『カゾー:ヴィニャーレスはメンタル面を改善すれば良いだけなのか?』
★マーヴェリック・ヴィニャーレス(28才)は2015年にスズキファクトリーからモトGP昇格し、2016年に表彰台を4回獲得した(優勝1回、3位3回)。
2017年にヤマハファクトリーに移籍し、序盤5戦で3勝するものの、その後、タイトル争いに加わることなく、2021年シーズン途中に契約解除となる。
2021年終盤からアプリリアファクトリーに加入し、2022年は表彰台を3回獲得した(2位1回、3位2回)。
★2023年よりヴィニャーレス選手のチーフメカニックは、スズキ時代に担当していたマヌエル・カゾー氏になる。
同氏が3月2日付けインタビューで、次のように話した。
【今年から、またヴィニャーレス担当となったが…】
「本当に才能豊かな選手でね…今年、好結果を出すかどうかって話の前に…そもそも2017年以降、もっと優勝していて良いはずの選手なんですけどねぇ。
まぁ、私もモトGPで50年も働いてきたってわけじゃないが…それでも、強い選手はそれなりに見てきているし…マーヴェリックなんかは、どう考えても最強ライダーの1人なんですけどねぇ。
私としては、自信はありますよ。この6年間でグッと成熟したようだし、これまでのミスから確実に学んでいけるでしょう。
はたで見ていた時は、アプリリアが好リザルトを出す時は選手がプラスアルファの働きをしているのだと思ってたんですが…ところが、ここのマシンにはかなり興味深いソリューションが施されてるんですよ。大改革ですよね。
好結果を出せそうな材料がすべて揃ってますよ。」
【ヴィニャーレスはスタートが弱点だが、今年から始まる『スプリントレース』に向けての改善策は?】
「(スタート直後から速い走りをすることが)鍵の1つになるでしょうね。あと、グリッド順位も重要だし。我々もその点は覚悟してるんで、セパンテストで作業を始めました。
スタートなり第1位ラップなりで順位を落とさないようにするにはコツがあって…対処法はそれぞれ違うんですよ。セパンテストではスタートに手を入れてみて…上手くいきましたよ。
ボルティマオテストでは、第1ラップの方の作業に集中する予定です。事前に起きそうなことを想定して視覚化し、取り組んでいかないとね。」
【ヴィニャーレス選手はメンタル面を改善すれば良くなるだろうと言われているが…】
「その辺については、本当に理解に苦しむんですよね…私にしてみたら、とにかく組んで作業をするには一、二を争うぐらいシンプルな選手なんですよ。
とにかく、常に全力投球してくれるんで、こっちは信頼感を与えつつ一緒に進んでいけば良いだけでね。
テストではそんな感じだったんですが…まぁ、レース本番でどうなるかは分かりませんけどね。
もちろん、マシンに慣れていない時は、通常よりも情報収集できるようになる必要はありますけどねぇ。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Moto.it』)
アプリリアが手を入れている点…1つ目はカウル上部って話は、note『2023年セパンテストまとめ 欧州メーカー編』でどうぞ!
(2024/11/22 11:30:50時点 Amazon調べ-詳細)