ベッツェッキ『僕が兄マルケスを抜かなかった理由は…』

『ベッツェッキ：僕が兄マルケスを抜かなかった理由は…』

★6月29日（日）、オランダGPのモトGPクラスでマルコ・ベッツェッキ（アプリリアファクトリー）が、決勝2位だった。現在、総合6位（−186ポイント）。

★決勝後、ベッツェッキ選手が次のように話した。

【今回の決勝については？】
「最高に良いレースでしたね…スタートでは最速集団の中に入れなかったけど、すぐにモルビデッリを抜いて最速集団の後ろに喰い付くことができました。
その後、2位まで追い上げ…マルクの後ろに付いた時、プッシュし始めたんですが…とにかく、（兄マルケスが）速いんですよ。
レース前半は、皆、マネージングタイムって感じだったでしょ。僕はマルクに喰い付くよう頑張って…フロントのタイヤ圧を調整してました。
今週末、ハードは一度も試してなかったんで…とにかく、未知の世界でしたね。」

【マルク選手の後ろを走るのは、どんな感じだったの？】
「レース後半からマルクはペースを変えたんですよ…僕の方は引っ張られてるような感じになってました。
特に最後の左折コーナー（第15）では、常に数メートル引き離されて…僕はシケインのハードブレーキングが最強だったけど、オーバーテイクを仕掛けられるほど接近することはできなかったです。
できるだけ寄ってプレッシャーをかけるようにはしてたんだけど、とにかく、ミスしないんですよ。終盤ラップはこっちが失速してきて…リアタイヤが限界に達してました。
とにかく、満足はしてます。」

【貴方の戦闘力も、かなり高かったようで…】
「第3コーナーがけっこう速い感じでした…今週末は僕のライディングを修正するのに、皆でけっこう頑張ったんですよ。
上手くいきましたよ…速い走りができてたんだから。でも、マルクは左折コーナーが常に最強で…接近できても、彼のスリップストリームに収まって走り続けることができず…リスクが大きかったんでね。
常に数メートル遅れを取ってしまうんですよ…とは言え、楽しめました。アプリリア機の力を最大限に絞り出せたしね。」

【オーバーテイク地点は3ヶ所あるものの、常にその前には（兄マルケス得意の）左折コーナーがあり…】
「そうなんですよねぇ…高速走行中の安定性に関し、うちのマシンはまだちょっと苦戦してるもんだから。
大曲コーナーの前後でブレーキをかけると、ちょっと暴れてしまって…しっかりとハードブレーキングができるほど、安定させられないんですよ。
ペッコ（バニャイア）を抜いた時は…第15コーナーでペッコの走りがいまいちだったんで、接近することができたんです。でも、マルクは常に最強で…常に僕より速かったですね。
一か八かのハードブレーキングを仕掛けるべきだったんだろうけど、上手くいきませんでした。近くで（マルクの）走りを見れたんで、良い勉強になったと思います…この先、参考にできれば良いんですけどね。」

（参照サイト：『Corse di moto』）