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『マルク・マルケス:バニャイアを観察して、右折コーナーを上達させた!』
★3月2日(日)、タイGPのモトGPクラスでマルク・マルケス(ドゥカティファクトリー)が、決勝首位だった。現在、総合首位(37ポイント)。
★今週末はPPを獲得し、スプリントでも優勝した。なお、弟アレックス選手も予選2位、スプリント2位、決勝2位だった。兄弟で1位&2位を獲得するのは史上初である。
★決勝では弟アレックス選手が兄マルク選手のアシスト的な役割を担っていたが、アレックス本人は「自分が優勝できると思った」と言っている(※同件についての記事はこちらです)。
★決勝後、マルク選手が次のように話した。
【今回の開幕戦については?】
「新たな環境でこう言うスタートを切れて、超ハッピーですね…ダブル優勝で37ポイント獲得だなんて!
タイGPは優勝争いが可能だと思ってはいたんですよ…セパンで好調だったし、弟やペッコにもかなり迫ってたんで。
今回は楽しめたんで、今シーズンはずっとこんな感じだと良いですね。」
【今シーズン、ずっとこんな感じ…】
「楽しむつもりです…頭に血が上らないようにね。モトGPクラスで兄弟2人が1位と2位だなんてねぇ…ちょっと信じられないようなことでしょ。
繰り返しできることなのかどうか…まぁ、とにかく、また一緒に表彰台に上がることはできるでしょう。母は家に居るんですが、絶対に感激してると思います。
この世に、こんな凄いことなんてないでしょ…モトGPって言ったら、最高峰クラスなんだから。マルティン不在とは言え、ライバル陣が揃ってる中、ドライレースで兄弟が1位と2位になるなんてねぇ…。」
【感激しているようで…】
「うちの家族は見返りを求めたことって、一度もないんですよ…純粋に好きだからやってきたわけで。特に祖父がそんな感じだったんですが…空の上から観てくれてると思います。」
【最後は弟アレックス選手を抜き…】
「難しいものがあるけど、それも仕事ですからね。実の弟でもチームメイトでも、オーバーテイクをかける時はミスなしでスムーズにやるものでしょ。
今日はツイてましたよ…ペースが良く、上手くコントロールできてたから。」
【今年は弟アレックス選手も好調そうで…】
「かなり強い走りをしてますよね…今シーズンずっと調子が良いんじゃないんですか。レース優勝もできるでしょう。」
【ライディングスタイルを変えたの?】
「この冬、もう少しスムーズにしようと手を入れてたんですよ。もう20才の選手じゃないんだから、転倒しないよう…身体の事も考えないとね。
以前の方が見ごたえはあっただろうけど、今はこの方が良いって分かったんです。予選ではもっとアグレッシブに走ろうと思ってるけど、とにかく、徐々にね。」
【表彰式前の控室でバニャイア選手に、『右折コーナーが上達した』と話していたようだが…】
「そうなんですよ…ペッコを観察して、右折を上達させたんです。ペッコは右折が強いでしょ。あと、アレックスのこともけっこう観察しました。
まだちょっと失速するけど、以前ほどではないし…右折コーナー上達が目標だったんですよ。もっと速くなりたいと言うよりは、もっとコンスタントになりたいんで。
けっこうビデオ学習もして、身体の動かし方とかブレーキさばきを研究しました。まだ改善の余地がありますけどね…これまでとは違うライディングスタイルを身につけていきたいんで。
この1年、そうやって続けていけるかどうか…。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
マルクはバニャイアを見て右コーナーを磨き、バニャイアはマルクを見てオフシーズンはダートトラックで左曲がりの改善をする。正に切磋琢磨した良い意味でのチームメート。
予選からいつもの、転ぶギリギリ回避もなく、終始安定してたのでやり方変わったなと思ってました。
右コーナーの改善もしてたんですね。トップは努力を怠らないんだな。
進化する天才…今年はマルケスイヤーな空気
今回も次元が違った
あの暑さの中最後のスパートで一周であの差
最強時代のロッジの勝ちパターン