MotoGP

ビニャーレス、KTMへ売り込み

『ヴィニャーレス、KTMへ売り込み』

★6月6日、スペインの著名記者であるマヌエル・ペシーノ氏が西サイト『Motosan.es』の記事で、マーヴェリック・ヴィニャーレス(29才、アプリリアファクトリー)について次のように考察した。

《総合首位に就いているホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)がアプリリアファクトリーと複数年契約を結んだことで、契約交渉ではヴィニャーレス選手に注目が集まっている。

おそらく、アプリリア側は「ヴィニャーレス&マルティン両選手で、タイトル獲得を目指す」と主張するだろうが、実際は、実績のあるマルティン選手に焦点を当てていくだろう。
ヴィニャーレス選手は2021年後半からアプリリア機に乗っているが、いまだタイトル争いに加わったことがないのだから。

当初はアプリリア機自体にタイトル争いの実力がないと思われていたが、2022年にはアレイシ・エスパルガロがタイトル争いに加わり、一時は総合首位にも就いていた。
一方、ヴィニャーレス選手はレーサーとしての才能を高く評価されているにも関わらず、一度もそうした実績を残していない。

アプリリアがマルティン選手を獲得できたのは、親会社である『ピアッジョグループ』が過去に前例のない出資を決断したからだ。
それだけでもアプリリア側が、いかにマルティン選手に期待しているかが分かるだろう。
そして、おそらく、ヴィニャーレス選手はエスパルガロ引退後、そうした期待が自分にかかるものと思っていたのではないか。

先のイタリアGP中、ヴィニャーレス選手はアプリリアとの契約更改ついて訊かれる度に、「いずれ分かるでしょう」と繰り返し、移籍の可能性を残していた。
ちなみに、ヴィニャーレス選手は2015年にモトGP昇格して以来、スズキ/ヤマハ/アプリリアと常にファクトリーチームに所属している。

現在、ヴィニャーレス選手はジョアン・ミール後任としてホンダファクトリーに加入するのではないかと噂されており、現在のホンダ機の戦闘力の低さからすると想像し難いものの、超高額オファーであることを思えば、可能性はあるだろう。
ヴィニャーレス選手は契約金額より技術的な面を重視するタイプだが、「自分にとって、最後の高額オファー」と考えるかもしれない。

なお、ヴィニャーレス本人はGASGASテック3のシートに興味を持ち、現在、KTMに接触している模様。

KTMファクトリーは2025年からブラッド・ビンダー&ペドロ・アコスタが参戦するので、もし2024年末にジャック・ミラー(KTMファクトリー)とアウグスト・フェルナンデス(GASGASテック3)が放出された場合、GASGASテック3のシートが1つ空くこととなる。
ちなみに、GASGASテック3にはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティファクトリー)が加入するようだが、成績次第ではファクトリー昇格の可能性もあるだろう。

現在、KTM側からヴィニャーレス選手についてのコメントはなく、興味を示しているかどうかも定かではない。
当初よりKTMはマルティン/マルケス選手に照準を当てており、バスティアニーニ選手も関心を持たれなかったため、新人価格でなんとか契約を獲得したのだ。
おそらく、昨シーズンのファビオ・ディ・ジャンナントニオのような、後半で急成長する選手を取り逃さないよう時間をかけて検討する姿勢なのかもしれない。》

(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. へほへも より:

    4メーカー勝利したらさすがに中々抜けない記録になるだろうなぁ

  2. バリー#7 より:

    ハマれば速いのは何度も見せてるんだけど、それを安定して出せないのが変わらない限り、チャンピオン争いには加われないだろうな。

    勿体無いと思うな。本人の意識改革次第で変われると思ってるんだけどね〜

  3. マルケスファン より:

    父親になり、精神的に安定したと思うけど、出来上がったマシンは速く走らせられると思うけども、

    過去を見るにマシンを作り上げるのには性格的に向いてないと思うから、アプリリアのままが良いと思うな。

    でも大金は欲しいねw

  4. テック21 より:

    マシン開発の方向性を決めるようなファクトリーライダーのポジションではなく、ただ強いマシンに乗りたいのだったら、ホルヘもマルケスも断ったプラマックだよね。
    ヴィニャーレスはここまでの経緯を考えれば、アプリリアとの契約更改が誰から見ても筋が通っている。 ホルヘの影がちらついていたから・・と言うのであればわかるが、でなければどこかでアプリリアをディスってるのかな?と勘ぐってしまう。速くて優秀なライダーであることは周知のとおりだけど、モト3時代、そしてモトGPでのヤマハとのゴタゴタを見ると、彼の敵は彼自身の中にいるんだろうね。 才能を開花させるか否かは本人次第だ。

  5. maxtu より:

    よく読めばKTMに売出しというより、高額契約のマルティン加入でビニャーレスは条件が下がる可能性もある?
    HONDA、KTMとは駆け引きとして接触ともみれる

    YAMAHA時代の苦い過去から高額でもHONDAワークスは無いだろうし、KTMの条件を引き出してApriliaと交渉の席につきたいのでは?
    ただ、そのKTMが格安(!)でバスティアと契約するなら実績で劣るビニャーレスはそれ以下w
    交渉リミットまで銭闘の為に死に物狂いでアピールするんじゃないかな
    別に悪いことではないし、むしろ本気をみせて欲しい

  6. 名無しの無し より:

    一番恩恵受けたのはビンダーだろう。マルケスがドゥカティワークスに行ったのだから。ビニャレスにはアプリリア残って貰ってマルティンと熱いバトルして欲しいが・・

  7. kai より:

    マルクが抜けた後のグレジーニは?

  8. ジジィ鑑賞勢 より:

    サテライトも含めて現行の体制で戦えるのは来シーズンが実質ラストだからイキナリ大忙しな情勢になったよね

  9. Formula750 より:

    確かアレイシさんよりもヴィニャーレス選手の方が契約金が高かったのを思い出します。
    契約金に見合った成績かというと…

  10. としあき より:

    ヴィニャーレスが実績でバスティアニーニに劣るってどこの世界から書き込んでるんだ?

  11. あきとし より:

    >ヴィニャーレスが実績でバスティアニーニに劣るっ
    >てどこの世界から書き込んでるんだ?

    揚げ足取りは辞めよう

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