MotoGP

ロレンソ『以前のペドロサとは別人のようだったが…』、プーチ他:2015ル・マンGPこぼれ話

『2015ル・マンGPこぼれ話』

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★ホルヘ・ロレンソが、FP2で7位だったダニ・ペドロサについて次のようにコメントした。
「実を言えば、今朝のFP1で、たまたまコースで2〜3回一緒になった時、以前の好調だった頃のダニ(ペドロサ)とは別人のようでしたが、午後のFP2では、最高タイムにかなり接近して走り始めてるところを見ました…傍目にもわかりますよね…特に最終セクターなんか、かなり良い操縦をし始めてたじゃないですか。結局のところ、世界選手権で戦い、そこでチャンピオンになったライダーが持つ才能や本能なんですよね…マシンで速く走るなんてことを忘れたりはしないんですよ。」

★ホルヘ・ロレンソがFP2終了後、ホンダ機の不調や、マルク・マルケスのマシンがスライドしすぎていた事について次のようにコメントした。
「実のところ、ヘレス戦で僕はレースの最初から最後まで首位を独走でき、ラッキーでしたよ…マルク(マルケス)のマシンがどんな調子だったかは見てないんですが、以前のレースでは僕らに追いついてくる所と言えば、いつもブレーキングだったのに…去年みたいな感じはないですよね。ブレーキングはマルクがが最もインで入って行けて、僕らに対し何メートルかの差をつけられる唯一の箇所だったのにね。
去年に比べるとギャップは縮まったでしょ…多分、新シームレスシフトギアのお陰かなぁ…でも今のところ、相変わらずブレーキングで追いつかれてますけどね。僕はコーナーでのペースも加速も、なんとか上手くやれていたし…コーナー進入でそれほどロスせず…レースに勝てましたけどね。」

★ロレンソ選手はFPで無敵だったのに、なぜ予選では苦戦していたかについて次のように説明した。
「センサーに問題が出てしまって…ボックスを出た時は2速に入れてたのに、ダッシュボードには6速って表示されていて…電制システムの問題のせいでエンジンブレーキの調子も悪かったんです。そのせいでシケインでミスってしまって。そう言うことを全て思えば、3位って言うのはポジティブだと思えますよね。」

★1995年6月8日、当時のスペインの新星ライダーだったアルベルト・プーチ(※ダニ・ペドロサのマネージャー。現在、全レースに帯同してはいない)が、ル・マン戦500ccクラス決勝レースの第1コーナーで激しい転倒を喫し、リタイヤした。また、この事故が引退の原因ともなった。
「あと2分で予選が終了すると言う時、(ミック)ドゥーハンがPPで、私はそれより0.2秒遅かったんです。ボックスで私はリアに新タイヤを履かせてくれと頼み、シト・ポンス(チームマネージャー)とアントニオ・コバス(チーフメカニック)にこう言ったんですよ…『最初の大曲りのコーナーを5速じゃなく6速で試してみる』って。私は時速283kmで転倒し…エアーフェンスに穴があいて、セメントに激しく打ち付けられてしまってね。」
プーチ氏はその結果、左足の脛骨と腓骨を複雑骨折し、特に靭帯と坐骨神経を痛めてしまってた。足の方はなんとか元に戻ったが、それ以降、20回手術を受けることとなり、そのうち12回は長時間に渡るものにだったと言う。現在は感覚もなく、傍目にもわかるほど足を引きずっている。
だが、プーチ氏はこう語る。
「不満は全くありませんよ…どちらかと言うと幸運だったと思ってますね。」
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★毎年、パドック内で使用されるスクーターの台数が増えており、歩行者への危険が増している。このためドルナは、パドック内のスクーターの台数を規制することにし、例えば、モトGPチームがパドック内で自由に使用できるのは3台とし、それ以外は18時以降のみ走行可とした。

★モト3決勝レースでフランチェスコ・バニャイアが、世界選手権キャリア初の表彰台を獲得した(3位)。なお、同表彰台は1位ロマーノ・フェナーティ、2位エネア・バスティアニーニで、全員イタリア人選手だった。
バニャイア選手のコメント。
「うちにとって本当に大きな大きなリザルトとなりました。遂に表彰台に上がったんです…今シーズン始めから、ずっと待ち望んでいたことです。今週末、一歩前進ができ満足してます。世界選手権での初表彰台ですからね…本当に幸せです。これのお陰で、ホームであるムジェッロ次戦でもトップ陣と戦えるっている確証が得られました。今回のレースは競り合いだらけで、うちは最初から全力で走ってました。すぐに首位に出ようと頑張ったんだけど、ライバル陣を引き離せるようなリズムがなくて…むしろ彼らと一緒に走って、もう少し待った方が良いんじゃないかって思ったんです。ある時点で、ロマーノ(フェナーティ)とエネア(バスティアニーニ)がちょっと差をつけてきたんで、僕は追いつこうと最大限のプッシュをしたんです。レース終盤で彼らを抜こうとしたんだけど、トップスピードももうちょっと足りなくて…その辺には手を入れていかないと。最終ラップで、スペースを空けないようにしてたんですが、エネアが激しくて…僕は3位になってしまいました。
うちのチームにとって、マプフレにも、マヒンドラにとっても、スポンサーの皆さん全員にとって、本当に貴重なリザルトとなりました。今回の表彰台は、うちがトップグループで走れるんだと言う証明です。今後も、そこで走れるよう、ただただ懸命に作業を続けていくのみです。」
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★モト3決勝レースを5位でゴールしたニッコロー・アントネッリのコメント。
「前回の厳しい週末を経て、やっと好リザルトが得られました!嬉しいです…今週末は好調なスタートとは言えなかったけど、全力を尽くし、貴重なポイントが獲得できました。特に、ムジェッロ戦に向けてエネルギー満々になれましたね。」


(2015年05月15日『AS』記事参照)
(2015年05月16日『Moto.it』記事参照)
(2015年05月19日『Moto.it』記事参照)
(2015年05月17日『Motograndprix』記事参照)
(2015年05月18日『Motograndprix』記事参照)


メルマガ26号 2015年05月22日 発行】
【2015年ル・マンGP内輪話】

●ロレンソ:無敵『ハンマー・モード』に入るためのキーポイントは?

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