『ストーナー:モトGPは選手の才能を活かせるようにした方が良い…』
★現在のモトGPクラスではドゥカティ勢が圧勝しているが、また、2027年からレギュレーションが改定されるため、他メーカー陣の巻き返しが期待されている。
★8月末、ケーシー・ストーナー(38才、2007年ドゥカティ機で総合優勝、2011年ホンダ機で総合優勝)が、ニール・ホジソンのポッドキャスト『Ducati Diaries』で次のように話した。
【2027年からレギュレーションが改定されるが…モトGPの勢力図は変わると思う?】
「ドゥカティは現状において、自分達が有利な立場にいることは分かっているでしょう。かなりの威力を持っており…いまやライバル陣も追いついてきてるとは言え、ドゥカティの優位性は常に大きいですからね。
モトGP機のエンジン排気量が850ccに下がっても、ライバル陣を大きく引き離していけるでしょう。」
【具体的にモトGP機はどんな風に変わると思う?】
「ブレーキングゾーンが狭くなるでしょうね…そうなると、オーバーテイクのチャンスが減るでしょ。
コーナー速度は上がるかもしれないけど、オーバーテイクするには良くないんで…125/250cc機やモト3機とは違うんですからね。
(850ccになっても)加速で引き離していくポテンシャルは充分にあるわけで…オーバーテイクに関しては、とにかく減ると思いますよ。
いくつか使用禁止になったものもあって(※下降デバイス等)…その点は適切な対応だと思いますけどね。でも、それ以外に関しては…本来あるべき状態とは程遠いでしょうね。」
【エアロダイナミクスが縮小されるようだが…】
「まるでF1みたいですからねぇ…2輪はF1と異なり、トラクションもウィリーもコントロールされてるって言うのにね。
マシンを進化させていかなければならないことは分かるけど、ある時点で止めるべきでしょ。」
【貴方としては、どのようにすべきだと思う?】
「楽に操縦できるマシンじゃなく、操縦の難しいマシンが良いと思うんですよ。
僕はライダー自身の才能が見たいんです…スローモーションでウィングがパタパタ動くところではなく、選手のドリフトとかウィリーさばき、何もない所からグリップを見つけ出す姿を見たいんです。
それこそが、この手のレースの意義でしょ…選手同士の対決ですよ。
モトクロスでは『450 MX』機に不満を抱く人が多くて…ポテンシャルがありすぎるってね。モトGPもそうでしょ…ポテンシャルがありすぎるし、大きすぎるんですよ。
まさに、それこそが問題なんであって…そのポテンシャルを上手くコントロールできるよう学ぶべきなんですよ。
現在は選手の才能ではなく、選手ができるだけコントロールしなくて済むようなマシンをエンジニアが一生懸命作っているのを見せられてるんであって…。
どんなライダーでも乗りこなせて、それなりの戦闘力を出せるようなマシンを作りたいのでしょうけどね。」
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Insella』)
言いたいことを言語化してもらえました。
ウイングパタパタは笑いながらうなずいてたw
どうなんだろう…
機械を使う競技である以上
「選手ができるだけコントロールしなくて済むようなマシンをエンジニアが一生懸命作っているのを見せられてる」のも大事だと思う。
ライダーの動きだけなら全てワンメイクでやればいい話になってくる
楽しみ方は人それぞれだから正しい答えは無いんだろうけど、型落ち機で勝つ選手を応援したくなったり、パワーの無いマシンがコーナーで詰めたり。ライダーの技術を見る機会は今でも充分あるわけだから、今のドカ一強も数年後巻き返すかもしれない他メーカーがドラマを作る一幕に過ぎないって事もあるし。
一戦一戦の楽しみに加えて、年単位の楽しみ方の1つと思えば今の現状も違った楽しみ見つかるし。
さすがストーナー様~
ライダーの技量をみて楽しむのも解るが、メカ好きとしてはマシンの進化も見所。
いまさら退化したマシンに戻るのもどうなん?!
カッコ悪いから嫌だって人たちに比べたら、普通に当たり前の意見なんだけど、
若干歯切れが悪いのは、何でもかんでも制限するのは間違いだとも分かっているから。
ライダーの技量だけじゃなく、技術も世界一じゃなきゃいけない。
バランスの置き所なんですよね。
まぁそうなったら一体どれだけのライダーがモトGPに生き残れるか…
デバイスありき世代ライダーがGP500時代のようなマシンを乗りこなせるんですかね?
技術の進歩は留まることはないから、レギュレーションで規制しないかぎり、下手したら自動操縦まで行き着いんじゃないかな。
ストーナーの言う通り、規制しないとライダーの技量は関係なくなる可能性だってありえる。ライディングより、メカニカルスキルによって優劣が決まるようになったら本末転倒だよね。
個人的にはトラコン、姿勢制御、ローンチやウィリーコントロールは必要ないと思う。
ライダーセンスではストーナーはピカイチだったし、ストーナーは電制は殆ど
効かせず、自身でコントロールしてたんですよね。生粋の天才系閃き型ライダー。
ただ今のMotoGPにストーナーの持論は受け入れられないと思う。ドゥカが強ければ
それが正解みたいな風潮だし、他メーカーは後追いする。この流れも変えて行かないと。
F1と違ってバイクのカウルは使い捨ての消耗品の度合いが高い意味でもエアロカウルは
程々にすべきなんですよね。本当に微々たる効果しか得られない分野なんだし。
まあウイングエアロカウルなんかでバイクが進化をした様な気分になれるなら安いもんか。
『僕はライダー自身の才能が見たいんです…スローモーションでウィングがパタパタ動くところではなく、選手のドリフトとかウィリーさばき、何もない所からグリップを見つけ出す姿を見たいんです。
それこそが、この手のレースの意義でしょ…選手同士の対決ですよ。』
まさにその通りだと思う。2ストの時みたいなレースがまた見てみたい。
だけど今のmotogpだとパワーが出すぎてるし、強烈なエンジンブレーキのせいで制御なしでは操れるかどうかもわからないほど危険な代物になってる。
レギュレーションでボア径も固定されてるし、エンジンキャラクターで個性を出すのもほぼ不可能。
ある程度の制御は必要だと思うけどもう少し排気量落として、レギュレーションも緩和して欲しいかな。
ウイングはいらないけど…
まさにこれ