルタラローのような最強ライダーがいるのだから…ヤマハとしてはファビオに対し、進歩していけるんだってところを早急に証明しないと。
でなければ、2025年末に離脱されてしまうでしょ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
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この人は本当に若い頃は俳優かと思うくらいイケメンだった。今はバニャイア。
ドカが調子良いのはココ数年。ヤマハやホンダは不調あれど何度も勝ち続けてる。騒ぐ事じゃ無い。
スペンサーが無双する前の最強最速ライダー。
スズキが本気になれたのも、
その後のGP界に長く関わったのも、ウンチーニの存在あったればこそ。
いつの時代も優位を生み出す技術アイデアで特定チームが一歩リード、他チームが追随(またはレギュレーションで規制)、の繰り返しで進歩してきた。
諸々の根幹を為す資金が絞られた近年はアイデアを形にできず、追随もできない状況。