『バニャイア:1回勝ったら、もうそれ以外のことは目に入らなくなる…』
★2024年12月末、フランチェスコ・バニャイア(27才、ドゥカティファクトリー、2022/2023年モトGP総合優勝)が、VR46ライダーズアカデミーの同胞アンドレア・ミーニョ(28才)のポッドキャスト『MIG babol』で次のように話した。
[ 後編はこちら ]
【お姉さんのカローラさんって、いつからピットボックス内で働いてるの?】
「諸々は2017年からで、まずは僕のアシスタント的な仕事をするようになったんだよ…例えば、『Dainese』との連絡やメディア関係とか。
僕の方はマシンの方に集中しなければならないから、『Dainese』にライダースーツを取りに行ったり、色々と物を運んでる時間がなくってね。
実の姉なら見捨てられないでしょ…僕の方ではこんな風にならないかなって、いつも思ってたんだよ。姉も年を重ねるうちに、色々と学んでいったしね。
パドック内の全てに通じてるから、コミュニケーション関係は任せきってるんだ…パスが必要な時は、ドルナに連絡してくれたりね。」
【2019年にドゥカティ機でモトGP昇格し、その後もずっとドゥカティだよね…】
「人は理想を抱いて成長するもので…僕にとって、ドゥカティはずっと理想のマシンだったんだ。子供の頃、『これは他とは違う!』ってすぐに感じるような…そう言うものだったんだよ。
(モト3時代に)ドゥカティのモトGP機に乗れるってなった時、もう、頭がどうにかなりそうだったよ…ドゥカティのスタッフ陣が、新たな研究をしているのを目にしたりとかね。
新しい『Panigale』なんて、本当に素晴らしいでしょ…一点の曇もないって感じで。とにかく、僕はこの企業の一員であることを誇りに思ってるんだ。」
【ところで、2023/2024年のチームメイトは、エネア・バスティアニーニだったが…】
「エネアもそうだし、今、世界選手権に出てる多くの選手とは長い付き合いなんだよね。
エネアなんか、これまで参戦してきたクラスのほとんどでライバルだったし…ずっと、良好関係だしね。この2年間で付き合いも深まって、いつも凄い選手だなって思ってるんだ。
調子が良い時は、ほぼ無敵でしょ…タイヤコントロールが上手く、ブレーキングも凄いし、とにかく、なんでも上手いんだよね。競り合いなんか最強だし。勉強になる点が多い選手だよ。
2008年のことは良く覚えてるよ…ミニモトで優勝争いをしてたんだから。」
【ドゥカティ2025年機はどんな感じ?】
「(11月の)テストでは上手くいったけど、調整する点がいくつかあるかな。気に入った点は、もっと強いブレーキングができるようになったことで…その点に手を入れていく必要があるんだ。
エンジンは物凄いよ…吹っ飛んでいく感じだから。」
【2025年シーズンは、どんな風になりそう?】
「僕とマルク(マルケス)が、常に1〜2位ってとこで…でも、アプリリアは新しい顔ぶれになって、しかも2人ともやる気満々でしょ。
KTMはアコスタとビンダーが速いし、(新規加入の)ヴィニャーレスとエネアが上手くバランスを図ろうとしてくるだろうな。
あと、ヤマハも前進中だしね。」
【目標はタイトル獲得?】
「1回勝ったら、もうそれ以外のことは目に入らなくなるものだから…人生ってそう言うものだし、レースウィークエンドもそうでしょ。
優勝のチャンスがあったのに2位になったりしたら、もう、一大事って感じでね…満足なんてできないから。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)