『ペルナットが2024年シーズンを予想:モルビデッリ、優遇措置、ライダー契約交渉…etc』
★モトGP業界のご意見番ことカルロ・ペルナット氏(※ベテランマネージャー、現在はバスティアニーニ担当)が、冬季テスト後、今シーズンについて次のように話した。
[ 前半はこちら ]
【フランコ・モルビデッリについては?】
「紳士的な選手として有名ですよね…2020年には最終戦までタイトル争いをしていたし。
ただ、その後、パフォーマンス不足のマシンのせいで低迷し…多分、そう言った技術面に、なおかつ、メンタル面の問題も加わってしまったのかもねぇ。
数年の間、心が折れた状態でいると、元に戻すのは容易じゃないから。
活躍を祈ってますよ…最強ライダーなんだから。とは言え、難しいだろうねぇ。
今度はプレシーズン中に事故って、両テスト不参加になってしまったわけでしょ…キャリア的には、ちょうど絶頂期なはずなのにねぇ。
今年が運命の分かれ道になるでしょ…結果を出せなければ、今後、それなりのシートを見つけることは難しくなるだろうから。
どんどん若手が上がってきてるんだしねぇ…アコスタなんて、世間の期待をヒョイッと超えてきたじゃないですか。
まぁ、新人には容易なことじゃないだろうけどね…テストと本番は別物だから。」
【優遇措置(コンセッション)については?】
「けっこうな決め手になってしまうだろうねぇ(※優遇措置の新レギュレーションはこちら)。
ちょっとやり過ぎでしょ…度を超えてると思うけどねぇ。実力主義ってものを、ないがしろにし過ぎですよ。
ドゥカティは、自分らのように伸びてこれなかったメーカーを助けてやるようなもんでしょ。
もうちょっと別の措置はなかったのかねぇ。
ホンダ&ヤマハの救済は良いですよ…苦戦気味なんだから。しかし、アプリリアとKTMに関しては、ちょっとねぇ。スポーツ的に間違いでしょ…良くないですよ。
ドゥカティが開発に何百万も注ぎ込んで手をかけたのが無駄になり、そのうえ、重要エンジニア陣まですっかり引っこ抜かれてしまって。
選手よりエンジニアの契約交渉の方が多いぐらいでね。
バルトリーニが抜けたのは、かなりの痛手でしょう…とにかく、キーパーソンだったんだから。」
【ライダーの方の契約交渉については?】
「あっちこっちで行われるでしょうね…とは言え、4〜5GPほど様子を見ないと。今すぐ、決めてしまうのは馬鹿げてるでしょうね。
まぁ、ムジェッロGP後ぐらいに決まってくると思いますよ…バニャイアは別ですけどね。
おそらく、クアルタラローを中心に展開していくんじゃないの。ヤマハ機の調子を確認しなければならないんだから。
調子が良ければ、ヤマハ継続だろうし…悪ければ、争奪戦が始まるでしょ。とは言え、予算次第だろうけど。
おそらく、ドゥカティ以外は全メーカーが声をかけるだろうね。
アプリリアが選手獲得に注力するでしょ…あそこは、特に必要なはずだから。」
【まさにアプリリアのリヴォラCEOが、バスティアニーニ選手を高く評価しているが…】
「そりゃあ〜あそこは強いイタリア人ライダーを探してるわけだから。何年か前に、既に話し合いの場を持ったことがあるんですよ。
とにかく、序盤レースの様子を見ないことにはね…去年のバスティアニーニのような例もあるんだから。」
[ 完 ]
(参照サイト:『In Sella』)
(Photo:Instagram)
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ジジだってSBKでアプリリアにいたんだしエンジニアでも誰がどこに行くかライダーと同じでしょうよ
ジジのアプリリアでのキャリアのことを言うなら、SBKの前に…(以下略)