『ミール:マルケスと一緒に正しい道に進んでいきたい』
★ジョアン・ミール(25才)は2019年にスズキ機でモトGP昇格し、2020年にはタイトルを獲得した。
今後もスズキ機で好結果を目指していこうと思っていた矢先、スズキ自体が2022年末にモトGPから撤退してしまった。
ミール選手は2023年より、ホンダファクトリーからマルク・マルケスのチームメイトとしてモトGP参戦する。
★スズキ機は並列4気筒エンジンで、モトGP機の中でも扱いやすい優良マシンと評価されていた。一方、ホンダ機はV4エンジンで、特に昨今は乗りにくいマシンと言われている。
11月8日のヴァレンシアテストで、ホンダ機に初乗りしたミール選手は18位(+0.882)だった。
★11月6日のヴァレンシア決勝戦でスズキ機での最後の参戦を終えたミール選手は、7日にホンダファクトリーのピットボックスを訪れ、マシンのエルゴノミクスや作業の流れについて研究していた。
また、冬季オフシーズン中は技術面より体力・筋力面の強化に集中している。
★ミール選手が『La Gazzetta dello Sport』の1月3日付けインタビューで、次のように話した。
【ホンダファクトリーの第一印象は?】
「別チームから移籍してきたら、(新チームの)スタッフ陣や作業の流れに慣れていくべきでしょ…それまでとは完全に違うんだから。
(ヴァレンシア)テストはベストな出来で、まるで長期休暇を終えて新学期が始まったみたいな感じでしたね。」
【現在の心境は?】
「肩の力を抜いて、新たな挑戦に適応していこうと思っていて…新チームで上手くスタートさせていきたいんですね。
個人的には、この手の挑戦は好きな方なんですよ…新たなものを吸収していったりとかね。
テストは良い感じだったし、チームの他のスタッフ陣に会う日が楽しみです。」
【あのホンダファクトリーに加入したわけだが…】
「このチームの一員になれたと思うと、本当に誇らしい気持ちですね。
今、(自分のキャリアの中で)ポジティブな時期にいると思うし、まだ若いんで、過去にやったことを再度試してみることもできますよね。」
【ホンダの一員になるとは、具体的に…?】
「このチームの一員になると言うのは更にプレッシャーが増すと言うことで…とにかく、ここでは勝たないことには意味ないわけだから。
難しい時期に直面してるとは思うけど、目標はこのチームを然るべきポジションに立ち返らせることですね。」
【マルク・マルケスとチームメイトになるわけだが…】
「彼とデータを共有でき、内側から多くを学んでいけるわけでしょ。
ただ、思うように進んで行けなかったら、ピットボックスの反対側に常に強豪選手がいるって言う状況になるわけでね。
テストの時、何周か一緒に走ってみて、データも共有できたんですよ。
(マルケスは)このマシンの動きを完璧に把握してますよね。コーナーには超速で入っていけてるし、多分、僕が前に乗っていたマシンよりも速いんじゃないかな。
しかも、このマシンはパワーの出方が前のマシンとは違うんですよ。僕は慣れていかないとならないけど、マルクの方はすっかり使いこなせてるわけだし。」
【2〜3月のテストに向け、マシン開発が進められている最中だが…】
「各選手がばらばらの方向に進むのではなく、同じ方向にプッシュしていけるかどうかがかなり重要ですよね。
一緒に正しい道に向かって進んでいきたいと思ってます。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『La Gazzetta dello Sport』)
(Photo:Twitter)
マルケスがロッシに対し、「もし2015年のセパン戦に戻れるなら、また同じことをする」って言った話は、note『ロッシ引退後の近況、ライバル陣の爆弾投下も…』でどうぞ!