『ラズガットリオグル:僕がヤマハからBMWに移籍した理由は…』
★3月22〜24日、バルセロナサーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)の第2ラウンドが行われた。
★トプラク・ラズガットリオグル(BMW、27才)が、予選首位、レース1で優勝、スーパーポールレースで優勝、レース2で3位だった。現在、総合4位(71ポイント)。
★ラズガットリオグル選手は2020年からヤマハ機でSBK参戦していたが、今年からBMW機に乗り換えた。
昨年のBMW機を思えば、1ラウンドで2勝するだけでも快挙なのに、バルセロナのような難関トラックで成し遂げたことに特に意義がある。
★ラズガットリオグル選手がレース2終了後、次のように話した。
【今週末は3レースとも表彰台に上がり、そのうち2回は優勝で…】
「大満足ですよ…うちは驚異的な仕事ぶりでしたね。
最後のレース2が大変で…ドゥカティ勢が最強だったんですよ。なんとか付いて行こうとしたけど、途中で辞めました…まだ先は長かったし、ラスト4〜5周は高グリップが必要になるって分かってたんで。
もし無理してたら、終盤はタイヤがすっかりタレてたでしょうね。
今回の優勝2回のうち、スプリントの方は僕のキャリアトップ3に入りますよ。本当に嬉しいです。」
【昨日のレース1では最終ラップでドゥカティのブレガ選手を抜いていたが…今日のレース2は何が違ったの?】
「昨日の方が気温が低く、グリップがちょっと高かったんです。
今日、優勝したアルヴァロ(バウティスタ)は超ベテランだから、抑えめのスタートで…序盤は彼と一緒に走ってました。
その後、アルヴァロはプッシュし出し、僕は付いて行けなくなってしまったんです…上手く走れる周回もあれば、失速してしまう周回もあって。
タイヤ温存のため100%プッシュはせず、でも、全力で頑張ったんですけどねぇ。とにかく、僕にとってもBMWにとっても、表彰台は好リザルトなんで。
バルセロナ入りした時から表彰台は固いって思ってたけど、でも、3回獲得したうえに2回は優勝だったんですからね。
うちにとっては驚異の週末ですよ。」
【スーパーポールレースの最終コーナーで、バウティスタ選手を見事なオーバーテイクで抜いていたが…】
「最終ラップでアルヴァロに抜かれたんで、どこかのコーナーで抜き返そうと思っていたんですが…充分に接近できなかったんです。
第10コーナーで抜こうと思ったものの、第9コーナー立ち上がりでアルヴァロの方が加速が良くって…それで、もう最終コーナーしかないって思ったんです。
(2009年モトGP戦で)ヴァレンティーノ・ロッシがホルヘ・ロレンソを抜いた時みたいたっだでしょ。
接近できたんで仕掛けてみたんです…もしやらなかったら、あとでムカついてたでしょうねぇ。
良い作戦を立ててたんで、上手くいくかどうか試してみたかったんです。ラインを見つけ出し…すべて完璧でしたね。
今回のスーパーポールは良い思い出になりました…特に最終コーナーがね。」
★ラズガットリオグル選手がレース1で優勝後、次のように話した。
【なぜヤマハからBMWに移籍したの?】
「言葉で説明する必要はないですよね…今、誰もがその理由を目の当たりにしてるんだから。」
『2024 カタルーニャ SBK レース2リザルト』
『2024 カタルーニャ SBK SPリザルト』
『2024 カタルーニャ SBK レース1リザルト』
『2024 カタルーニャ SBK 予選リザルト』
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
今年はチャンピオンに返り咲いてほしい。
ヤマハがR1をもうアプデせず投資しない事はトプラックは当然知ってたろうし
逆にトップを目指すモチベ―ションの高いBMWに注目するのは賢明な選択だったとは思うけど
ただBMWが突如、速くなったわけではないでしょ。BMWがSBKのアベレージにエンジン回転数の
優位性で追い付いただけで、後はライダーの差が違いを出した結果だと思うけど。
でも今後はこの勢いでMotoGPへも何れ参戦して来るんじゃないのBMW。
一人のライダーがヤマハに引導を渡し、そしてBMWに光を持ち込んだ。「ヤマハを辞めた理由は、今の結果をみればわかる…」はヤマハへの強烈な一撃だ。レイはこの発言を聞いたらショックだよね。日本のメーカーは、あくまでも市販車の販売台数の増加なレース参加の理由になるが、欧州勢はレースそのものを目的にしてある節がある。 モトGPに続きWSBKでも日本メーカーの斜陽が際立ってきた。
んなわきゃない
日本メーカーほど各ジャンルに参戦してるメーカーはない
ロードバイクで苦戦してるホンダも昨今の各オフロードレースは絶好調だし
視野が狭い
テック21殿:
「モトGPに続きWSBKでも日本メーカーの斜陽が際立ってきた。」
確かに。そして、言い換えれば、商業主義にまみれた半端なぬるい精神のオートバイメーカは歯が立たずシッポを巻かざるを得ない、SBK世界選手権の戦い厳しさを象徴していますね。
オートバイ文化にとって、とても良いことだと思います。