『ダッリーニャ:ドヴィ発言、マルケス獲得、ロレンソ失敗について』
★2月9日、ドゥカティが2021年のチームプレゼンテーションを行った。
★ドゥカティ・コルセのCEOであるクラウディオ・ドメニカーリ氏が、「我々はライダー&コンストラクター部門のタイトルを取りたい」と明言した。
★ジジ・ダッリーニャ氏(ゼネラルディレクター)が次のように話した。
[ 中編はこちらから ]
【離脱したアンドレア・ドヴィツィオーゾが『僕に対して、ジジが門戸を閉ざした』と言っていたが…】
「こうしたことはメディアに向けてお話するような内容ではないと、既に言ってありますが…。
(ドヴィツィオーゾ在籍期間は)素晴らしい時期だったし、良い思い出や感動もたくさんあります。そうしたことを、各々が抱き続けることでしょう。
長い付き合いであり、ドゥカティ史上もっとも長い在籍ではあったが、プロフェショナル同士の物語と言うのは常に終わりがあるものですから。もちろん、ビッグリザルトを生み出した関係であったし、当然ながら、我々も彼も、ある目標に向かって全力を尽くしたわけです。
彼は重要なコラボレーターの1人であるライダーでした。自分のコラボレーターからそう言う風に思われるのは喜ばしいものではないが、ただ、彼が言っているようなことではなかったと思っています。」
【ところで、マルク・マルケス獲得のチャンスがあったと言うのは事実なの?】
「人生においても、企業においても、達成し得るような目標を掲げるものでしょ。当時、ドゥカティにとってマルケス獲得は達成できるようなものではありませんでした。とにかく、ホンダにとってトップライダーは彼だけで、うちのオファーを上回るものを用意することは容易だったわけですから。
ヤマハの方は、そうではなかったのですよ…ヴァレンティーノ・ロッシがいましたからね。おそらく、うちのオファーを凌駕することはできなかったのでしょう。それでホルヘ・ロレンソを獲得したと言うわけです。」
【しかし、ホルヘ・ロレンソに関しては失敗だった?】
「重要な投資であったものの、タイトル獲得は出来なかったわけで…それが我々の目標でしたからね。
彼との仕事を成就できなかったことを残念に思います。」
【現在のデリケートな状況において、マシン開発凍結は2022年にも持ち越されると思う?】
「思いません。ただ、この先、何が起きるかは分かりませんけどね。私は常に楽観的な方なんですよ。ただ、開発凍結も1年だけならば受け入れられるが、それ以上は無理です。我々はテクノロジーを進化させていかなければなりませんから。
実践的な姿勢を取り、必要なものは作っていかねば。とにかく、前に進んでいかなければなりませんから。
もちろん、もし世界的なレベルで劇的な出来事が起きてしまったならば、私も考えを変えるでしょうけどね。」
【ジジ・ダッリーニャの夢は?】
「これまでのキャリアで、世界タイトルもレース優勝も幾度となく勝ち取ってきました。2020年にはドゥカティでコンストラクター・タイトルを取りましたしね。
あとはモトGPのライダー部門だけなんですよ。仕事においての私の夢は、それだけです。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Moto.it』)
ダッリーニャ氏は、結局、ドヴィ選手のことをどう思ってたのか?って話は、note『ドヴィツィオーゾ:ダッリーニャとの確執、ペトルッチと和解したのか?』でどうぞ!
ロレンソを切るタイミングが早すぎたドゥカティの失敗でしたね。フツーに結果を見て判断してもう一年ロレンソを走らせたら、、、まぁたられば言ってもしょうがないですが、ドヴィチオーゾの件といい、ドゥカティがライダーを信じきれないことが目標を遠ざけてますね。2021シーズンの新体制に期待しましょう。
記者の意地悪な質問にも的確な言葉をチョイスして受け応えしてますねぇ
さすがです
ある意味、CEOがジジ等に運営面を任せたらタイトルは近いと思う。
チームスタッフをもっと信頼したら、結果はついてくると言うこと、ホルヘ、ドビの件もしかりかと。