『マルケス:もしドゥカティが駄目だったらKTMに移籍してた?』
★6月5日、ドゥカティファクトリーがマルク・マルケス(ドゥカティグレジーニ)と、2年契約(2025/2026年)を交わしたことを公表した。
★マルケス選手が西サイト『AS』の6月6日付けインタビュー記事で、次のように話した。
[ 後編はこちら ]
【9回目タイトル獲得について、考えている?】
「まずはレース優勝ですね…優勝しないことにはタイトルは取れないから。
まぁ、優勝なしでタイトルを取った選手もいましたけどね…例えば、アルサモーラとか(※元マネージャー)。でも、かなり大変でしょ。」
【目標はヴァレンティーノ・ロッシの記録を超えること?】
「これまで誰かの記録を越えようと思ったことはないし、今もないです。
今年、僕は『キャリアを続けていくには、また楽しめるようにならなければ』と宣言し、実際、その通りになりました。
僕らなりの計画や戦略があるんですよ。もちろん、1つだけと言うわけではなく、2つあって…現在のリザルトからすると、どちらかの方向に進んでいけそうでしょうね。」
【そうした計画の中に、弟アレックス選手の将来をサポートするようなものもあるの?】
「ないです…それは僕がやるべきことではないでしょう。うちの弟には、自力でモトGPシートを獲得できるぐらいの速さが充分にありますから。
とは言え、僕がドゥカティ陣営に入れたのは弟のおかげですけどね。弟が先に入ってなかったら、僕が入るのは難しかっただろうから。
自分の兄弟のリザルトを見ていたら…幸せそうな姿を見ていたら、そうした雰囲気がポジティブな形で伝わってくるじゃないですか。
前の年はモトGPのレベルに達してないんじゃないかとさえ思えたのに、次の年にはPPやら表彰台を獲得し、スプリントで優勝までしてしまうんだから。
弟のおかげでグレジーニに入って、ドゥカティ機に乗れたんです…弟に導いてもらい、ファクトリー昇格まで叶ったんです。
来年に向け、モトGPシートを獲得できるぐらいの速さはあるし、グレジーニ継続が弟のオプションの1つになってくれたらと願ってます。」
【凄いなって思うようなモトGPライダーはいる?】
「ずっと言ってるんですが…ペドロ・アコスタですね。
皆、己で道を切り開き、強くなっていくんですよね。ペッコやマルティンもそんな感じで…でも、ペドロは伸びてきていて、人とは違うことをとしてるじゃないですか。
今はまだ経験が不足してるから、各種状況を上手くコントロールできないでいるけど…でも、伸びてきてますよ。人とは違うことをやってるし。
何年かの間、モトGP史に足跡を残していけるでしょうね。」
【ペドロ・アコスタは若い頃の貴方のよう?】
「そうですね…モトGP昇格し、僕はヴァレンティーノ・ロッシやホルヘ・ロレンソ、ダニ・ペドロサを知りました。
そして、今、ペドロ・アコスタが登場し…辛抱して焦らずに頑張れば、かなり好結果を出すでしょうね。」
【ドゥカティファクトリー昇格が決まっていなければ、KTMでアコスタとドリームチームを組んでいた可能性もあった?】
「他メーカーに対して失礼にあたるんで、僕のB・C案についてはノーコメントにしておきます。
とにかく、第1希望がドゥカティだって言うことは、はっきりしてたんで。昨年末、環境を大幅に変えたんだから、また同じようなことをする気にはなれなかったんです。
今のまま継続するかファクトリー昇格かの二択でした。最終的に、本当に一番の第一希望を…ベストオプションを獲得できました。」
【お祝いはした?】
「世界で一番大好きなものと一緒に…オートバイと一緒に、お祝いしました。
僕は誕生日や何かのお祝いの日は、オートバイでトレーニングすることにしてんです。」
【今は最速マシンに乗る最速ライダーって心境?】
「現在のモトGPでは、とにかく(速い)マシンに乗らなければ駄目なんです。
今は色々な付属品がマシンに加わり、技術的な特性で差をつけていってるじゃないですか。現時点だと、(技術と選手の力量は)半々ってとこですよね。
優秀なライダーがいれば、運に恵まれる可能性もあるでしょ…でも、優秀なライダーがいてもマシンが機能しないなら、たまに好結果が出る程度でしょうね。
タイトル争いをしたいなら、ベストチームでベストマシンに乗らなければ駄目なんですよ。僕はそれを叶えたと思っています。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
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マドリードのASインタビューだけあって本音に近い内容と感じました
管理人さんありがとうございました
グレシーニや橋渡しをしてくれた弟への感謝、プライベートならグレシーニ一択は偽り無いでしょうねぇ
確か移籍時にはクルー帯同もなかったはずだけど、人を惹きつける能力に長けてるからチームマルケスができるんですよね
ただ、これが厄介でペッコが作り上げた今のイタリア派閥にどう影響するか?
