MotoGP

プラマック『マルケスのファクトリー昇格もあって、ヤマハ移籍を決めた』ジーノ・ボルソイ

『ボルソイ:マルケスのファクトリー昇格もあって、ヤマハ移籍を決めた』

★6月3日(月)、アプリリアファクトリーがホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)と、複数年契約を交わしたことを公表した。

★6月5日、ドゥカティファクトリーがマルク・マルケス(ドゥカティグレジーニ)と、2年契約(2025/2026年)を交わしたことを公表した。

★6月28日、『プラマック・レーシング』チームが今年末にドゥカティから離脱し、2025年以降はヤマハのプライベーターとしてモトGP参戦することを公表した。

★最近、プラマックのジーノ・ボルソイ氏(チームマネージャー)が次のように話した。

【こうした状況下において、動じないよう言われているの?】
「それは常に必要なことですから…チームに対しては、落ち着いた態度を取らなければね。最終的には、私の態度がスタッフ陣に影響してしまうんで。
私が落ち着いていれば、周囲も穏やかになり、自分達が良い仕事をしてると実感してくれますから。
ここ最近の決定に関しては、将来的に最善の打開策となるでしょう。」

【決定するまでの数ヶ月は、不安定な状況で…ピットボックス内の作業にも影響した?】
「一番大きかったのは…レースウィークエンドですね。ミーティングでは、将来に向けての話し合いが主になることもあったんで。
去年のように先がはっきりしているのならレースだけに集中し、レースへの準備作業を最大限に行えるんですが。
ところが、今年はピットボックス内に常駐することができなかったこともあって…あと、精神的にもレースのことだけと言うわけにはいかず…
もちろん、全てにきちんと時間を割くようにはしていたけれど…1日24時間ですから、優先順位を付けなければならないこともあるものでしょ。」

【マルケスのドゥカティ上陸により、プラマックはヤマハ移籍を選んだの?】
「諸々が少しづつ影響してたように思います…例えば、ドゥカティがファクトリー昇格にホルへ・マルティンを選ばなかったこととかね。
開幕戦から大活躍し、プラマックからファクトリー選手を輩出できるはずだったのに…プラマックにはちょっと養成チームと言うか、ドゥカティの弟分的な側面がありますから。
私としては、(マルティンが)昇格して当然と思っているんですよ…ここ2年間、モトGPのトップ選手の1人だってことを証明しているんですから。
ところが、諸々の影響により…難しいこととなってしまってね。
プラマックは20年もドゥカティと組んできたし、ジジ・ダッリーニャやドメニカーリ(CEO)とはプライベートでも友人関係なんですよ。
とは言え、今回のマルケス昇格決定のように、外部の人間には理解できない点と言うのもあるんですよね。ただ、今回のドゥカティ側の決定には、カンピノーティ(チームオーナー)も考えてしまったようで…そろそろ、慣れた環境から離れる時が来たって思ったんでしょうねぇ。」

【来年からはヤマハと、新たな関係を築いてゆく…】
「話し合いの際、そう言う事も考えて…ヤマハ移籍に関するポジティブ/ネガティブ面を紙に書き上げてみたんですよ。契約内容だけじゃなく、今後の目標等についてもね。
時間はかかるでしょうけどね…まぁ、慣れた環境から離れた時は、常にそう言うものだから。」

【選手の選択権は、ヤマハとプラマックのどちらにあるの?】
「ドゥカティの時と一緒です…これまで通りの働き方や方針、計画、そして、ドゥカティ側の方策などをヤマハに持ち込もうと思ってます。
できるだけ早くに好リザルトを獲得するには、ベストなスタートとなるでしょう。
選手に関しては、ヤマハ側と一緒に決めていきます…メーカー側と直接契約になるんですからね。
あと、これは単純なプライベートチームではなく、ファクトリー寄りと言うか…ヤマハのパラレルチームですから。」

(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. たろさ より:

    正論ですね。
    マルティンはプラマックからファクトリーに昇格すべきライダーだった。
    しかし、商業的、客寄せ的な観点からマルケスを選んだ。

    ポジティブに考えると、ドゥカティ、アプリリア、KTMに強いライダーが絶妙に分かれた事かな。

    24年のタイトル最有力はペッコでしょうね。

    マルティンは今シーズンタイトル取れないと来季はきつそう。

  2. タディの星に願いを より:

    カスタマーはワークスを喰うものだと思ってたけど、いつからかファクトリーライダー輩出チームになってきた マルクのファクトリー入りは当事者でさえ眉唾なんだけど、複雑に絡み合う大人の事情はさておいて、ボルソイがヤマハをハンドリングするのは期待。ホンダの文化しか知らないお頭の硬そうなプーチに対してね。

  3. Formula750 より:

    今思えばTec3がヤマハとの契約を打ち切った時、ヤマハの扱い方についで代表がぼろくそにこき下ろしたインタビューを思い出します。
    今回の契約内容を各種の記事で拝見するとヤマハの必死さが見受けられますよね。

  4. レイニーさん より:

    ダブルワークスみたいな感じすか

    今のヤマハには必要な事かもですな

    新しきを手に入れる時がきた?

    ホンダもそうなっていくのかな?

  5. テック21 より:

    ホルヘをファクトリーにするのは間違いなく正論だ。ファクトリーにしない理由は全くない。 が、あのマルクマルケスを獲得するチャンスが目の前にくれば、その正論を破壊する力はある。例が難しいが、サッカーで言えばメッシが10億円で契約出来る…そんな感じでは。ホンダでの厳しい数年間を経ても今なお、ドゥカティに正論ではない決断させたマルケスが凄いと考えるのが自然だ。マルケスがホンダファクトリーでモトGPに昇格する前は、初昇格の場合はいきなりファクトリー契約が出来ないと言うルールがあったが、マルケスとファクトリー契約をするためになくなった。マルケスは乗りたいマシンに乗り、ドゥカティは、世界的なマーケティングとしてマルケスの加入は大きい。 整合性は希薄だが、モトGPがビジネスである限りあり得る話かと思います。 ホルヘはアプリリアで見返して欲しい!

  6. マルケスファン より:

    テック21さんのメッシに例えるのがとてもにわかりやすい。
    マルティンが来年、見返すような結果を出すことすら楽しみ。
    マルケス自身もスポンサーやらいろんなものを捨ててでも移ることを決めたことも評価したいし、全てポジティブに捉えればいいと思うのでした。

  7. バレホル より:

    マルケスの前にロレンソが昇格ファクトリー選手です。

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