ザルコがスペンサーに激怒『あなたは審判に相応しくない！』

『ザルコがスペンサーに激怒：あなたは審判に相応しくない！』

★4月26〜28日、スペインGPが行われた。

★28日（日）、ヨハン・ザルコ（ホンダLCR）が決勝でグリッド13位からスタートし、転倒リタイアした。

★第9ラップの第5コーナーでアレイシ・エスパルガロ（アプリリアファクトリー）が転倒した際、同コーナー入り口にいたザルコ選手も巻き込まれてしまった。
エスパルガロ選手によれば、「接触せずにザルコを抜こうとしたら、スリップ転倒してしまった」とのこと。ザルコ選手も『レースインシデント』だったと納得している。

★ザルコ選手のコメント。

【エスパルガロ選手との接触転倒については？】
「（エスパルガロは）第4コーナーを抜けて第5コーナーに向かいつつ、僕に並走してきたんです。また抜こうとしたものの出遅れてしまったようで、僕に寄りかからないようにしてたらフロントが流れ…マシンにぶつかってきたんです。
起き得ることですからね…どちらのせいでもないでしょ。とにかく、（エスパルガロが）ペナルティを受けようが受けまいが、僕の方では何も変わらないんだし。」

【エスパルガロ選手が、『14位争いを必死にするなんて無駄だ』と言っていたが…】
「言ってましたね…『僕らは、あんな風に競り合うべきじゃなかった』って。
転倒する前も何回か競り合っていて…でも、なかなか良い戦いだったんですよ。アレイシは、そう思ってないようですけどね。
ぶつかり合いの接触戦なんかじゃなかったし、転倒後もアレイシに対して恨みとかはないけど…僕が14位争いに頑張ってたのは、レースだからなんですよ。
今は表彰台争いができるようなマシンに乗ってないんだから、たとえ数ポイント獲得のためでも僕は戦いますよ。きちんとコントロールしつつ、挑んでいかないとね。」

【レース後、エスパルガロ選手と一緒にレースディレクションに召喚されていたが…】
「スチュワードパネル（審判団）の所へ行ったら、フレディ・スペンサー代表（1983/1985年最高峰クラス総合優勝）が転倒した時の映像を観ていて…
僕の方を見て、まるで『アレイシに腹を立ててるんだろう…処罰の有無は君が決めて良いんだよ』とでも言いたげな様子なんですよ。
だから、『この仕事には向かないんじゃないんですか…貴方は然るべき時に、然るべき決断ができないのでしょ。僕の意向を訊く必要なんてないじゃないですか！』って言ってやったんです。
あと、『（二輪レースが）好きなのは自由だけど、然るべき決断ができないなら貴方のことは辞めさせるべきなんですよ。昨日、ビンダーに接触されたペッコがベッツェッキにぶつかってたじゃないですか…ビンダーを避けようとしてマシンを起こしたからであって…あの場合は処罰が必要でしょ』ともね。
アレイシも、この点に関しては僕に賛成してくれてましたよ。」

【今後、スチュワードパネル（審判団）については？】
「然るべき人材にやってもらえるよう、選手全員で話し合うべきでしょうね。
今回のアレイシは処罰なんて必要ないと思うんですよ…タイミングの悪い所で転倒してしまっただけで、僕らは2人とも悪くないんだから。
でも、レースディレクションでのやりとりは…あれは駄目でしょ。何度も言うけど、フレディ・スペンサーにあの役職は向きませんよ。
僕なんか最後はオフィスから追い出されたんですよ…皆で、『君はカリカリしすぎてる』なんて言ってね。」

（参照サイト：『Motosprint』）
（Photo：Instagram）