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『ダッリーニャ説明:なぜドゥカティは2024年版エンジンを選んだのか?』
★2月12〜13日、タイのブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットでモトGP公式テストが行われ、最終的にドゥカティは2025年機のエンジンを2024年版に決定した。
★なお、今年認定を受けたエンジンは2年間(2025/2026)使用されることとなる。
★先日、ドゥカティのジジ・ダッリーニャ(ゼネラルディレクター)が同決定について、『Linkedin』に以下の長文投稿をした。
・エンジンについて
《バルセロナ/セパン/ブリーラムテストの各セッションにおけるドゥカティ機のスピードついては、間違いなく満足できる結果だったと思っています。
当初の目標および適用すべきフィロソフィは明白であり、それは選手陣も認識しております。つまり、2024年機と比べ、明らかに優れている点だけを開幕戦に即時採用してゆこうと言うものです。
それ以外の点に関しては、今シーズン全22GP中、慎重に検討/改善/適用を行ってゆくこととなるでしょう。
コンセプトは説明し難いのですが…とにかく、改善点すべてがポジティブ面のみと言うわけではなく、各トラックや各種コンディションを鑑みれば、大部分においてメリット/デミリットが見られ、均衡が崩れる可能性があると言えるでしょう。
テスト中は、わずか数か所のトラックで試された…多くの場合、特殊なグリップコンディションで試された各ソリューションが、少なくともシーズン序盤の8〜10ヶ所の開催サーキットにおいても、全体的に改善されているか否かを判断する作業を行っています。
2025年版エンジンに関しては既にバルセロナテストの時点より、パフォーマンスや操縦のしやすさに関してはメリットがあるものの、エンジンブレーキ操作については複雑になると言うことが明白になっていました。
そのため2024年版を採用すると言う方向性は、ある程度固まっていたのです。》
・エアロダイナミクス等について
《エアロダイナミクス・パッケージに関しては、さらに複雑でした。
トラックに依っては…特に今回のブリーラムのようなトラックでは明らかにメリットがあるものの、アルゼンチンやカタールのように高速コーナーの存在するトラックではデメリットとなるリスクがあるのです。
そのため、慎重に扱うこととし、いくつか改良を加えつつ今後のヘレステストでの再試用を予定しております。
なお、スイングアームやギアボックスは及第点であり、一方、新しい下降デバイスはレースウィークエンド中に再検討してゆく予定です。
今年は確実に拮抗したシーズンとなることが予想されており、各メーカー、各選手が実力を発揮することとなるでしょう。
しかし、例年通り、各トラックにおける全体的なバランスや戦闘力の高さが大きく影響してゆくでしょう。》
(参照サイト:『Moto.it』)
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Sky』)
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おぉ…俯瞰的に見るジジが、今年は拮抗したシーズンと詠んでいる。ヤマハやアプ等にも勝算が有りそうだ。
なるほど取れるいいトコは取ったGP24.9バージョンをシーズン中にも注意深く改良を施すと。やっぱ現キングマシンだけある。
コイツに追い付いて行く大変さが見える様です。