『バルトリーニ:ヤマハ機がV4エンジンになる可能性は?』
★マッシモ・バルトリーニ氏は、長年、ドゥカティで働き、『ジジ・ダッリーニャの右腕』として高く評価されていたが、2023年末にヤマハに移籍し、テクニカルディレクターに就任した。
★バルトリーニ氏の役職はプロジェクトリーダーであるカズヒロ・マスダ氏(増田和宏)と同格であり、ヤマハの技術部門で欧州出身スタッフが就いた最高位である。
★バルトリーニ氏が伊サイト『Gpone』の5月28日付けインタビューで、次のように話した。
[ 中編はこちら ]
【(ヤマハ機の)戦闘力が戻るには、どれぐらいかかると思う?】
「たとえ僕らが優秀に動けたとしても、何年かかかるでしょう…現時点でのライバル陣とのギャップを埋めつつ、今後加えられるであろう改善作業とのギャップも埋めていかなければならないんですから。
2〜3年以内には、もう少し近づいていけるはずなんですが…とにかく、改善点や変更点が多いんですよ。今シーズン中に全て着手できたらと思ってるんですが…2025年末には、何かしら形にしないとね。」
【ファビオ・クアルタラローがヤマハを信頼して契約更改したが…驚いた?】
「ヤマハに加入するまで、(クアルタラローのことは)あまり良く知らなかったんですが…今は、ヤマハと言う企業を信頼することにしたのだと感じますね…ヤマハのおかげでモトGP昇格でき、タイトルも取れたんですから。
こうして良く知り合ってみると、こちら側に変わろうと言う気持ちがあることを示せば、継続してくれるタイプなのだろうと思いました。」
【ところで、2027年からの新レギュレーションはどう思う?】
「良いと思いますよ…ただ、ショー的な部分がどれぐらい改善されるかは分かりませんけどね。
私はSBKで働き、その後、モトGPに移ったんですが…排気量の変更には何度か遭遇してるんですよ。まぁ、周期的なものなんでしょうね。
800ccから1000ccへ変更した時は、見ごたえが増したんですが…今回はエアロダイナミクスを制限するわけでしょ。それでオーバーテイクが上がるとは…ちょっと言い難いんですよね。
もちろん、マシン自体の限界点は上がるでしょ…下降デバイスも禁止するんだから。ただ、それで昔のような競り合いが復活するとは思えないんですよね。」
【ハイブリッドについて、どう思う?】
「二輪レース業界には、まだ早いでしょうね。技術的な観点としては好きなんですが、モトGPに導入するのは難しいでしょう。
持続可能とは言えないでしょう…さらなる投資が必要だろうし、技術的にかなり複雑ですから。」
【モトGPクラスで並列4気筒エンジンを継続しているのはヤマハだけだが、2027年に変更する可能性はある?】
「現時点では、まだ考えていないが、そうしないと言い切るのは間違いでしょうね。
この2年間で、どこまで出来るかにかかっているでしょう…もしマシンの戦闘力を上げることができれば、エンジン構造の変更に関する考えも変わっていくだろうから。
ただ、現時点において、もしどこかのメーカーがV4エンジンから並列4気筒に変更すると言ったら…私としては、理解し難いでしょうね。まぁ、マーケティング的な理由でもあるなら分かりますが。
技術的な観点からすれば、V4エンジンには有利な特性がありますから…当然、考慮に入れていきますよ。」
【新マシンの作業は、いつ頃から始めるの?】
「2025年初めに、エンジンについての話し合いを始めます…2026年の3〜4月に、マシンをトラックに投入できるようにね。それが実戦テストとなりますね。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
直列に拘ったらかっこいいけれど、ヤマハのv型も見てみたいジレンマが・・・
おいらはホンダがCBRに拘ってるのが理解できない。
なんでVFRにしないんだろう?エンジン的にははるかに良いような気がするんだが・・・
いっそのこと、懐かしのスクエアーフォーにすればwww
超侠角V4希望します。
V4になったM1とそのレプリカ?YZF-V1に期待してますw
ホンダは、顧客の意見を受け入れないのか、CBRにこだわりすぎて
VFRを出して来ない。排気ガス規制も厳しくなるので無理なのか。
ホンダなら作れるはずなのに
エンジン形式の上ではV型2気筒がいちばん、ソリューションを持っていると思っている。
メーカーのイメージなんかを考えると市販車と合わせるってのは必要なんじゃないの?って思いますよ。スズキのmotoGP初期はV型4ストロークだったけど何か違う感があったし。ただ今までだとパラ4のYZF-R1だったけど公道向けを作らずにってなるとどうなんでしょうね