『ドヴィツィオーゾ:ヤマハ機に乗ってみて、ドゥカティ機の評価が変わった?』
★アンドレア・ドヴィツィオーゾ(36才)は2008年にモトGPデビューし、2022年シーズン途中で引退した。
ホンダやヤマハ、ドゥカティ等のファクトリー/プライベートチームから参戦を続け、2017〜2019年にはドゥカティファクトリー機で総合2位となったものの、最終的にタイトル獲得は叶わなかった。
今後は地元近くのモトクロスサーキットを運営しつつ、自身もレースに参戦していく予定。
★ドヴィツィオーゾ元選手が、『Moto.it』の12月27日付けインタビューで次のように話した。
[ 前編はこちら ]
【ちなみにモトGPに関しては、体力的に限界を感じ始めていたの?】
「ある意味、(最近の)マシンはさほど『キリキリ』していなくて…ライダーにとっては有利ですよね。ただ、操作しなければならないことは以前より増えたけど。
そして、年々、激しさが増してるじゃないですか…以前よりも強いブレーキングをかけるようになっていってるんだから。
以前よりエネルギーが必要で…でも、体力・腕力に関しては、各種コントロールのおかげで相殺されてますけどね。」
【昨今のモトGP機は電制システムに頼りすぎていると思う?】
「僕みたいに21年もやっていた人間って言うのは、昔を懐かしがってしまうものだから…。ただ、進化していくのは当たり前ですからね。
レギュレーションが何年も同じままだったら、テクノロジーは大きく進化するものでしょ。エンジニア陣は超優秀だし、開発に多額の投資がされるわけだから。
まぁ、僕なら、2〜3年前の時点でレギュレーションを改定したでしょうね。でも、今はそれも不可能で…既に合意済みだから。
とにかく、オーバーテイクが減ってしまったのは確かですよ。」
【ヤマハ機に乗ってみて、ドゥカティ機についての評価が変わったりした?】
「他のマシンに乗ると、諸々のビジョンが驚異的にパッ〜と開けていくものでね。乗ってみて初めて分かるディテールって言うのが、いくつかあるものなんですよ。
それって特殊なことで…ライダーと言うのは全てを分かってるって思ってるものだけど、実は違うんですよ。
ヤマハ機に乗って分かったことと言うのは、予想外のことではなかったです。まぁ、ネガティブな点があそこまで拡大されてるとは思ってなかった…って感じですかね。
僕が乗っていた頃のドゥカティ機についての考えは変わってません…ドゥカティ機のグリップは常に物凄いと、しっかり認識してましたから。」
[ 後編に続く ]
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
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