
『ペドロサ解説:バニャイアと兄マルケスは何が違うのか?』
★5月9〜11日、フランスGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が予選6位、スプリントは転倒リタイア、決勝16位。現在、総合3位(−51ポイント)。
★チームメイトのマルク・マルケスは予選2位、スプリント首位、決勝2位だった。現在、総合首位(後続と22ポイント差)。
★決勝後、KTMのダニ・ペドロサ(テストライダー)が、スペイン『Dazn』で次のように話した。
【今シーズン、バニャイア選手が予想外に苦戦しているが…】
「ポイントは2つあって…心理的な面とメディア的な面ですね。
まず、ドゥカティがマルク・マルケスを選手に選んだと言うこと、それから、選手2人が使っているピットボックス内に、そのスタイルを取り入れようとしてるってことですよ。
ペッコ(バニャイア)としては、困った立場に立たされてしまい…『なんで、今、僕はここでマルクと一緒に居なきゃならないんだ?』って思うわけでしょ。簡単に消化できるようなことではないでしょうねぇ。
しかも、マルクがファーステストラップやらPPやら優勝やらを連発するってのが現実になってしまうと、今度はこう思うんですよ…『いったいマルクはどうやってるんだ?…なんで彼にできて、僕にはできないんだ?』ってね。」
【バニャイア選手とマルケス選手は何が違うの?】
「タイプが違いますね…例えば、マルクはあるサスペンションスプリングやサスペンションセッティングで走った後、それを全く違うものに替えても同じタイムを出せるタイプなんですよ。
一方、ペッコはマシンを完全に自分好みに調整しなければならないタイプなんです。そうしなければ、多分、同じタイムが出せなくなるんでしょうね。
ただ、ペッコが苦痛に感じているのは…ドゥカティがマルクをファクトリーに選んだと言うことの方だと思いますよ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
>マルクはあるサスペンションスプリングやサスペ
ンションセッティングで走った後、それを全く違
うものに替えても同じタイムを出せるタイプなん
ですよ。
一方、ペッコはマシンを完全に自分好みに調整し
なければならないタイプなんです。そうしなけれ
ば、多分、同じタイムが出せなくなるんでしょう
ね。
マルケスは自分でコーナーリングを作れる。
ペッコはマシンに助けてもらわないとコーナリングを作れない(普通はこちら側)。
マルケスはホンダ時代も一人だけホンダ機を自由自在に操っていた、タイヤを消耗しても。こんなライダーはストーナー以外見たことありません。
ペッコが悪いわけでもマシンが悪いわけでもないと思います。
ジジが恋するのもしょうがないです。
経験者は語る
ダニの言う通り。
alpinestarsからDAINESEに変えたんだね。
そうか!
ペッコの立場が分かるのはこの人か!
マルケスについてダニが語ると説得力がすごすぎる。
同じ天才でもストーナーと違うのは神経の図太さかな…いい意味で
そりゃ誰も勝てんわ…
まあザックリ、天才型と努力型ライダーをMMペッコとするなら、ドゥカワークスは今、正に
HRC黄金期だったMMとペドロサと同じ状況なのかなと。MMのシチュエーションはちがいますがね、
しかし、外様ライダーなMMの一年目はグレシーニで爪を磨き、二年目、ワークスシートを獲得して
見事、自信と潜在能力を復活させ最強パッケージのマシンを得た。ペッコは今更キャラ変も出来ない
だろうし、この状況でコツコツ努力するしかないかなと。ただMMに敵わないにせよ、AMにだけは
負かされない様にしないと、マルケス家の目論見通り、兄弟にワークスを牛耳られる可能性がある。
まあそれも実力なら致し方の無い事ではあるだろうけど。なんとなく、ペッコがアプリリアに
島流しされる様な気がして。