『メレガッリがロッシの秘密を暴く:彼はリーダーだ』
★ヴァレンティーノ・ロッシの今回の勝利について、ヤマハのマッシモ・メレガッリ氏(チームマネージャー)が次のように語った。
【ヘレスGPに向けて自宅を出る際、ロッシ選手には勝利の予感があったようだが…貴方にも?】
「いつだって勝利は期待してるもので。ただ、ヘレスはスペイン人ライダーらのホームだし、(ロッシの勝利を)想像するのはちょっと難しい場所ですよね(笑)」
【ロッシ選手はいつもとどこか違っていた?】
「今回はすぐに…金曜の朝から迷いのない状態でしたね。出だしから的を得たセッティングだったってところが大きかったでしょ。その後はヴァレの感覚が研ぎ澄まされていって。チームの方でも効果的なモディファイを加えていき、着実に進歩してましたね。」
【ロッシ選手は去年と比べて変わった?】
「いいえ。あの迷いのなさは同じですね。」
【去年、最終戦でタイトルを逃したことで、ロッシ選手がすっかり落ち込んでしまうのではと心配した?】
「去年はモンツァラリーの後、ヴァレはバカンスに行ったんですよ。その時、滞在先から私にメッセージを送ってくれたんだが…『トレーニング用にマシンを変えたい』と書いてあったんです。それで、もう吹っ切れたんだって分かりましたね。」
【ヤマハが早々に契約更改したこともあって、ロッシ選手は気持ちが落ち着いた?】
「些細なことの一つ一つが違いを生み出すもので、もしかしたらそれも何かしら影響しているのかもしれません。しかし、これとこれとこれが必要だって言うようなことはないと思いますね。」
【ロレンソ選手のヤマハ離脱も関係ない?】
「その件について、(ロッシが)話してきたことは一度もないです。」
【では、ロッシ選手の秘密はなに?】
「ヴァレンティーノが絶対的にNo.1でいられる事が1つあって…一緒に作業している人間全員を巻き込んでいくようなやり方をするってことですね。そのお陰で、各人の能力を最大限に引き出せるんですよ。」
【今回の勝利は技術的な意味でも分岐点になった?】
「実のところ、今回はオースティンの時のセッティングとかなり近いもので始めてるんですよ。オースティンの時に、ホンダ機にかなり接近していけるようなモディファイを加えたんです。
今回、ヴァレンティーノは最初から最後まで独走逃げ切りレースをしていたが、これはなかなか良いスタートラインだと言えるのかもしれませんね。」
(2016年04月26日『Gpone』記事参照)
さて、ヘレス決勝戦後のロッシ選手ねっとりインタビューは、4月28日(木)発刊のメルマガでどうぞ。
直線コースでの『奇妙なスリップ』等々、マル秘エピソードをたっぷり語っております。
4月30日までに『まぐまぐ』登録すれば無料で読めますよ!
【2016ヘレスGPまとめ その1 ヤマハ】[2016年04月28日 Vol. 88]
●ロッシ大勝利:独走逃げ切りはメカニックの助言
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去年は開幕か不調のロレンソがヘレスから連勝してタイトル獲ったけど、今年はその逆を期待します!
人心掌握術、多分チームメンバーのみならずグランプリ関係者へも伝わっているからこそ、昨シーズンの最終戦と今回のピットレーン花道が生まれたのだと思います。
暗黒ロッシの事を言う人もいますが
そんな本性の人がこんなにも世界中で支持されませんよね
ヴァレは転倒したオースティン後でも手応えを感じてそうでしたけど、それがクルーにも伝染してるのが凄いですよね。
何だかんだと今の3大ワークスを渡り歩いた経験と人脈があるのは凄いです。
DUCATIで失敗経験も活きてるのかも知れませんね。
「的を射た」やぞ
私はそれで覚えているため、自分が気持ち悪いので、「的を射る」か「当を得る」で使用してますが、
「的を得る」も誤用ではありませんよ。というか数年前にその根拠が撤回されました。
興味のある方は「的を得る 三省堂」で検索してみるとよいかと思います。
若年層(笑)も見てると思いますので、教育に携わる者の老婆心から…
> 「的を得る」も誤用ではありませんよ。
これは三省堂のマッチポンプであって、三省堂が勝手に言い出して勝手に訂正しただけの話。
正鵠を得るというのものからの勘違いという説もあるので一概には言えない。
言葉は常に移り変わるものだから「的を得る」でも正解というのはもう少し先の話になるでしょう。
老若男女も見ているので決めつけるのもどうかと思いますが、的を射るのほうがテストで○になることが多いようです。
ロッシはおそらく豊臣秀吉のような”人蕩らし”の才があるのでしょうね。
周囲の人を巻き込んで、自分の世界を確立していくという。
一歩間違えば、それは悪人の道と紙一重であると、司馬遼太郎の小説にもあったような気がします。
単純一途な人の目には、おそらくロッシよりもロレンソの方が、自分のライディングの才のみで運命を切り開く様が、純粋なヒーロー像に映るのではないかと思います。
でもそれよりも自分は、人の世のよく分からんものも取り込んで、ネチネチと一線級で生き抜いているロッシの生き方に興味を覚えます。
がんばれろっし!