
『2025 オランダGP モトGP FP1リザルト&トピックス』
★6月27日(金)、オランダGP モトGPクラスのFP1が行われた。
★モト3セッション中に何名かの転倒によりオイルで路面が汚れたため、モト2セッションは遅延・短縮となり、モトGPセッションも50分遅れで開始した。
ただし、モト3セッション開始直前まで雨が降っていたが、モト2クラス以降は遅延のおかげで完全ドライコンディションでの走行ができた。
★兄マルケスは新タイヤで自己ベストを記録、その他の選手はユーズドタイヤを使用。
★トップ10はドゥカティ5名、KTM1名、アプリリア1名、ヤマハ2名、ホンダ1名。
★ルーキー陣は9位アルデゲル、19位オグラ、22位チャントラ。
★ドゥカティ
首位マルク・マルケス(ドゥカティファクトリー)。開始直後、高速走行中に第15コーナーでリアタイヤのグリップを失い、ハイサイド寸前の状態からスリップ転倒をした(下映像)。転倒後、すぐに左グローブを外して手がきちんと動くか確認していた(※特に問題はなさそうだったが、その後、左腕の正中神経圧迫が判明した)。転倒後、新タイヤで自己ベストを記録。木曜会見では、「今回は守りの姿勢です」と言っていた。
チームメイトのフランチェスコ・バニャイアは4位(VR46ライダーズアカデミー)。セッション中、常にコンスタントだった。同トラックでは決勝3連勝しており、今回はマシンを止めるのに苦労している様子はなかった。
5位ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ドゥカティVR46)。
チームメイトのフランコ・モルビデッリは13位(VR46ライダーズアカデミー)。
7位アレックス・マルケス(ドゥカティグレジーニ)。いつもよりキレが悪い。
チームメイトのフェルミン・アルデゲルは9位(昨年はモト2総合5位)。リアタイヤが流れ、転倒しそうになったが持ち直した。
※ドゥカティ勢トップ3が全て2025年機なのは初めて。
※タルドッツィマネージャー説明
「マルクは転倒した際、左肘の上側の正中神経あたりを強打し、少し痛みがあるようなのでちょっと様子見ですね。
タイヤがまだ温まってない状態でギア操作を急ぎすぎてしまい…ミディアムだったので、この気温だともう何周か必要だったんですよ。
午後は大丈夫でしょうけどね。」
Far from ideal for @marcmarquez93
A big whack for the Championship leader but glad to see he got back up #DutchGP pic.twitter.com/hX6uoLvJtt
— MotoGP™ (@MotoGP) June 27, 2025
★KTM
2位マーヴェリック・ヴィニャーレス(KTMテック3、昨年はアプリリア機)。セッション中、常にコンスタントだった。18周走行済みのユーズドタイヤで自己ベストを記録。
チームメイトのエネア・バスティアニーニは17位(昨年はドゥカティ機)。
11位ペドロ・アコスタ(KTMファクトリー、昨年はモトGPルーキー・オブ・ジイ・ヤー)。
チームメイトのブラッド・ビンダーは20位。
※強豪選手を4名抱えているわりに、ヴィニャーレス以外が苦戦していると言うことは、KTM自体が弱体化しているのかも…。
★アプリリア
3位マルコ・ベッツェッキ(アプリリアファクトリー、昨年はドゥカティ機、VR46ライダーズアカデミー)。同トラックでは2022年に初表彰台を、2023年にはスプリント初優勝を獲得している。
チームメイトのロレンツォ・サヴァドーリは18位(テストライダー)。ホルヘ・マルティン代役。
12位ラウル・フェルナンデス(アプリリアTrackhouse)。
チームメイトのアイ・オグラは19位(昨年はモト2総合首位)。
★ヤマハ
6位ファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)。木曜会見では、予想外の最後通牒をヤマハに突きつけていた。
チームメイトのアレックス・リンスは10位。
14位ジャック・ミラー(ヤマハプラマック、昨年はKTM機)。
チームメイトのミゲル・オリヴェイラは15位(昨年はアプリリア機)。
★ホンダ
8位ヨハン・ザルコ(ホンダLCR)。
チームメイトのソムキャット・チャントラは22位(昨年はモト2総合12位)。最下位。
16位ジョアン・ミール(ホンダファクトリー)。
チームメイトのアレイシ・エスパルガロは21位(テストライダー)。ルーカ・マリーニ代役。
『2025 オランダGP モトGP FP1リザルト』
(Photo:Motogp.com)