『イアンノーネ:僕もけっこう速い方だけど、ベイリスが代役参戦した時とはマシンが違うから…』
★11月1〜3日、マレーシアGPが行われる。
★モトGPクラスのファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ドゥカティVR46)が欠場となるため、代役としてアンドレア・イアンノーネ(35才、2024年はSBKフル参戦)が参戦する。
★イアンノーネ選手がドゥカティ機でモトGP参戦していたのは、2013〜2016年である。
また、最後にモトGP参戦したのは2019年10月のオーストラリアGPで、アプリリア機で6位を獲得した。
★10月31日、マレーシアGPの木曜会見でイアンノーネ選手が次のように話した。
【久しぶりのモトGP参戦だが…】
「けっこう感動的でねぇ…正直な話、パドックであんなに歓迎されるなんて思ってなかったんですよ。ここに来られて本当に嬉しいし、感謝してます。」
【今回の参戦の目標は?】
「分からないですね…とにかく、楽しむことが大切だと思ってます。モトGP機に乗るのは久しぶりだし、マシンはかなり変わってしまってるんでね。とは言え、可能性は0%ではないでしょ。」
【ここセパンで、以前のような高い戦闘力を発揮できそう?】
「いや、そう言う可能性はないでしょうね。」
【代役オファーはどんな風にされたの?】
「SBK最終ラウンドのためにヘレスに向かってたんですよ…飛行機が着陸した時、ロッシ(ヴァレンティーノ、VR46チームオーナー)からメッセージが来てることに気づいて…。
『重要な用件で話がしたい』ってことだったんで、こっちからかけ直したら、『君をファビオの代役に考えてる』って言われて…即答OKしましたよ。」
【ところで、今年のモトGPタイトル争いについて…どう思う?】
「最速選手じゃなく、ミスの少ない選手が取るでしょうね。」
【2006年にトロイ・ベイリスがモトGPにスポット参戦し、いきなり優勝していたが…】
「あの時のトロイは物凄かったですよね…でも、今は諸々が違うから。昨日、(マシンに付いてる)各種ボタンを全て説明してもらいましたよ。
これほど違うモトGP機に乗ったらどうなるものか…けっこう楽しみなんですけどね。まぁ、あんまり年を取りすぎてなければ良いんだけど。
とにかく、こう言うチャンスに恵まれ、パドック入りできるなんて素晴らしいことでね。ロッシやVR46チームには感謝してます…彼らがいなかったら、もうモトGP機に乗る機会なんてなかっただろうから。」
【報酬の方は…?】
「なしでも問題がないぐらい、僕は多くのものを失ってしまったから。いつだって熱意ってのは金に勝るものですからね。」
【フル参戦していた当時の、モトGPの最後の思い出は?】
「今年1年、SBKにフル参戦し…トップクラスのマシンに乗り、すべてが素晴らしかったし、自分でも楽しめたんですよ。まぁ、結局、(モトGP参戦していたのは)過去の話だから。
当時、5年計画なんかを立てたりしてたけど、結局、全然違う5年間になりましたからね…とにかく、1日1日を大切に生きて、今、目の前にあるものを楽しんでいきますよ。」
【では、ロードレース世界選手権の思い出は?】
「自分の人生そのものでしたね…15才で初参戦し、もうすっかり一人前になった気がしてねぇ。ほんのチビスケだったってのに。
一緒に育ってきた人達がここには大勢いるんで…なんかグッときますよ。自分も年を取ったなぁ〜って。」
【あの事件(※ドーピングによる出場停止処分)については?】
「ほんの一瞬ですべてが変わることもある…ですかね。
笑顔を絶やさず、生きる気力もエネルギーもあるんだからツイてるって思うべきだって悟りましたよ。周囲で支えてくれる人達も多かったしね。」
【この夏、『World Ducati Week』に出ておいて良かった?】
「いや、まだまだ速い走りができるってことは自覚してたんで…しかも、市販機とレース専用機は別物だから。
マシンを限界ギリギリまで持っていけるかどうかが重要で…それができるかどうかは、日曜日に分かるでしょう。とは言え、厳しいだろうけどね。
去年、アルヴァロ・バウティスタがワイルドカード参戦してたけど、事前に5回はテストしてたでしょ…それでも苦戦してたんですからね。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
(2024/10/31 18:06:15時点 Amazon調べ-詳細)
さぁMr.MANIACのお手並み拝見です。
今迄の実績と同等の走りをすれば、新たなGPでのセンセーションになり他所のメーカーでも(Aprilia等)テスト参加等出て来るかもかも… 本人はいたってポジティブでハッピーな心境は応援したくなる。