え〜既に『FP1リザルト』と『FP2リザルト』の欄外おまけのツイート集でもご紹介しましたが…
モト3クラスでタイトル争いをしとりましたマーヴェリック・ヴィニャーレス選手が、突然、チームを辞めてスペインへ帰ってしまいました。
まずはスペイン誌サイトより金曜日朝の様子…そして、その後、何が起きていったのかを、どうぞ。
モト3『ヴィニャーレスがアヴィンティア・ブルーセンスと契約破棄』
★マレーシアGP走行テスト第1セッション開始は現地時間の9時15分なのだが、8時15分頃、ホテルの朝食ルームにマーヴェリック・ヴィニャーレスと父アンヘル氏が降りて来た。9時05分、父子はホテルを出てサーキットへと向う。
★走行テストが始まり、ドルナのTVカメラがピット内に置かれたヴィニャーレス選手のマシンをフォーカスするが、この段階では誰も何も知らなかった。数分後、ヴィニャーレス父子がパドックに到着し、右折してピットへと向う代わりに左方向へと進み、カルメロ・エスペレータ(ドルナCEO)に会いに行く。ドルナのオフィス近くにモバイル・クリニックがあるため、当初はヴィニャーレス選手が体調を崩したものと思われた。その後すぐ、同選手が出走しないこと、また、一方的にアヴィンティア・レーシングチームとの契約関係を破毀すると言う決定が伝えられた。同チームより世界選手権デビューを果し、1ヶ月ほど前には契約更改も公表されていた。
★ヴィニャーレス選手のコメント
「昨日、チームと話し合い、シーズン中盤よりチームは最善を尽くしておらず…どんどん悪くなっていると思うと告げた。僕の方では契約を打ち切り、残り3戦を完走させる形で合意したいが、彼ら(ラウル・ロメーロチームオーナー、リカルド・ホヴェマネージャー)はそう望んでおらず悪い方向に進みたいようで、そのため、今回、出走することができない。
インディアナポリス以降、マシンは悪くなっている。その頃から、チームが好き勝手にやっているのを見て苛つくようになってきた。ホンダがやって来ていて…その後はチームが好き勝手にやっていた。それ以上にはならない…チームにはそれ以上のことはできないのだから。今シーズン、僕がやってきた事は僕ではなくチームがやってきた結果なのだから、ある意味では満足はしている…だからタイトルを取れなかったのだ。度々、レース中にエンジンが故障したのを別にしても、他のホンダマシンに比べても全然走れていなかったからだ。だから契約を破棄したいと思ったのだが、チームは快く受入れる気はなく、だから、悪い方向に行ってしまった。
良い選択だと信じていたから(契約更改に)同意した。でもアラゴン戦以降、チームは自分達が3流だと言うことを証明している。僕が唯一の望んでいたことは勝てるチームに入ることで、勝てるチームだと示して欲しかった…それだけを望んでいた。」
★リカルド・ホヴェマネージャーのコメント
「我々にとっては消化し難いことだ。昨夜、もう続けられないと告げられた。実を言えば、当初はなにかとテンションが高くなっているからだと思った。マシンが助けになってくれない…これでは無理だと言うような。うちは総合ランク2位で、数字的にはタイトル獲得の可能性もあることを思えば、支持できない。私としては、人道的な説明ではないと思う。今後、破毀するか否かは自由だが、とにかく今は出走すべきだ。もちろん、契約破棄に応じないなら出走はしないと言う脅しなわけだが。」
★ヴィニャレース選手はまた、他チームからオファーが寄せられていた事を知らされていなかったとして非難している。
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:SOLOMOTO 2012年10月19日より抜粋)
この『SOLOMOTO』サイトと言うのは週刊誌の方が主力なもんですから、やはり最後の『他チームからオファーが寄せられていたが…』に関しては、来週火曜日発売の週刊誌の方に詳しく載せるから、そちらでどうぞ…と。スペインにお住まいの方は、ぜひ!!
(あっ、わたし、誰からも何ももらってませんからね!)
