マルク・マルケス『優勝の味わいは格別…でも、明日の方がもっと良いだろう』

『マルケス：優勝の味わいは格別…でも、明日の方がもっと良いだろう』

★8月31日（土）、アラゴンGPのモトGPクラスでマルク・マルケス（ドゥカティグレジーニ）が、予選首位、スプリント首位だった。

★スプリントでの初優勝。優勝自体は最後が2021年のミザノ決勝なので、1042日ぶり。

★スプリント終了後、マルケス選手がパルクフェルメで次のように話した。

【金曜セッションからスプリントまで、全制覇し…】
「気分最高ですね…こうして熱い応援を受け、信じられないような気持ちです。
今週末は楽勝ってわけではなかったし、レースって言うのは、とにかく別物だから。ミスなしで、コントロールしきらないとならないでしょ。
明日はまた別物だろうけど、でも、スプリントは重要だから…スプリントでの初優勝は重要ですからね。とにかく、明日が楽しみですよ。」

★その後、スペイン『DAZN』でホルヘ・ロレンソ解説者にインタビューされ、マルケス選手は次のように話した。

【鍛錬や才能のおかげ？こう言うちょっと特殊なコンディションで、転倒をあまり恐れないところとか…】
「そう言うののミックスでしょうね…まず、得意トラックだから。ほら、左回りだから、コーナーリングは人より上手くできるでしょ。
ただ、昨日の方が路面コンディションはかなり良かったんですよね…昨夜の雨のせいで、スピードが落ちてしまったから。
明日の方がスピードが上がるでしょう…まぁ、僕は楽に走れるような感触なんですよね。無理にプッシュしなくても、タイムが出てくれると言うか…。
明日はタイヤコントロールが命だから、今日と同じようなフィーリングで行けるかどうか…特に、無理をしないで走りきれるかどうかなんですよね。
こう言う風に自信が出てきて、転倒なんてしないって思う時はねぇ…すべては一瞬の出来事だから。」

【優勝の味わいはどう？】
「良いですねぇ…でも、明日の方がもっと良いでしょう。野心はあるけど、現実的でもあるんでね。
チームが舞い上がってたんで、『まだスプリントなんだから』って言っときました。そうしたら、『いずれにせよ、スタート地点と言うのはあるものだから』って言われて。
スプリントでの初優勝ですからねぇ…大きな一歩ですよ。オーストリアの時もフィーリングは良かったけど…今日もそんな感じでね。
明日はさらに重要だから…（決勝での）無勝記録を終わらせないと。今は満足だけど、集中もしてますよ…明日、もしグリップが改善されたら、マルティンやバニャイアも前に出てくるだろうから。
今日なんか、バニャイアは苦戦気味だったでしょ。」

【それで、なぜ今回はこんなに強いの？】
「いくつかの条件が合わさった結果でしょうね…得意トラックだし、左回りだし、砂が舞っていて滑りまくってるけど、フロントをプッシュしてくる問題もないし…楽に操縦できるんですよ。
今後に向けて…あと、来年に向けて、きちんと理由を突き止めておくべきでしょうけどね。」

【今年のタイトル争いについては…？】
「僕も加わるって言えたら嬉しいけど…1回のレースやウィークエンドでどうなるものではないから。こう言う風に続けていかないことにはね。
ペッコみたいになれたら良いのにねぇ…1回不調でも、あとの10回は強い走りができるんだから。うちはこのまま頑張っていかないと…とは言え、引き離されすぎでしょ。
彼らと戦って、学んでいかないと。今、75ポイント差だから…50ポイント差ぐらいで終われるように頑張らないと。
タイトル争いに関しては、今年、迫って行けば行くほど、来年に向けての準備が整うでしょう。」

【今回、優勝したおかげで、気持ちが軽くなった？】
「今回の優勝でと言うよりは、今年に入ってからは気持ちが軽いですよ。
色々あったから、ずっと僕は言い続けてきたけど…以前も言ったことだし、今後も言い続けていくつもりだけど…とにかく、僕は負けたら終わりの大きな賭けに出たんだから。
（環境を）変えると決めた時から、自分をさらけ出してるんだから。自分のポテンシャルを見極めるべく、ベストマシンに賭けるって決めたんですからね。
まぁ、ちょっとづつ迫っていけてるでしょう。まだまだだけどね…とにかく、このまま頑張っていかないと。僕はキャリアを終わらせる気なんてないんだから。
とにかく、モトGPのことだけを…ベストリザルトを取ることだけを考えていたいんでね。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Instagram）