マルク・マルケス『自分の高慢な鼻をへし折ってやらなければ…』

『マルケス：自分の高慢な鼻をへし折ってやらなければ…』

★マルク・マルケス（ホンダファクトリー）は2020年7月のヘレス戦中に右上腕部を骨折し、手術後、残りレース全てを欠場した。
2021年は3戦目から復帰し、ここまでの14戦で表彰台を3回獲得（優勝2回、2位2回）し、現在は総合6位に就いている。

★マルケス選手がミザノ2戦目（10/22〜24）の前、スペイン一般紙『El Pais』のインタビューで次のように話した。

「以前も『勝って当たりまえ』だったわけではないけれど、『よし、勝った！はい、じゃあ、次！』とは思ってました。
今は『うわぁ〜勝っちゃた…お祝いしなくちゃ…次はいつ勝てるか分からないし…』って感じですかねぇ。以前より特別な感じになりましたね。」

【まだ右肩の調子が戻らず、コーナーで行き詰まってしまうようで…】
「右折と左折それぞれで、僕の動きがあまりにも違うんで…その辺を改善しようと思ってます。
ホンダ機のせいではなく、僕のライディングポジションのせいなんですけどね。このままの状態で操縦するのは大変だから。自然に動こうと思うとミスしてしまい…走行ラインから外れてしまうこともあるし。
自分の実力以上に強い走りをしようとするから転倒してしまうんだってことを、きちんと理解しないうちはずっとストレスを感じるんですよ。早々に身に沁みましたけどね…無理なんだって。」

【今年のシルヴァーストン戦では、ホルヘ・マルティンを巻き込んで転倒してしまい…】
「スピードが出すぎてしまい…思ってたようには行きませんでした。根本的に出来ないことをしようとしたからではなく、今の僕には出来ないことをしようとしたからです。
自分の現状をきちんと理解し、現実的に考えるようにしなければ。自分の高慢な鼻をへし折ってやらなければね。」

【ケヴィン・シュワンツが『深刻なケガはトラウマになるから、唯一の解決策は忘れることだ』と言っていたが…】
「僕の場合は、ケガのせいで精神的に動きが止まってしまうと言うことは全然ないんですよ。『自分は病み上がりだから』と思いながら、レースに出たりはしてないんで。
ただ、痛みが出てくるとねぇ…以前のような操縦ができなくって。マシンやセッティングのことだけ考えて周回を重ねればいいのと、FP1セッションではタイムアタックを2回、次のFP2では3回しつつ、次の日のために体力を温存しておかなければならないのでは話が違うでしょ。」

【今後については？】
「自分の感情を上手く抑えていきたいんですが…時々、爆発してしまうんですよね。
これまで僕の弱点の1つだったんですが…今は勝てる状態じゃないのだと…速い走りはできないのだと言うことを、きちんと受け止められなかったんです。
今年は理解できるようになってきてます…FPセッションで9位ならOKだろうと…いずれ、　もっと良くなるだろうと。
以前は常にオール・オア・ナッシングだったけど、現在は努力してる最中で…いつか、これが助けになってくれると良いんですが。」

Marquez: "Non accettavo di non potere vincere, era la mia debolezza": "Ora una vittoria è più speciale perché non so quando arriverà la prossima. Devo essere realista e ingoiare il mio orgoglio, ci sono cose che non posso ancora fare" https://t.co/Ahp7t0Yha1 pic.twitter.com/E91wAgQ2LY

— gpone.com (@gponedotcom) October 27, 2021

（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Instagram）

マルク・マルケス、来年は完全復活か！？って話は、『エミリア・ロマーニャGPまとめ』でどうぞ！