『ベルナルデッレ:ホンダ&ヤマハ、優遇措置が適用されても悪戦苦闘中』
★2月19〜20日、カタールサーキットでモトGP公式テストが行われた(※最終日のリザルトはこちら)。
★同テストでは相変わらずドゥカティ機が優勢で、アプリリアとKTMのマシンは安定しているがドゥカティ機2024年版には及ばず、2023年版に迫っている程度だった。
また、優遇措置(コンセッション)が適用されたホンダ&ヤマハは、選手ら全員がポジティブ面をあげていたものの苦戦状態が続いている。
★エンジニアのジュリオ・ベルナルデッレ氏(※モトGP業界ではホンダ&アプリリアで働いていた)が、現状について次のように説明した。
「いくつかの点を挙げつつ、現状をしっかり把握するべきでしょうね。
ホンダはマルケス時代が終わり、画期的な変化を遂げました…全てを一新したわけです。
そして、アルベルト・プーチは残留し…ちょっと笑ってしまうんですが…批判を受け、離職すべきスタッフの1人と思われてましたからね。
そうしたスタッフらがジョアン・ミールに付くこととなり…ミールに関しては、マシン開発の指揮には相応しくないことを証明してしまったわけで…もちろん、ナカガミもそうでしょ。
そして、No.1マシンに乗り慣れたマリーニとザルコが加入し…つまり、2人ともホンダ機に対し、生易しい評価はしなかったわけでしょう。
状況を立て直すには、時間がかかるでしょうね。
昨年11月のヴァレンシアテストで、既にポジティブな点が見えていたのですが…その時点で、ホンダはマシンを完全に作り直していましたからね。
つまり、技術的な面においては、久しぶりに最盛期のホンダの姿が見られたと言うことです。
現在のホンダ選手らは優秀ではあるが、決してモトGPのNo.1選手ではなく…
彼らと共に、現状におけるギャップや、挽回するのにどれぐらいかかるのか…どこまで挽回できるのかを判断するには、長い目で見る必要があるでしょう。
今年はホンダにとって、暫定的なシーズンとなるでしょうね。」
★要するにホンダの現状は、マシンを一新するための手段があることは証明されたが(※その点においては、ヤマハよりも上である)、2018年より勢いを増しているドゥカティとのギャップを1〜2年で埋められるかどうかは定かではないと言うことだ。
なお、ヤマハにも同様のことが言える。
(参照サイト:『Moto.it』)
コンセッションの恩恵を受けるのはシーズン始まってからの開発だからなぁ
事前のコースでテスト、タイヤの確認、試行錯誤を繰り返しながらバージョンアップが図れること
かつてのAprilia、KTMなんかはシーズン途中から速くなってたっけ
ホンダ開発陣営は未だマルクの残り香にやられているんじゃないの?と思ってしまう。
ヤマハも同じなんじゃないのかなと思う。