ミル、転倒したが満足『今回はホンダ機の力を証明できた』

『ミール：今回はホンダ機の実力を証明できた』

★2月28〜3月2日、タイGPが行われ、モトGPクラスのジョアン・ミール（ホンダファクトリー）が予選11位、スプリント9位、決勝はリタイアした。

★久しぶりに好調で、スプリントでもポイントを獲得し、決勝も転倒するまでは6位争いをしていた。

★決勝後、ミール選手が次のように話した。

【今回は酷暑が問題視されていたが…】
「土曜日は（マシンの）放熱が問題になり、日曜日もなんですが…火傷してしまって。どう操縦するかより、どうしたら火傷しないで済むかを考えてました。
集中力は落ちるし…フロントタイヤが流れてしまって。惜しかったですよねぇ…レースでは実力を発揮しきれてなかったんだから。」

【選手らの多くが、今回の酷暑を嘆いていたから…】
「でも、僕はそれでリタイアはしなかったでしょうね…第一線のスポーツの場では選手の『独りよがり』って言うのも、けっこう重要だったりするから。
つまり、誰が最初に『こんなんじゃレースにならない』って言い出すかってことなんですよ…各エンジンや選手、そして、ミシュランにとっても挑戦なわけで。シーズンを通して、最も過酷なコンディションなんですから。
カタール向けには良い解決策を見つけ出してたんだから、また今回みたいなことが起きるようなら、タイ向けの解決策を探すんじゃないんですか。
（カタールGPで）照明を設置したような策ではなく、例えば、タイGPは別の時期に開催するとかね。」

【今回の決勝については…？】
「7位走行中で、ミラーに追いついたところでした…調子良かったんですけどねぇ。ミラーは後退してたし、僕は進んで行けてたし。
実力的には6位ってとこだったでしょう…けっこう上手くいってたんだから。まぁ、たらればの話をしても意味ないですけどね。」

【でも、満足そうで…】
「けっこう強い走りができてたんで…今回のレースは、ホンダ機の力を証明できたんじゃないんですか。
マシンの乗り心地も良かったし、攻めの姿勢でオーバーテイクもできたし…まぁ、直線コースではなく、コーナーででしたけどね。」

【次のアルゼンチンに向けては？】
「グリップやトラクションからすると、うちに有利なトラックではないけど…でも、どの辺りのポジションで走れるのか興味はあります。
うちの弱点が完全に出てきてしまうでしょうけどね。オースティンの方は、もう少し良いだろうけど。
とにかく、ここまでのサーキットでは常に速い走りができてますけどね。」

★チームメイトのルーカ・マリーニは予選16位、スプリント15位、決勝12位だった。
決勝はスタートでミスをして19位まで落ちたが、その後、追い上げていたので、ミスがなければトップ10入りも可能だっただろう。

（参照サイト：『Moto.it』）
（参照サイト：『Motosprint』）
（Photo：Instagram）