MotoGP

バスティアニーニ『なぜKTM機が身体に合わないのか?』

『バスティアニーニ:なぜKTM機が身体に合わないのか?』

★7月18〜20日、チェコGPが行われ、モトGPクラスのエネア・バスティアニーニ(KTMテック3)が予選11位、スプリント3位、決勝はリタイアだった。現在、総合17位(−332ポイント)。

★8月初め、バスティアニーニ選手が、アンドレア・ミーニョ(29才、元プロレーサー、現ロッシ陣営のモト3コーチ)のポッドキャスト『MIG babol』で次のように話した。

【今年からKTM機でモトGP参戦しているが…】
「最高のスタートって感じではなかったよね…当初、KTMの財政が危うい状態だったから。今年の初め頃は先が見えず、正直な話、タイ開幕戦も出られるかどうか分からなかったんだ。」

【結局、無事、参戦でき…】
「モチベーションも上がってたし、準備も万端だったけど…ピッロボックス内はちょっと問題有りって感じだったね。もちろん、チームは最初から良く働いてくれてたけど。
誰一人、諦めたりはしなかったよ…今は調子が上がってきてるし、チェコGPなんかけっこう良い結果だったでしょ。」

【ドゥカティからKTMへのマシン乗り換えについては?】
「最初はちょっと大変だったね。特に、エルゴノミクスが合わなくって…その辺がドゥカティ機とは大きく違ってるもんだから。
いまだ100%って感じではないけど、今後、新パーツが投入される予定なんで…助けになってくれるでしょう。
まぁ、上手くプッシュできると面白いマシンなんだけどね。あと、財政問題が落ち着いたんで、レース部門の作業も改善されてきてるし。既に新パーツもいくつか到着してるんで、最近は戦闘力が上がってきてるんだよ。」

【具体的にどの辺が違うの?】
「KTM機の方が幅がかなりあるんだ…特に、足を置く辺りがねぇ。身体を傾けると、ペダルから足が外れてしまいそうで…。
そのせいもあって、開幕時から遅れを取ってしまって…僕より背の高い選手だと大丈夫なんだけどねぇ。だから、今のところは僕の問題なわけ。
シートサポートを変えると全体にちょっと影響が出てしまうんで、時間がかかるんだよ。KTM側はずっと何とかしようとしてくれてるし、ここ2〜3回のレースでは新たに重要パーツも投入してくれたし。シーズン後半で様子を見ていくよ。」

【君は2023年にドゥカティファクトリーに昇格したがケガに悩まされ、結局、2025年の契約更改は叶わなかった…】
「契約更改の希望は、(2024年の)ル・マンで消えちゃったね…予選で区間最速を2回出した後、ガス欠になったGPだよ。
結局、後方スタートとなり、レースもそんな感じの流れで…優勝争いができるぐらいのリズムは出せてたんだけどねぇ。
とにかく、ドゥカティにとっては、あの辺のレースが決定的だったみたい。」

【そして、ドゥカティは君の後任にマルク・マルケスを選んだ…】
「ジジ・ダッリーニャが決めたんだ。そう言う決定になるとは、ほとんどの人間が思ってなかったんだけどね…あの頃は、ホルヘ・マルティンが絶好調だったんだから。
だから、その時は奇妙な選択に思えたけど、今となっては誰も文句は言えないでしょ…マルクが最強なんだから。
(ドゥカティとは)良好関係で別れたし、今も問題はないよ。(放出決定は)ムジェッロGPで伝えられたけど、別ルートからもっと前に知らされていたけどね。」

(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. 鯖通り より:

    今のGPでVR46門下生ではないイタリア人ライダーには色々苦労が多い様に見えますが、バスティアニーニもディ・ジャンナントニオも雑草育ちらしい飄々とした言動にハートの強さを感じて好感が持てますね。

    バスティアニーニはKTMでも嵌れば速い所を見せてますのでマシンフィッティング問題が早く解決して本領発揮できる事に期待します。

  2. ジョアミルミル より:

    エルゴノミクスのリンク先がそこかい!と突っ込んでしまった

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