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トプラク、ブレガ、バウティスタ、イアンノーネ…etc:2024SBKアラゴンラウンド

『トプラク、ブレガ、バウティスタ、イアンノーネ…etc:2024SBKアラゴンラウンド』

★9月27〜29日、SBKアラゴンラウンドが行われた(※リザルトは記事下にあります)。
同サーキットのアスファルトは、最近、再舗装されたばかりで、モトGP開催時には問題が多発していたが、今回はグリップが高いわりにはタイヤへの損傷が少なく、全体的には順調だった。

★レース1ではサム・ロウズ(ドゥカティMARC VDS)が第3コーナー手前からオイルを撒き散らし始め、第4コーナーで転倒した。レースは中断され、清掃に20分費やされ、再スタートが切られた。

トプラク・ラズガットリオグル(27才、BMW)が予選5位、レース1で2位、スーパーポールレース2位、レース2で2位だった。現在、総合首位(414ポイント)。
フランスラウンドでの転倒により軽度の肺気胸を負っていたが、今回は開催前の医療チェックで走行許可が降りた。
なお、転倒に関しては、本人が「完全に自分のミス。好タイムが出てたので遅めブレーキに挑んだた、フロントが流れてしまった」と。
4週間の療養中、マシン操縦およびトレーニングは一切行えず、走行後は身体中ひどい筋肉痛で、走行中は問題ないが普通に立っている時が大変だったと。
今回は苦手トラックだったが、総合順位では2位と13ポイント差だったのを39ポイント差にまで広げた。次回のエストリルラウンドが、タイトル獲得の初マッチポイントとなる。

ニコロー・ブレガ(24才、ドゥカティ)が予選首位、レース1で棄権、スーパーポールレース3位、レース2で3位だった。現在、総合2位(−39ポイント)。
当ラウンド開始直前、「欠場していた選手とのポイント差を、大きく縮められても嬉しくない。トプラクの復帰は嬉しい」と言っていたが、今回のレース1のフォーメーションラップ中にエンジントラブルが起き、棄権となったため、復帰したラズガットリオグル選手にまた大きく引き離されてしまった。
ブレガ選手は前回のイタリアラウンドのスーパーポールレースでも、クールダウンラップ中にエンジンが突然オーバーヒートしてしまったが、既にレースが終了していたので問題はなかった。
なお、今後のレースに向け、ドゥカティが(他の選手らに)チーム/メーカーオーダーを指示しているかどうかについては、「僕自身は望んでいない」と話した。

アルヴァロ・バウティスタ(39才、ドゥカティ)が予選3位、レース1で4位、スーパーポールレース首位、レース2で首位だった。現在、総合3位(−81ポイント)。
昔から得意トラックで、体調もイタリアラウンドの時より快復していた。
ホームレース用に髪を紫色に染め、パンク風のヘアスタイルにしていた。娘達の好きな色がそれぞれ青とピンクだったため、1色だけを選ぶわけにはいかず、ミックスしたとのこと。
本人曰く、「苦戦してる時はいつも以上のサポートが必要だし、娘達のパワーが一番だから」と。
なお、チームメイトであるブレガ選手のタイトル争いについては、次のように話した。
「今までチームオーダーの話題は皆無だったが、トプラック復帰に伴い、今週末はトプラクとブレガの間には入らないように…なんて話も出ていた。
ブレガがレース1では運悪く棄権してたし、日曜のスーパーポールレースもトプラクと戦えそうになかったから、こっちは優勝か3位のどちらかを目指すようにした。
レース2も同様にしたが…残り2ラウンドは、どうなるのか分からない。自分のタイトル獲得については、完全に可能性がなくなったわけではないが…今はもう目指していない。」

ダニーロ・ペトルッチ(33才、ドゥカティBARNI)が予選4位、レース1で5位、スーパーポールレース6位、レース2で6位だった。現在、総合4位(−137ポイント)。
前回のイタリアラウンドでハットトリックを達成。SBKではレイ/ラズガットリオグル/バウティスタ選手が、同記録を達成している。夏に入った辺りから調子が上がっている。
ただ、今回は、「コース上、グリップが強すぎる地点と全くない地点があり、3日間ずっと苦戦してしまった」と。
また、レース1ではイアンノーネ選手に抜かれたことで、最後の集団戦に加われなかったと悔しがっていた(※オーバーテイク自体は、フェアなものだったと認めている)。

アンドレア・イアンノーネ(35才、ドゥカティGOELEVEN)が予選2位、レース1で首位、スーパーポールレース4位、レース2で4位だった。現在、総合7位(−219ポイント)。
ペトルッチ活躍にやる気が上がり、レース1では同選手を抜き、最後は優勝を勝ち取った。モトGP/SBKの両選手権で優勝した選手となった。
4年間の出場停止処分から復帰し、初めての勝利であり、本人は「レースに勝ったのではなく、人生における戦いに勝ったのだ」と涙した。なお、最後のレース優勝は2016年8月のモトGPオーストリア戦である。
次のエストリルラウンドでは来年の去就が発表される気配で、おそらく、現チームと契約更改する模様。

ジョナサン・レイ(37才、ヤマハ)が予選13位、レース1で14位、スーパーポールレース12位、レース2で13位だった。現在、総合14位(−323ポイント)。
フランスラウンドで右手親指を負傷したが、今回は100%回復はしていないが当初の予定通り参戦できた。
イタリアラウンドで投入された改良版ヤマハR1機のテストのため、重要なラウンドとなった。リザルト自体にはがっかりしていたが、「レース1序盤では高い戦闘力を感じられた。スーパーポールレースは最後まで好ペースで走れた」とのこと。

『2024 アラゴン SBK レース2リザルト』



『2024 アラゴン SBK SPリザルト』



『2024 アラゴン SBK レース1リザルト』



『2024 アラゴン SBK 予選リザルト』



『2024 アラゴン SBK 総合順位』



(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. 平原こぺん より:

    ヴィニャーレス、マルク、そしてイアンノーネ。

    長い冬を過した後の復活劇が、今年は沢山ありますね。特にイアンノーネの件は気の毒としか思えなかったので、特に嬉しい。

  2. きゃめる より:

    イアンノーネの優勝が良かった。MotoGP時代はちょいと突飛な性格の印象で、鼻につく人が多かったのが災いしたのか追い出された感があったが、走りは天賦の才がある。この4年間で腐らず大人になったイアンの活躍を願いたい。

  3. GPファンファン大佐 より:

    同意です。
    たぶんこの4年間をたくさんの人に支えられていたんだと思います、そんな中でのこのドラマのような結果を出して見せたイアンノーネに拍手です。
    今後もライダーとして息長く活躍してほしい。

  4. 桑田裸郎 より:

    MotoGPに比べて転倒者少なかったって事はサーキットのせいじゃなくてタイヤメーカーの差ってことなのかな?

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