『ミラー:モトGPではマシンの主は自分』
★11月10〜12日までの3日間、モトGPクラスのヴァレンシアテストが行なわれた(リザルトはこちら)。
★11月11日、テスト2日目が雨に見舞われた際、ボックスに待機していたジャック・ミラー(19才)はまるで檻に入れられた動物のように苛ついた様子で、モニターで天候具合を確認していた。
★ミラー選手のコメント。
「特権が与えられてるような感じで…大好きな事を仕事にできるんですからね。このマシンのコツを習得すべく、できるだけ多くの時間をコースで活用しなければ。それが最高のトレーニングですからね…他のマシンで練習なんでできないんだから。(スコット)レディングが去年、トレーニング用にCBR機を買ったって言ってたけど、市販車ってソフトでしょ。それに比べて、モトGP機は超固いから。」
【同郷のストーナー選手同様、モトGPデビューはホンダLCRからで、チーフメカニックも同じクリスティアン・ガバッリーニ…】
「彼(ガバッリーニ)の仕事のやり方は最高ですよ…他のオーストラリア人達と独特の『あうんの呼吸』なんですよ。言葉の壁もないし、僕を落着かせてくれて、秘訣を教えてくれる人間として他には考えられないですね。一人でマシンを操縦するよう後押ししてくれて…電制システムのコントロールなしに、マシンと格闘するようにって。最初は難しくって…でも、いつか絶対に還元されるでしょう。」
【ストーナー元選手から何かアドバイスは?】
「話したことないんですよ。(彼は)オーストラリアに居るし、僕は随分帰ってないし。」
【モト3タイトル争いでの敗北については…】
「信じられないようなシーズンでした…最高の瞬間だらけで…ちょっと嫌な時もあったけど。10点満点で…12点ってとこですかね。実のよく学習してきたし、あのチームがなかったらモトGP昇格なんて有り得なかったですよ。最終戦では、持てる力の全てを出し切りました。1位になれたし、自分がどうにかできる事は全てやりました。あれ以上の事は望めません。」
【モト3クラスは良い修行になった…】
「今年はレベルが本当に上がりましたね。ほとんどのコースレコードが更新されていたでしょ。上位グループには常に高速ライダーが密集していたし…各選手、何かしらミスってね。僕はアッセン戦でのミスが高くつきました…アラゴン戦での(アレックス)マルケスとの接触以外ではね。」
【モトGPへの飛び級昇格と言えば、今まではフランチェスコ・キリとギャリー・マッコイぐらいだが…】
「モトGPクラスでは、マシンの主は自分なんですよ…でも、アッと言う間に全てが変るのかもしれない…マシンの方がえらくなってね。」
【お手本選手は?】
「(ヴァレンティーノ)ロッシ…神ですよ。僕の憧れのヒーローなんです。マシンの上で信じられないような事をしていて…あの年になっても、いまだに学習してるんですよ。これまでのキャリアの中で今が一番速いんじゃないのかなぁ。伝説として生き、学び続けられるなんてもの凄いですよ。」
(2014年11月12日Gpone記事参照)
[下記写真はMotosprintサイトより抜粋]
さて…そのヴァレンシア最終戦モト3クラスでのマルケス弟vsミラー選手の戦いに、結局、チームオーダーはあったのかどうか…
ミラー選手はアレックス選手の何に負けてしまったのか…
メルマガ『風聞〜イタたわGP』に、その辺をねっとりまとめておきましたんで、興味のある方はどうぞ♡
【13号 2014年11月13日 発行】
2014ヴァレンシアGP内輪話
ジャック・ミラー対アレックス・マルケス最終戦のライダー相関図
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