『メレガッリ:ドヴィツィオーゾはテストライダーを続けるの?』
★2024年にヤマハはテクニカルディレクターとしてマッシモ・バルトリーニを迎え入れ、2025年からはプライベートチームにプラマックが就く。
また、並列4気筒エンジンからV4エンジンへの変更を目指し、現在、作業が行われている。
★先日、ヤマハのマイオ・メレガッリ(チームマネージャー)が、伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。
[ 中編はこちら ]
【2024年のチャンピオンチームであるプラマックをプライベーターとするのは…大きな責任を感じる?】
「プラスアルファーのものを得たと思っています。プロ精神や経験、コミュニケーション能力から言って、おそらく、彼ら以上のチームを見つけるのは不可能でしょうね。
関係はフルスピードで構築されたのですが、彼らとの共同作業は気に入ってます。新たな始まりとして、皆、テンションが上がってるんですよ。」
【通常、プライベーターと言えば若手育成チームだが…オリヴェイラ&ミラー選手には満足しているの?】
「当然のことながら、経験値の高さも必要なわけで…この2年間は2選手体制でしたからね。1選手のみと言うこともあったのだし。
こうして新たなプロジェクトを立ち上げ、追い上げている最中なんですから…情報は多いほど良いんですよ。
私としては、オリヴェイラのライディングスタイルはヤマハ機に合うと思うんですよ…ミラーの方は、これまでのスタイルを少し変えなければならないだろうけど。
テストは1回しかしてないが、ただ、2人のコメントはけっこうポジティブでしたよ…オリヴェイラとはちょっと話をする機会があったんですが、満足してました。」
【アウグスト・フェルナンデスと、テストライダー契約をしていたが…】
「あいにく、ちょっと複雑なことになってるもんですから。契約中のクラッチローは、手のケガが長引いていて…良くはなってるんですけどね。
クラッチローの方から、『2025年のみ継続する』と言う申し出があり…そうしたら、フェルナンデスと話をする機会があったもんですから。もちろん、本人は正規選手としての参戦を続けたがっていたんですが、最終的に6回ワイルドカード参戦を提示してみたんです。
作業も少し分割することにして、あと、クラッチローがフェルナンデスに、『いかに選手とテストライダー業を両立させるか』について説明してくれるでしょう…上手く成長していけるようにね。
作業分割に関しては、日本サイドはおもに機能テストを、欧州サイドはパフォーマンス関連の作業を担当していくこととなります。」
【アンドレア・ドヴィツィオーゾはテストライダーを続けるの?】
「今のところ、サポートはしてもらってます…クラッチロー代役としてオファーした際は、毎回、引き受けてくれてましたしね。
ただ、現時点ではドヴィ本人の要望に叶うようなオファーができない状況なんですよ…ドヴィの方は同プロジェクト参加に関心を寄せているようなので、クラッチローのテスト参加が無理な時に代理で走ってもらえないかどうか話し合ってはみました。クラッチローの方もケガが完治したら、今度はトレーニングが必要ですからね…もう、かなり乗っていないんだから。」
【KTMの経済危機について、また、モトGPへの影響についてはどう思う?】
「当事者らにとっては良い話ではないし、我々にとってもポジティブではないでしょ…ただ、報道されてる内容からすると、どう言う結果になるのか想像しがたくって…。
(KTM側は)レースの方に問題が出る可能性は否定しているようだが、それを全面的に信じていいのかどうか…。
日本サイドでも心配してるようなんですよ…まぁ、こうなってしまうと、誰も大丈夫だなんて言ってられないんだから。
とにかく、我々の方では詳細に検討したりはしてません…あらかじめ、サラッと話し合っただけです。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)