さて、金曜日の朝は走行テストに出る代わりに、ドルナのエスペレータ社長の所に話に行ったヴィニャーレス父子ですが…
んでは、ドルナ側の見解も少々。
モト3『J.アロンソ:ヴィニャーレス事件、ドルナ見解』
★ハビエル・アロンソ(イベント・マネージングディレクター兼レース・ディレクション内のドルナ代表)が、マーヴェリック・ヴィニャーレスのチーム離脱の一件に関しコメント。なお、同選手の法定代理人である父親により2014年までの契約が交わされているため、一方的な契約破棄には交渉が要すると見られている。
★「マーヴェリックが出走しないと連絡を受けたのだが、予期せぬ出来事だった。ラウル・ロメーロとリカルド・ホヴェが状況説明にやって来たので、何とかならないものかヴィニャーレス父子と話し合ってみるよう頼んだ。まずは父子と、それから全員で状況を把握し、解決策を探せないかと頑張ったが、無理だった。もう戻りたくない…今シーズンを終わらせる唯一の方法は今すぐ契約を破棄することだと。少々、奇妙な行動ではある。契約を破棄したいなら、まずは今シーズン完走しなければ。
(2014年までの契約破棄が合意されない限り)おそらく世界選手権には出られない。確かにマーヴェリックも、チームもそれぞれの言い分に正しい面がある。話し合って妥協点を見つけなければ。
(契約破棄に関する細則はあるのか?)分からない…契約書はみていないが、あるとは言っていた。ただ、私には分からない。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro 2012年10月19日より抜粋)
んで、このヴィニャーレス事件を受けて、ロッシ/ロレンソ/ペドロサ選手がどう思っているかと言いますと…こちらはイタリア大手サイト『Gpone』から、どうぞ。
モトGP『ロッシ案:組合を作ろう』
★ヴィニャーレス選手のチーム離脱事件を受け、ヴァレンティーノ・ロッシがコメント
「今年、マーヴェリックは強い走りをしていて…真の問題はチームにあるとは思えないが。揉めてる理由は知らないが、3戦残して辞めると言うのは良い話ではない。
契約内容を監視するような組織が役に立つのかもしれない。特に、低排気量クラスの選手とか、あまり注目されていない選手などには。彼らの方から提起した方が良い…僕としても支援する気持ちがある。」
★ホルヘ・ロレンソのコメント
「外部の人間が判断するのは難しいし、カッカしている時は後で後悔するような事を言ってしまうものだ。色々と話す前に少し時間を置いた方が良い。僕はどちらにも反対も賛成もしないが、契約にサインしたと言うことは約束したと言うことだし、厳しい時に逆風に耐えて進むことを覚えなければ。」
★ダニ・ペドロサのコメント
「何か起きても詳しいことを知らないならば、意見と言うのは言いづらいもの。今シーズン、多くのチームが選手を解雇してきたが、その反対と言うのはなかった。『組合』なんかを作るって言うのも面白いのではないかなぁ…選手の契約や権利を保護するような。F1でやっているようなのをね。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年10月19日記事より抜粋)
ロレンソ選手…感情面について、なかなか大人のコメントしてますね〜
本当に…どっちが正しいかなんて当事者じゃなければ分からないとは思うんですが…
…実はですね…エスパルガロお兄さんがですね、かなり意味深な経験談ツイートをしてるんですよ…
どうやら、元当事者だったそうな…
《以前、僕もマーヴェリックと同じマネージャーだったんだけど、同じ事が起きたんだよね。だからさ…》
@claudiadelbas Jo havia tingut el mateix manager q tenia el mack, i em va pasar al mateix, aixi q…
— Aleix Espargaró (@AleixEspargaro) October 19, 2012
《(リカルド・ホヴェは)僕と上手く行かなかったし、エリアスやパブロ・ニエト、ポル、シモン…みんなとね!最後は…》
@claudiadelbas Pero a acabat malament amb mi, elias, pablo nieto, pol, simon… TOTS! En fin…
— Aleix Espargaró (@AleixEspargaro) October 19, 2012
いや〜意味深を通り越して、そのまんまですかね。
しかも…エスパルガロお兄さんって、いつもはスペイン語でツイートするんですが、これって…多分、カタルーニャ語だと思うんですよねぇ…
う〜ん、ちょっとは一目に触れないようにしたつもりなのかなぁ…
最後に、バリバリ当事者…ヴィニャーレス選手が空港からメッセージを発信してました。
《まぁ、見ての通り、バルセロナに向うため空港にいる。世界選手権に出ていた…チームだと思っていたものに、そして元マネージャーに感謝する。このチームにいて僕に起きた事について、他の選手やスポンサーに注意するよう言いたい。応援してくれた皆さんに感謝します。早く復帰して、良いレースをしたいと思う…チャンピオンチームと共に
みんな、ありがとう》
ビニャーレスといい、マルケスといい、最近の若手のホープは問題児ですね(汗)
テメーのガキにMarverickなんて名前付ける親じゃん
光宙(ぴかちゅう)、
真久那夢(まぐなむ)とかDQNネーム付ける
日本の親と同レベル
察して知るべし、だな
Marverickと英語で異端児、一匹狼って意味のMaverickとは綴りが違いますよ…?
外国の名前は響きだしDQN(なのかもしれないけど)とかいうのは失礼かと;
今回のは兄パルガロ氏が言うようにもしかしたらマネージメントの問題かもしれないですが、ビニャ父子は悪い方向に動いてしまったかもしれませんね…。
契約更改はチーム側が解消してくれない限り無かったことにするのは難しそうだし、来期のトップチームに空きはもう無い気が…。
問題児だの問題行動だの、そういうのが多いって、今年はずいぶんと外野がうるさいですね。
「過去のGPには、そういうのは居なかった(キリッ」とでも言いたいんですかね。
本当、GPファンってのは偉そうな態度の奴ばっかりでウンザリ。
今年は契約上のトラブルが多いですね。 契約内容の問題なのか、スポンサーを含めた経済的な問題なのか・・。
プロスポーツなのでこの手の問題はつきものですが、何か相譲れない状況なんでしょう。ライダーサイドから擁護するコメントが多いようなので、外からは見えない、チームとライダーの力関係のダイナミクスみたいなものが作用しているように感じます。 いずれにしても、早く帰ってきて欲しいです。