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『クアルタラロ大満足!:どの辺が改善されたの?今後の問題点は?』
★2月5〜7日、セパンサーキットでモトGP公式テストが行われた。
★同テストでファビオ・クアルタラローは初日首位、2日目2位、最終日3位だった。3日間総合は3位である。
★最終日セッション終了後、クアルタラロー選手が次のように話した。
【最終日は01分56秒台を記録し…】
「本当に嬉しいですよ…ここでの自己ベストは、去年の予選の1分57秒5でしたからねぇ。0.8秒ぐらい縮まったのかな。
この間も言ったけど、2019〜2025年にかけて0.6秒削り、2024〜2025年にかけては0.8秒なんですから。そりゃあ嬉しいですよ。
でも、舞い上がらないようにしないと。まだテストなんですからね…でも、けっこう良い結果だと思うんですよねぇ。
去年のテストでペッコ(バニャイア)が56.6か56.5を出してたんだから…けっこう喜んで良いんじゃないんですか。」
【今日はどんな作業をしていたの?】
「スプリントのシミュレーションはしませんでした…新タイヤを使って、あるセッティングで6周走り…別のセッティングに替えて、また6周走ったんで。
良かったですよ。まぁ、マルク(マルケス)ほどではなかったけど…彼は57秒後半〜58秒超前半で走ってましたからね。
でも、うちの場合、去年はここで11〜12位だったのに、今年はマルクやペッコ、アレックス(マルケス)のタイムを…トップ陣のタイムを気にしてるんだから。
まだ大きく引き離されてはいるけど、でも、今日の自分のタイムは大満足です…たまたま1周だけってわけじゃないんですからね。」
【レース本番はどうなりそう?】
「どうなるでしょうねぇ…去年、最悪だったのはレースではなく、予選の方だったんで。常に後方スタートだったから、追い上げるのは大変だったんですよ。
今回、セパン入りした時、冗談で『1分56秒台を出せたりして…』なんて言ってたけど、毎日、どんどん迫っていって…遂に今日は本当に出してしまったでしょ。
去年は新タイヤを履いても、どんなタイムになるか分からないって言うのが問題だったのに…今回の3日間、1周タイムは本当に良かったし、レースペースについても全く問題なかったんですよ。
これまでの問題はグリッド15位ぐらいのスタートになってしまうことで…しかも、オーバーテイクなんて不可能だったし。でも、今はエンジンもちょっと速くなったんで、開幕戦ではどう乗り切っていけるでしょうねぇ。」
【パッと見た限り、マシンはあまり変わっていないようで…】
「変わってない感じだけど、いくつかの点は変わったんですよ。
電制関連もけっこう変わったし、僕のライディングスタイルも変わったし、マシンには新しいものも加えられてるし…パッと見は分かりにくいけど、でも、新しくなってるんです。
特に去年と比べて、速くなってるんですよね。」
【どの辺が改善されたの?】
「コーナリングの感触や方向転換が、かなり良くなりました…ただ、一番の難点はグリップなんですけどね。
今日は路面グリップのお陰もあって…だからと言って、うちのタイムが嘘だってわけじゃないですよ。去年も同じような感じで…トップ陣とは1秒差だったんだから。まぁ、今年は0.3秒差ですけどね。
路面グリップが低いトラックではどうなるのか…様子を見ていきたいんですよね。うちにとっては、それが最難関コンディションなんで。」
【ドゥカティ機と比較検証してみた?】
「ええ。それもパッと見は分かりにくいことだけど、うちはトップスピードが改善されました。良い感じですよ。
まだ直線コースでオーバーテイクをかけることはできないけど、多分、序盤コーナーでの立ち上がり方によると思うんですよ。抜けるようになるかどうか…まぁ、エンジンの問題ですけどね。」
【これまでヤマハ機は、どんな風に改善されてきたの?】
「毎年、一歩前進で…特に2022〜2024年はそんな感じでした。ドゥカティや他メーカーは、2〜3歩前進なんですけどね。
でも、今年はかなり前進したんですよ。2019〜2021年と比べ、自分のライディングスタイルも変わったと思うんですが…マシン自体も速くなってるようで、今年は初めて(他メーカー機との)ギャップを縮めることができました。
これまでは、ただ改善されたと言うだけで…しかも、他メーカー機はもっと改善されてたんですよ。でも、今年はギャップが縮まったように思います。」
【次のブリーラムテストに向けては?】
「チームに1日10回ぐらい、『期待はしないで行こう』って言ってるんですよ。まぁ、どうなるか…とにかく、初めて最高のオフシーズンを送り、初めて最高のテストができたんですからね。
ブリーラムでの目標は『良い2日間にすること』なので、僕は全力プッシュで頑張りますよ。そうすれば結果は出てくれるでしょう…トップ7かトップ5か、もしかしたらトップ3争いができるかも…。
どんな順位であれ、100%頑張ります。」
(参照サイト:『Moto.it』)
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テストとは言え、両手放しで喜ぶにはまだ早いがファビオの走行中のメットの中の顔が想像出来る位の速さと出来でしたね。ブリーラムが待ち遠しいでしょう。