ダッリーニャ『アプリリアにゼッケン『1』が行ってしまったのは運命の悪戯…』

『ダッリーニャ：アプリリアにゼッケン『1』が行ってしまったのは運命の悪戯…』

★1月20日、ドゥカティファクトリーの2025年プレゼンテーションがイタリアのマドンナ・ディ・カンピーリョで行われ、フランチェスコ・バニャイアやマルク・マルケスが新カラーリングを披露した。

★同プレゼンテーションでジジ・ダッリーニャ（ゼネラルディレクター）が次のように話した。

【今年のドゥカティ機にはゼッケン『93』が加わり、ゼッケン『1』はなくなってしまったが…】
「今、実に穏やかな気分なんですよ…ゼッケン『1』と言うのは、ただの番号ですからね。
重要なのはタイトルを取ることであり、昨年、我々は実際に取ってるわけですから…まぁ、取った選手は今年はいないんですけどね。
とにかく、マルクは二輪レース史における最重要選手なのだし、うちに加入してくれて本当に嬉しいですよ。」

【ドゥカティが取ったゼッケン『1』がアプリリア機に付くわけだが、アプリリアと言えば、貴方の古巣でもあり…】
「まぁ、運命のいたずらって感じですかねぇ…多くを学んだメーカーであり、大切に思ってますよ。いまだ友人もたくさんいますしね。
ただ、今はドゥカティの人間なので、ドゥカティのためになることをしないとね…そう思って動いてきたし、今度もそうしていきますよ。」

【ドゥカティ最新機に大きく手を入れないと言っていたが、セパンテストではエンジン、フレーム、カウル、下降デバイス、エアロダイナミクス等すべて新しいものを試す予定だそうで…】
「ライバル陣の動きが見えている以上、うちも準備していきますよ。うちも大量にマテリアルを用意しました…上手く機能してくれるはずなんですがね。
まぁ、実戦で使うかどうかは別の話なんですが、とにかく、確実なものだけを使ってゆくつもりです…ほんのちょっとのことで道に迷ってしまうものですからね。
セパンはけっこうやっかいなトラックだし、かなり特殊でもあるんですよ…グリップがいまいちで、コンディションも特殊だから。
代表的なコースではあるが、完成度が高いとは言えない。マテリアル選択は慎重に行わなければならないでしょう…ライバル陣の動きを見つつ、選んでいかないとね。」

【マルケス選手が『バニャイアの方がドゥカティファクトリーの経験が長いから、マシン開発の決定権を持っている』と言っていたが…】
「マルクと言うのは並の選手ではありませんからね…ただ、ペッコ（バニャイア）だって、そうですから。
以前から言ってることだが、これはドリームチームであり、両名とも特別な選手なんです…それぞれ、やり方が違いますしね。2人のためになるよう、最善を尽くしますよ。」

【今回のイベントでは両選手の息が実に合ってるようで…】
「こう言うのは、作業の中でも楽な方のものだから…和気あいあいとできるような、良い場所じゃないですか（笑）。
もっと本腰を入れて動き始めた時、諸々について検討していかなければね…私としては、両選手の聡明さがドゥカティとってプラスに働いてくれると思ってます。
ただ、取り仕切っていかなければならないような…難しい状況になることもあるでしょう。」

【最近のインタビューで貴方は、『マルティンを選ばなかったのは金額の問題』と言っていたが…】
「金銭的な問題はありましたよ…3選手とも引き留めようと思ったらね。当初は、それが目標でしたから。ただ、やはり無理だったため、どちらか1人にしなければならなかったんです。」

【あと、『圧勝すると反感を買ってしまう』とも言っていたが…】
「反感は買いたくないと思ってるんですよ…嫌なものですからね。とにかく、ドゥカティのために最善を尽くしますよ…このまま勝ち続けていきたいんでね。」

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（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Instagram）