さて、シーズン半ばにして…
なにやら大きなレギュレーション改正がありましたぞ。
まずは、FIM(国際モーターサイクリズム)の公式リリースから!
モトGP:直ちに施行
マニェティ・マレッリのオフィシャルハードウエアおよびソフトウエアを使用している各CRT機に対し、エンジン・クレイミング・ルールを廃止する。
モトGP:2014年より施行
エンジン・クレイミング・ルールを完全に廃止する。
(Source:2013年07月02日 FIM公式リリースより抜粋)
え〜と、つまり具体的にどう言う事かと言えば…
こう言う事のようですな。
『さらばClaiming Rule、マレッリ搭載のCRTが対象』
★CRTエンジンに関するClaiming Ruleが即廃止となる。また、プロトタイプエンジンに関しては2014年より廃止される。つまり、MSMAメーカー(ファクトリーチーム)が希望によりCRTエンジンを買い取れるとする規則が廃止されると言う事。
★現在、マニェティ・マレッリの電子制御を使用している以下のCRTチームに対し、現行の『希望によるエンジン買い取り規則』が即廃止される。
イオダ(スッターBMW機、ペトルッチ/ペセク)、チーム・フォワード(FTRカワサキ機、エドワーズ/コルティ)、アヴィンティア・レーシング(バルベラ/青山※現在は代役でシルバ)、ART(ラバティ)。
★アプリリアの電制システムを使用しているART(エスパルガロ/ド・プニエ/エルナンデス)は現行通りで、今シーズン、MSMAメーカー(ファクトリーチーム)は希望すればレース後にエンジンを強制的に買い取る事ができる。
(Source:2013年07月02日 Infomotogp 記事より抜粋)
と言うわけで、エスパルガロ選手らが乗っているART機は、今後、エンジン開発に大して投資できなくなるって事だそうでして…
ウィキペディアの『クレーミング・ルール・チーム』に書かれていた次の箇所なんかを読むと、もう少しわかりやすいですかね…
《プロトタイプマシンに対して出力の劣るCRTマシンは、年間エンジン使用制限数が12基に、燃料タンクの最大容量が24Lに緩和されている[10]。また、改造費の抑制を目的としたエンジンの買取制度も規定され、プロトタイプマシンを製造しているメーカーが要望した場合は、CRTは使用したエンジンを2万ユーロで販売しなければならない。つまり、プロトタイプマシンのエンジンに対抗しようとして、多額の費用をかけて量産エンジンを改造したとしても、ワークスメーカーはCRTが使用したエンジン2万ユーロで買い取ることが可能である。(ウィキペディアより抜粋)》
おっ、そして早速、アプリリアのエンジニア、ジジ・ダッリーニャさんが、『Gpone』にこんなコメントをしとりますな。
「うちではパフォーマンス的にもっと良いエンジンを作れますが、だからと言って誰がそれを買うんでしょうかね。
現在、RSV-4スーパーバイクとART機の大きな違いはサスペンション部門にあります。スーパーバイクのそれの方がかなり高額ですね。 」
(Source:2013年07月02日 Gpone記事より抜粋)