MotoGP

ドゥカティが抱える問題:2026年マシン開発、兄マルケス契約金額、バニャイア継続or放出

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『ドゥカティが抱える問題:2026年マシン開発、兄マルケス契約金額、バニャイア継続or放出』

★2025年シーズン、マルク・マルケスにより圧勝したドゥカティだが、最近はダヴィデ・タルドッツィ退任の噂など不穏な空気も漂っている。
また、2026年以降に向け、ドゥカティは以下のような問題も抱えている。

・2026年機の開発
2025年もNo.1マシンの地位を守ったとは言え、シーズン後半はアプリリアやKTMが迫ってきていた。
そのため今回の冬季オフシーズンは2027年のレギュレーション改定も見据えつつ、2026年機の開発に取り組まなければならない。
まずは2025年機について、バニャイア&ディ・ジャンナントニオ両選手が訴えていた『フロントエンドの問題』を解決しなければならないのだが…ただ、それは同時に、同機を上手く乗りこなしていたマルク選手の戦闘力を損なうリスクもある。

・2027年機(850cc)の開発
2026年に向けてのエンジン開発は凍結されているため、ドゥカティは2027年機の開発に注力しており、予定よりも早くトラックに投入される可能性がある。
(※なお、5メーカー中、ヤマハのみコンセッションによりエンジン開発が可能である。)
開発はベテランテストライダーであるミケーレ・ピッロの指揮で行われるが、今回からニコロー・ブレガ(2025年SBK総合2位)もテスト作業に加わる。ブレガテストライダーはSBKでピレッリタイヤに慣れているため、大きな助力となるだろう。今のところ、3回テストに参加する予定だが、進捗状況によっては増える可能性もある。

・マルク・マルケス契約更改
2027年にレギュレーション改定が行われ、エアロダイナミクス縮小や下降デバイス廃止によりマシンが従来型となるため、幅広い操縦経験を有するマルク選手の確保はドゥカティにとって最優先事項である。
マルク本人も「2028年末までは(ドゥカティファクトリーと)継続したい」と話しているようで、契約更改自体はほぼ確定している言えるが問題は金額だろう。
ただ、ドゥカティにホンダ並みの資金力がないことはマルク選手も理解しており、おそらく法外な金額は求めないだろう。
とは言え、2025年のタイトル獲得により相応の金額になることは明白であり、今のところ、1500万ユーロ(約27億円)に迫るものと見られ、ドゥカティの歴代契約額の記録を更新するだろう。

・フランチェスコ・バニャイア契約更改
2025年に苦戦し続け、総合5位で終わったバニャイア選手は…契約更改される場合は、確実に減額となるだろう。そして、放出される可能性もある模様。
同選手のシートはグレジーニ両選手も注目しており(弟マルケス&アルデゲル)、また、ジジ・ダッリーニャを筆頭にドゥカティ幹部陣はペドロ・アコスタ(KTMファクトリー)にも強い関心を寄せているのだ。

(参照サイト:『La Gazzetta dello Sport』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. ゆぽ より:

    1位ゆえの悩みですね
    特に舵取りが難しいのは契約ライダーの選定でしょう
    マシンもさることながら、VR46がドゥカティ離脱を匂わせたりする中で、どのライダーにシートを渡す構想なのか、特にグレシーニの2人は今年だいぶ速かったのでファクトリー昇格(あるいはセミファクトリー化)も視野のはずですし

  2. ちっち より:

    バニャイアは2026年までの契約すら契約金の関係で調整が難しくて
    調子良い時すらあわや放出になるとこだったから
    マルケス確保資金のために信じられないぐらい低い金額を提示されるんじゃないかな
    GP2連覇チャンピオンのプライドが傷つくレベルの

    一方アレックスもアルデゲルもアコスタもそんなに金に頓着しないだろうから
    彼らが低い金額でなびいたら契約続行は難しいだろうね

    かじりついてても安い金額ででもファクトリーシートは逃しちゃいけないと思うんだけど
    バニャイアは現状自分がないがしろにされてると思い込んでるから…

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