ホンダ『マルケス離脱は大きかったが、今後は彼なしで進んでいく』プーチ

『プーチ：マルケス離脱は大きかったが、今後は彼なしで進んでいく』

★10月25日（金）、タイGPのモトGPクラスでマルク・マルケス（ドゥカティグレジーニ）が、午前セッション（FP1）4位、午後セッション（PR）首位だった。

★10月24日（木）、ホンダのアルベルト・プーチ（チームマネージャー）が、モトGP公式サイトの4分間インタビューで次のように話した。

【苦戦が続いているが…】
「うちは勝利チームなのですからね…勝つことに慣れているんです。
ただ、厳しい時期と言うのはあるものでしょう…現在はそうした時期にいるわけだが、決して諦めないと言うのが我々の方針ですから。
目標はトップに返り咲くことであり、ただ参戦するためだけにこれほどの努力をしているわけではありません。」

【今シーズンについては…？】
「やはり、容易なものではなかったですね…6〜7ヶ月の間、多くのものを試して理解しようと努めてきたが、リザルトを見て分かるように厳しい期間でした。
ただ、（9月の）ミザノテストでちょっとしたものを見つけ出し…そこから進めていけるような方向を見つけ出したんです。
まぁ、外部からは改善は感じられないでしょうけどね…リザルト的には、それほど上がっていないのだから。ただ、社内的にはシステムも変わってきており、今後も変えていく予定です。
ホンダは何年もの間、勝ち続けてきました…だから、そのフィロソフィが抜本的に変わることはないでしょう。手を加えてはいくが、ホンダは常にホンダであり続けます。」

【来年からテストチームが変わるようで…】
「これまではテストライダー1名でしたが、来年から3名になります（※ナカガミ、兄エスパルガロ、ブラドル）。
常時、リクルートしていたわけではなく、たまたまアレイシ（エスパルガロ）が引退を決めたと言うことだったので、彼の経験を取り込む良いチャンスだと思ったんですよ。
アプリリアでの功績は有名ですからね。テクノロジーにおいては、昨今、遅れを取るわけにはいかず…他メーカーに関する情報確保は必須ですから。」

【新テクニカルディレクターとして、アプリリアからロマーノ・アルベジアーノも移籍するが…】
「異なる視点と言うのは興味深いものでしょう…新たに加入するスタッフ陣は、皆、経験豊富な顔ぶれですからね。
こちらも盛り上がってるんですよ…できる限り、歓迎したいと思ってます。」

MotoGP, Alberto Puig Honda : "les résultats montrent la réalité mais nous avons enfin trouvé quelque chose"https://t.co/O9DoFhU5OM pic.twitter.com/T6sK2PYwjI

— Paddock-GP (@Paddock_GP) October 25, 2024

【マルク・マルケスのホンダ離脱は…大きかった？】
「マルクはただの選手じゃありませんからね…特別なんですよ。離脱や移籍など、彼が動けば大きな影響が出るでしょ。
本人が（環境を）変えると決断し、ホンダはきちんと配慮してそれを受け入れたんです。
マルクにとって正しい選択だったと、私は思いますよ…現在、好リザルトを叩き出してるんですからね。
ホンダはそれを受け入れ、そして、チームは前に進んでいかなければならないんです…選手1人の動向に左右され、作業の手を止めることはないのですから。
当然、満足などはしていないが、しかし、ホンダで何勝もあげてきた選手の気持ちを尊重したんです。
今はマルクなしで進んでいこうとしています…チャンピオンライダーの喪失は大きなものではあるが、人生はここで終わるわけではないのですからね。」

（参照サイト：『Mowmag.com』）