『シモンチェッリ:亡き息子マルコなら、ロッシ以上に長く現役を続けただろう…』
★故マルコ・シモンチェッリ(享年24才)は2008年に250ccクラスで総合優勝し、2010年にホンダグレジーニからモトGP昇格した。
2011年シーズン終盤、オーストラリア決勝戦で2位を獲得し、その次のマレーシア決勝戦で転倒した際、後続していたヴァレンティーノ・ロッシおよびコーリン・エドワーズと多重クラッシュになり、死亡した。
★故シモンチェッリ選手は1987年1月20日生まれであり、生きていれば今日で37才となる。
★同選手の父親パオロ・シモンチェッリ氏(※『SIC58』チームマネジャー)が、伊サイト『Mowmag.com』が1月20日に行った電話インタビューで次のように話した。
【今日はマルコ選手の誕生日だが…】
「そうですよ。生きていたら、今日で37才になるんだが…もう過ぎたこととは言え、決して過ぎ去ってはくれませんね。
時々、年を重ねたマルコの姿を…選手として成熟した姿を想像してみるんだが、上手くいかなくってね。
もともと、あんな感じでしたからね…多分、『永遠の少年』って感じだったかもね。」
【以前、アレイシ・エスパルガロが、『自分にはロッシのように、40才過ぎまで現役を続ける力はない』と言っていたが…】
「マルコは今日で37才だからねぇ…マルコも同じように思ったかどうかは分かりませんね。
ただ、二輪レースにしか興味がなく、情熱を注いでいたから…多分、ヴァレンティーノ・ロッシ以上に長く続けてたんじゃないんですか。
多分、50才ぐらいになって、すっかり白髪頭になった辺りで、尻を蹴り飛ばして無理やりマシンから引きずり降ろさない限り、ずっと続けてたかもねぇ(笑)。」
【二輪レーサーは、よく『情熱ゆえに走っている』と言うが…】
「マルコは他に何も望んでなかったですからね。有名な話でしたよ…私らは何百回も、そう言う話を語ってきました。マルコはとにかく、オートバイレースに出ていたかっただけだとね。
子供の頃から、『いつか世界チャンピオンになる!』って言ってましたよ。」
【現在、『第2のマルコ・シモンチェッリ』と思えるような選手はいる?】
「どのカテゴリーの選手でも、皆、瞳はマルコとそっくりですよ。情熱に溢れていてね。ああ言うパワーが、皆を団結させるのでしょう。
あと、選手はそれぞれ個性的だから…『第2のマルコ・シモンチェッリ』なんていませんよ。
まぁ、現在のモトGP選手は全員、何かしらマルコのようなものを持ってるでしょうね…ライディングスタイルや体格、メディアやファンへの対応の仕方とかね。
だから、『特に、この選手が…』って言うのはないですね。そもそも、『第2のマルコ・シモンチェッリ』なんて表現が妥当かも分からないし。
とにかく、どの選手を見ても、マルコに似てるって思えるんですよ…特に選手の瞳を見てるとね。あの、なんとも言えない…バイザー越しの表情とかね。
あんな酷いことが起きなければ…今日で37才だったんだねぇ。」
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)
お父さんもバイクと息子への変わらぬ愛情があるね。
ほんとステキだ。
レースで我が子を亡くしていてもレース、ライダーへのリスペクトを込めたコメントが素晴らしい