さて、遂にモトGPクラスでのECU(電子制御ユニット)のワンメイク化が決定したようですが…
とりあえず、イタリアサイト3ヶ所からできるだけの情報を集めてみました…あっ、私の力で『できるだけ』って意味ね。
まずは、一番スタンダードな記事から。
『マニェティ・マレッリ製ECU:2013年から全選手使用可能』
★ドルナ・スポーツがマニェティ・マレッリ社と合意に達し、2013年から4年間、モトGPクラス全機が同社の電子制御ユニットを使用することとなった。
★同装置はデータロガー搭載のエンジン&シャーシ・コントロール・ユニットで、チューニングおよびデータ解析ツール、ダッシュボード、ハンドルバーのトグルスイッチ、慣性プラットフォーム関連情報を収集する。
★マニェティ・マレッリ社ではバックアップとして技術スタッフを常にトラックに待機させ、また、ボローニャに本部を置くモトGP専用R&Dセンターでも開発が続けられることとなる。
[日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Bike Racing.it 2012年09月26日記事抜粋より]
次はですね、イタリアでモトGP中継をしてますTV局の公式サイトから。
文章は抜粋してあるんですが…それでも、若干、ムッとした感じが漂ってますかね…
『これがワンメイクECUだ』
★2013年よりモトGPクラスでマニェティ・マレッリ社のワンメイク電子制御ユニット(ECU)の使用が可能となる。なお、2014年からは全マシンに使用が義務づけられる予定。
★ECUワンメイク化は経費削減を目的としており、特にCRT機とワークスプロトタイプ機(ホンダ、ヤマハ、ドゥカティ)のパフォーマンスを近接させるために実現に至った。なお、メーカー陣はテクノロジー開発の『去勢』として導入には反対していた。
★ECUワンメイク化についてドルナCEOカルメロ・エスペレータ氏は、モトGPクラスのパフォーマンス均等化を計り見ごたえあるレースを提供するためとし、そのため、今後はエンジン最大回転数規制も検討されることとなる。
[日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Mediaset.it 2012年09月26日記事抜粋より]
そして、おなじみ『Gpone』サイトから。上の2記事と重複してないところだけ抜粋してみました。
『2013年よりワンメイク電子制御ユニット使用可能』
★ミラノに本部を置くマニェティ・マレッリ社では、既にドゥカティおよびヤマハの電系システム開発を手がけている。
★同社エンジン部門責任者ロベルト・ダッラ氏のコメント
「モトGPでの当社の経験をパフォーマンス向上およびテクノロジー開発継続のために分かち合えることを嬉しく思っています。この10年間、当社ではモトGP各チームのために電子工学および電子機械工学における開発を手がけてきました。今回のドルナ社とのパートナーシップは更なる当社のテクノロジー向上につながることでしょう。」
[日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年09月26日記事抜粋より]
あっ、忘れてた…ドルナのカルメロ・エスペレータ社長の喜びコメントもあったんだ。
「今回のマニェティ・マレッリ社とのコーポレーションに対する幸福感は隠しようもありません。同イタリア社との合意によりモトGPは、テクノロジーの近代化を促す変革者たるレースとして認められることでしょう。同社の経験は幾年にも渡りオートバイレース界の最高レベルで培ってきたものであり、2輪最高峰クラスにおける重要な歩みを表しているものです。(Omnicorse.itより)」
イタリアの某サイトでは『カルメロ・エスペレータ制御不能』なんて見出しを付けていた所もありました…
いやはや、明日はスペイン時間の夕方5時からモトGP恒例プレスカンファレンスがあるんですが…選手達からはけっこう不満の声があがりそうですかね…
どうぞ、これで良くなりますように…クリックPrego
残念、プロトタイプは技術の追求が亡くなってしまえば面白みも亡くなる、バイクの性能の均等化など馬鹿げている。