『リンス:新ヤマハ機はスズキ機を彷彿させる』
★2月6日、ヤマハファクトリーの『2024年モトGPチーム・プレゼンテーション』が行われ、ファビオ・クアルタラロー&アレックス・リンスらが新カラーリングを披露した。
★2月1〜3日までセパンサーキットでシェイクダウンが行われ、最終日にリンス選手は7位(+0.354)を獲得した。
★リンス選手はこれまでスズキ機/ホンダ機を経験し、2024年からヤマハ機で参戦する。
★リンス選手がプレゼンテーションで、次のように話した。
【ヤマハ機はどう?】
「乗ってすぐ、良い感じだって思いました。そう言う感触をマシンに抱けるのは嬉しいもんで…とことん試せるようになるし、速攻で速い走りができるから。
チームについても満足してます…シーズンへのアプローチの仕方も好きだし、良い方向に進んでますよ。」
【ドゥカティやKTMはエアロダイナミクスを進化させているようだが…ヤマハの保守的アプローチはどう思う?】
「去年までのヤマハは確かに保守的で、どうにもできなかったけど…まぁ、確かにKTMはエアロダイナミクス関連で進化パーツをたくさん投入してましたよね。ドゥカティとアプリリアについては、見なかったけど。
今回のシェイクダウンで、うちは色々なウィングを試しました…コーナリングのサポートになるし、加速時のウィリーも抑えてくれるんですよ。
とにかく、去年11月のヴァレンシアテストの時とは、ヤマハの作業の進め方が全然違ってるんです…まぁ、あの時はヤマハ初乗りだったけど、それでも今は本当にガラリと違うんです。
僕は満足してます…正しい方向で作業をしてますから。」
【昨年、骨折した右足はどう?】
「ヴァレンシアテストの時よりはかなり回復していて、痛みはほとんどないんで喜んでます…ここまでにするのに、けっこう頑張ったんで。
走り始めの何周回かはちょっとキツいけど、多分、まだ足の中に色々と入ってるからでしょうね。もうちょっとしたら、ボルト類を取り出せるんで…そうしたら100%の状態になるでしょう。」
【シェクダウンではロングランも試してみた?】
「いや、シェイクダウンではやりませんでした。予定には入れてるんで、天候次第ですかね…シェイクダウンでは僕が参加した2日間、いつも午後は雨だったんで。」
【スズキ機とヤマハ機に共通点はある?】
「どうですかねぇ…とにかく、ヴァレンシアでも今回のセパンでも、乗ってすぐに良い感じだったんで…スズキ時代を思い出しますね。
結局、ホンダ機の時はかなり欠場してしまったし…とにかく、(ヤマハ機の)乗り心地は本当に良いですよ。」
【では、3メーカー機での優勝記録に挑めそう?】
「当然、目標は優勝ですからね…ヤマハ機でもって、トップレベルに返り咲きたいんで。
僕はスズキ機でもホンダ機でもレース優勝でき、今度はヤマハ機でのチャンスが巡ってきたわけで…ただ、それほど執着はしてません。他にも考えるべきことがあるんで。
とにかく、ベストを尽くし、レース毎に様子を伺っていきますよ。」
【2024年版ヤマハ機は、既に『勝てるマシンパッケージ』になっている?】
「そう言う道を進んでいる最中です。他にも試さなければならないパーツがあるんですよ。
電制システム分野で、もう少し安定感が欲しいし…あと、エアロダイナミクスの最高パッケージも欲しいですね。」
【クアルタラロ選手は『エンジンがアグレッシブすぎる』と言っていたが…】
「うちは電制システム関連の作業をけっこうやっていて…確かに、エンジンの反応が早すぎる感じはするけど、でも、極めてアグレッシブってわけではないです。
いずれにせよ、僕はこのマシンでの経験が浅いですからねぇ…。」
【スズキ機にけっこう似てるの?】
「エンジンとフレームに関しては、けっこう似てますね。
僕が乗ってたこ頃のスズキ機と比べると、ヤマハ機はブレーキングでの安定感が素晴らしいです。
このマシンのおかげで…このフレームのおかげで、ブレーキングでは良いパフォーマンスができるんですよ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Moto.it)
まずはシーズン通して走り切ってみようか。
リンスはナイスガイだし大好きな選手の一人なんで
頑張ってほしい。ヤマハも最大限サポートすべき