ムジェロでも側にヴァレがいたようにペッコから犬猿の影がチラつくと緊張した場面になりそう
今のポディウムの感じをみてもマルケスが、というよりペッコの方が意識してそうだしね
ファクトリーがマルケスとマルティンなら上手くやれてたと思うけど、VR46出世頭のペッコとマルケスの組合せは背景、ナショナリズムを含めて最悪のシナリオ
だからこそジジのマネージメントに注目ですね
マルケスはそこも見込んでジジの去就を重視してたはず
読み応えあるインタビューでした
ドカティへのフィットがあと1~2か月遅れてたら違った未来もあったでしょうか
それも含めて第一希望をゲットしたのはさすマル
ペッコは(仮に表面上だけのものだとしても)マルクに対しては今まで通りの姿勢を貫くだろうと思う。パドックの雰囲気も同様に。
ただ、タイトル争いが今年みたいにホルへ、マルク、ペッコのTOP3でなく、マルクとペッコの一騎打ちの様相を呈してきたら…
まあ、ペッコとロッシは別人格だし、表立ってやり合う二人を近くで見て来たわけだから、同じ戦略は取らないかと。
実力が伴わないと「口だけ番長」になっちゃうんで、アレはアレで大変な面もあったと思うけどね(笑)
みんなそろそろ二連覇チャンピオンのフランチェスコ・バニャイアを
「ロッシの弟子」と色眼鏡で見るのはやめよう笑
とはいえメディアはそう煽るし
ペッコにとっても変わらずメンターだけど
何より「ロッシの弟子」はロッシが嫌がるから自分と同じような性格の子が居なくて
ペッコに限らず彼らにロッシの行動や言動と重ねて見るのは無理があるよ
>今のまま継続するかファクトリー昇格かの二択でした。
だったらグレッシーニでよかったのでは?
としかずっと思えないんですけど……!?
ドカワークス>>>>>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>>>>>>グレッシーニ>>>>>>>>>>>>>(もっと越えられない壁)>>>>>>>>>>>>>B案、C案
が本音なのでしょう。
あとは政治力の勝利か。
全く関係ないが、この記事を読んで当時の最強マシン、ウィリアムズに移籍の決まったセナを連想してしまった。同様にアコスタをみて当時のシューマッハを連想した。縁起でもなく馬鹿げたコメントですみません。
自分としては、来季また最強マルケスの活躍がみたいです。
特にマルケスのファンでもアンチでもありませんが、最も勝てる可能性の高いマシンを求めて手練手管を尽くすのは至極まっとうなことだと思います。
来年は、あるいは今年もチャンピオン獲得の可能性は大きいでしょう。
ただ、至極まっとうな選択だからこそ、チャンピオンを獲得したとして、89年のローソンや04年のロッシ、07年のストーナーのような評価のされ方まではしないかなぁと。
「獲るべくして獲った」という感じの評価でしょうか、ケガからの復活という意味ではもちろんドラマチックなんでしょうが。
勝てないマシン、乗りづらいマシンに挑戦し初年度からチャンピオンを獲る、というようなストーリーにロマンを感じてしまうんですよねぇ。
パーソナルスポンサーのレッドブルとも円満離婚なんだろうね
私的にはペドロ氏が大物狩りしていく主役のストーリーを思い描いているんですよね!笑
ヴァレ氏の時もマルク氏の時も、時代の主役を感じましたから。
ただジジは、自分(とペッコが)の仕上げた最強マシンに、人類最強の部類に入るだろう人間を乗せた結末がどうなるのか見たいだけなんだと思う。
これでマルケス無双して、シーズン最多ポイントでチャンピオンとか、リタイア以外全勝、今後破られそうにない最多勝でチャンピオンとかなってごらんなさい?
多分?ジジが満足して引退するんじゃないかと思う。
>何より「ロッシの弟子」はロッシが嫌がるから自分と同じような性格の子が居なくて
確かに。今のMotoGP界で一番ロッシに似たタイプなのはマルク・マルケスですもんね。
あの当時、ホンダと上手くいってなかった弟を他チーム移籍に勧めることは簡単だっただろうし、それがドカ系チームなら尚更中身を知るいい話だし。
個人的にはホンダを目覚めさせる良い切っ掛けだったと思う。
ライダー同士でバチバチやるのは当たり前だと思うしファンは見応えある
でもエンジニアやチームに対してはリスペクトが必要ですよね
マルケスはなんやかんや言われても在籍チームを大切にしているしリスペクトしてると思う。
来年は予想通りの結果になるかもしれませんね