MotoGP

『スズキからフェイスブックを通じ、ロッシが欲しいと言う連絡をもらい…』ダビデ・ブリビオ

『ブリヴィオ:スズキからフェイスブックを通じ、ロッシが欲しいと言う連絡をもらい…』

★ダヴィデ・ブリヴィオは2020年、スズキのモトGPチームマネージャーとしてライダー&チーム部門でのタイトルを獲得し、その功績が高く評価され、同業界から初めてF1チームへの幹部職に抜擢された。

★ブリヴィオ氏が最近のインタビューで次のように話した。

【2012年、フェイスブックにメッセージが届いたそうで…】
「(2010年末に)私はヤマハを辞め、ヴァレンティーノ・ロッシの仕事をしていたところ、サハラ(佐原伸一、スズキ・プロジェクトリーダー)がフェイスブックを通じてコンタクトを取ってきたんですよ。
けっこう奇妙なことで…私はフェイスブックのページは作っていたが、使ってはいないもんですから。(フェイスブックを)開いてみたらメッセージ到着の通知を見つけたんです。
サハラからで、ヴァレンティーノ(ロッシ)の今後の意向について訊かれ…スズキには2014年にモトGP復帰の計画があり、ヴァレンティーノがスズキから参戦する気がないだろうか?って言ってきたんですよ。
それを本人に伝えたところ、『興味ない。ヤマハ復帰を希望している』と言う答えだったんです。
それでサハラにその旨を伝えたところ、今度は私に対して『もしスズキがイタリアにチームを作ったら興味があるか?』と訊かれたので、『ある』と答えたんです。」

【結局、スズキのモトGP復帰は2015年に延期され…その際のライダー選びについては?】
「アレイシ・エスパルガロについては速い走りのできるベテランライダーだったし、マシンを仕上げていく助けになってくれるだろうと言う理由で選びました。
セカンドライダーにはヴィニャーレスに目を付けていました。カタール開幕戦で…ヴィニャーレスにとってはモト2クラスのデビュー戦だったんですが、ラスト10周で最速だったことに気づいたんですよ。しかも、第2戦のオースティンでは優勝してねぇ。ライダーとして別格でした。
ドヴィツィオーゾとも交渉したんですが、最後の最後になってドゥカティ残留を決められてしまいましたね。」

【その2年後にはイアンノーネ&リンス選手のラインナップに替わり…】
「ヴィニャーレスの時のように、若手ライダー起用のプロジェクトをリンスでもやろうと思い…そのため、ザルコを犠牲にすることとなってしまいました。2014年に若手ライダー起用のプロジェクトを始め、当時、まだモト2クラスに参戦していたザルコに声をかけていたんですよ。
最終的にリンスを取ることにしたんですが、2017年には同件についてけっこう叩かれましてね…ザルコがテック3に入って強い走りを見せいていたのに、リンスの方は負傷してしまったものだから。」

【その次のラインナップは…】
「ヴィニャーレス、リンスと来て、また別の若手ライダーを引き入れようと言う話になり、まず、ジョアン・ミールはどうだろうってことになったんです。モト3クラスで10勝してタイトルを取ったことに衝撃を受けたもんですから。
ただ、その一方で、ロレンソはどうか?って話も入ってきて…。
ミールかロレンソかの二択になったんですが、ただ、どちらのライダーを選ぶのかと言うよりは、どう言うフィロソフィーを選ぶのかと言う話だったんです。スズキはどう言う方向に進みたいのか?と言う…ね。
ミールのことは知れば知るほど別格に思えてきたんです。ホンダからオファーが来てると言う話だったんですが、ミールが私に『スズキに入りたい』と言ってくれたんです。そう言った時、目をキラキラさせていてねぇ…『彼だ!』って思ったんですよ。」


(参照サイト:『Gpone』)

モトGPでの重要人物トップ10は、note『モトGP:権力&資金力ランキング他』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. スペンサーレプリカ より:

    ミールの話は、今聞くと運命的な美談に聞こえますね。
    ブリビオさんは人を見る目があるんだな~。

    いつの日かMotoGPへ復帰してもらいたいものです。

  2. 名無し より:

    ちょっと前までモト2はGPへのステップアップとして機能してないって言われてて2年連続チャンプのザルコへの評価も非常に低かった。
    (HRCがミラーをモト3から引き抜いたのもそういう背景)
    拾ってくれたポンシャラルも大して期待してない事をかなりはっきり言ってたしな。
    ザルコは結果で前評判を覆した(その後躓いたが)し、スズキがリンスを選択したのは間違ってないんだけど、スズキで走るザルコも見たかったな。

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