『新パニガーレV4は、デスモセディチ2015年版のような革命機だ！』ピッロ

『ピッロ：新パニガーレV4は、デスモセディチ2015年版のような革命機だ！』

★ミケーレ・ピッロ（38才）は、2012年にグレジーニチームからCRT機でモトGPデビューした。
2013年よりドゥカティのテストライダーとなり、モトGP/SBKなど各種マシンの開発に携わり、なおかつ、モトGP/SBKのワイルドカードや代役参戦もこなしている。

★7月29日開催のミザノイベントで、ピッロテストライダーが次のように話した。

【先日の『World Ducati Week』イベントでは、新パニガーレV4機が披露されていたが…】
「あのマシンの初テストは、2年前だったんですが。あの日のことは良く覚えてます…とにかく、興味津々でしたからね。
皆さんもご覧になった通り、まさに新生ドゥカティと言うか…企業としての分岐点って感じでしょ。皆で、これほどのマシンを作り上げたんですからねぇ…僕個人としても嬉しいですよ。
『Race of Champions』でドゥカティ選手ら全員が乗ってたけど、トラブルは皆無で好パフォーマンスを披露してました。」

【貴方は、どのような点を担当していたの？】
「この2年間、開発において然るべき方向を示すべく、ドゥカティ側がげんなりするまで色々とやってました。
実は僕の目標は、モトGP機の感触を市販機に落とし込むことだったんです…上手くいったと思いますよ。新パニガーレV4機に乗れば、デスモセディチ機（※ドゥカティのモトGP機）と同じ感触が味わえますからね。」

【新パニガーレV4機には新パーツが色々と搭載され…例えば、両持ちスイングアームとか。】
「そうなんですよ…外見的に、そこは分かりやすいですよね。多分、ドゥカティのDNAと言えば、片持ちスイングアームの方なんでしょうけど…でも、操縦した際の感触と言う点において、（両持ちスイングアームで）一歩前進させたんです。
その他にフレームの固さも改善させたし、あと、複合式ブレーキを導入し、電制システムに関してもね。他メーカーで、新パニガーレV4機のレベルまでやってるところはないと思いますよ。」

【従来のパニガーレV4機と比べると…どのぐらい違うの？】
「今までより楽なマシンだし、改善されてると思います。実際、複合式ブレーキやシート、マシン自体の特性のおかげで、ハードブレーキングは別物ですね。個人的には、『市販モトGP機』って話題が出ても良い時期になったと思ってます。
長い道のりでしたけどね…僕の前に試したのって、せいぜい5〜6人程度だったんで。でも、毎回、テスト終盤には励みになるようなフィードバックが、どんどん得られるようになって…
最終的には、新プロジェクトを描けるようになったと言うわけです。」

【これまでのドゥカティ史を振り返って、比較対象になるようなマシンってある？】
「GP15（デスモセディチ機2015年版）ですかねぇ…変更の度合いが同じぐらいなんで。
GP15機はドゥカティにとって、モトGPプロジェクト全体における分岐点となったんですよ…完全に新たな歴史が始まったような感じでね。
今回の新パニガーレV4機も、また革命となるでしょう…2015年のモトGPクラスで起きたような感じのね。」

【フランチェスコ・バニャイアがイモラで、新パニガーレV4機の撮影を行っていたが…何と言ってたの？】
「ペッコ（バニャイア）は乗った途端、ショック状態でした…この前の『World Ducati Week』でも、そんな感じだったと思いますよ。
マルク・マルケスやアンドレア・イアンノーネも、そんな感じで…2人とも大満足って様子でした。
僕は、ちょっと緊張してましたけどね…とにかく、100％新しいプロジェクトなんで、なにかしら不具合が見つかるかもしれないでしょ。
でも、最終的に実に上手くいきましたけどね。」

Pecco Bagnaia riding the new Panigale V4 at Imola 🔴pic.twitter.com/tSyI0z0mno

— Scherazade (@ScherazadeMS) July 31, 2024

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（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Twitter）