『ベッツェッキ:なぜ僕だけ2023年版ドゥカティ機で苦戦しているのか?』
★3月8〜10日、モトGP開幕戦となるカタールGPが行われた。
★マルコ・ベッツェッキ(ドゥカティVR46)が、日曜決勝で14位だった。
土曜スプリントは11位で、現在、総合14位(-29ポイント)である。
★今年からドゥカティVR46に加入したファビオ・ディ・ジャンナントニオは、スプリントは転倒リタイア、決勝7位、総合8位(-22ポイント)だった。
★両選手とも2023年版ドゥカティ機を使用している。
昨年、フランチェスコ・バニャイアは2023年版ドゥカティ機でタイトルを獲得したが、「難しいマシンだ」と評している。
ライディングスタイルを合わせていくのに、時間がかかる選手もいる模様。
★ベッツェッキ選手はカタール決勝戦でフロントがブロックし、コーナー進入やブレーキングでの信頼感を失ってしまった。
このため、いつもと違う操縦をしたところ、リアタイヤを極度に消耗させ、エンジンのマッピングを保守的なものにしなければならなかった。
★ベッツェッキ選手が、『The.Race.com』のインタビューで次のように話した。
【2025年に向け、貴方はドゥカティファクトリー昇格を目指しているが…】
「去年、バスティアニーニが言ってた(2023年版ドゥカティ機についての)コメントを、色々と読んでみたけど…今の僕は、けっこう似たような状況なんですよね。
エネアよりも早く、あらゆる軌道修正ができれば良いんですが。」
【どうやって軌道修正していくの?】
「やはり、トップ陣を観察してですね。
あと、チームメイトのディ・ジャンナントニオやマルケス兄弟のことも…皆、同じ2023年版に乗ってるのに僕より速かったから。
彼らに注目し、データを分析して、なぜ僕は速く走れないのか探っていきます。
問題は、現在、彼らがしてるようなことを、僕はできないってことなんですよ。」
【具体的に何が問題なの?】
「フロントに信頼感を抱けず、ブレーキを緩められないんです…マシンは曲がらないから、コーナーで失速してしまうんですよ。
僕はアクセルを遅めに開けるか、コーナーにゆっくり進入していくかしかなく…そうしないと、マシンが曲がってくれないんです。
その結果、アクセルを超早めに開けることとなり、タイヤが速攻でタレていってしまうんです。
とにかく、大変で…でも、今、頑張ってるとこなんで追いついていきますよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)