『ロッシ:無理して楽観視、他に選択肢なし』
★5月17日(木)、ル・マンGPで初めて会見に同席したヴァレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスは互いに無視し合った。
★マルケス選手は以下のようにコメントし、優勝のみを狙う姿勢でいる一方、ロッシ選手は今回はヘレス前戦より多少は楽だろうと思うだけである。
★マルケス選手のコメント。
「ル・マンでビッグリザルトって取ったことがないし、去年も苦戦してたんです。でも、今年のホンダ機は加速が改善されてるんで、戦闘力も上がってるはずなんですよね。」
★ロッシ選手のコメント。
「厳しい状況の中でのル・マン入りですね。うちは最速でもないし、先日のムジェッロテストでも特にこれと言ったものは試してないんで。ムジェッロ戦に向けてマシンの荷重バランスに手を入れただけだから。
つまり、うちのレベルはいつものアレってことです。ただ、トラックが変わるわけだし、これまでここでは常に戦闘力は高かったから。
でも、ライバル陣と比べ、うちのレベルがどの程度のものか…見極めていかないとね。ここでは他のサーキットほど勝ててないけど、常に良いレースはしてきから。トラック自体は好きですよ。ブレーキングと方向転換が豊富でね。これまでヤマハ機はここでの戦闘力が高いし、ドゥカティ時代も2回表彰台に上がってるんですよ。」
【あとどれぐらいでヤマハ機の戦闘力が戻りそう?】
「新パーツができるのに、もうちょっと時間がかかるんです。まぁ、まだまだ苦戦が続くでしょう…これまで得意トラックだった所では、あまり苦労しないで済むよう祈りつつね。ここはもう少し良いと思うんですけどねぇ。ただ、けっこう拮抗してるから。5位以内に入っていられたら、優勝争いもできるってことなんですけどねぇ。」
【数ヶ月前にこの状況が分かっていたら、ヤマハと契約更改しなかった?】
「ちょっと前から、追う立場にいますからねぇ…ホンダやドゥカティ機が去年から成長してるし、スズキ機も今年は伸びてるでしょ。
うちも、もう少し戦闘力が高いと思ってたんですけどねぇ…ところが、問題山積みで。
とにかく、なにも変わらなかったと思いますよ。ヤマハ機の戦闘力はさておいて、僕は現役を続ける気があったから。」
【ヤマハのプライベートチームに関しては…VR46になる可能性は?】
「そうできたら嬉しいんですが、まだ準備不足でね。少なくとも、もう2年はねぇ。モトGPチームを作ってる暇がないんですよ。あと、僕が現役のうちはVR46はモトGPには出しません。」
【タイヤは去年より安定しているようだが…そうだとしたら、なぜヤマハ機は上手く活用できないの?】
「(タイヤは)安定してますね。ミシュランが良い仕事をしましたよ。ただ、あいにく、他の選手の方が最後まで上手く使えてるもんだから。うちは前進しないとね。」
【楽観できる度合いを1〜10までの数字で言うなら?】
「それほどは楽観できません。使えるマテリアルは今あるものなんで、うちの限界は見えてますから。」
【すぐには無理でも、将来的にヤマハが問題を解決できるかどうかと言う意味で楽観できる度合いは?】
「将来的には10点満点で楽観してますよ。ただ、選択の余地がないんですよ。とにかく、無理してでもそう言う姿勢でいなければならないんです。」
(2018年05月17日『Gpone』記事参照)
ザルコ選手のマネージャーが「ロッシのせいでヤマハでの道が塞がれた」と言った真意は?
ロッシ選手は「想像力豊かですよねぇ」って笑ってましたが…
詳しくは、こちらでどうぞ。
【2018ヘレスGPまとめその2 ヤマハ&スズキ、契約交渉】[2018年05月16日 発行 Vol. 187]
●契約交渉まとめ
・「ロッシにヤマハでの道を塞がれた」ザルコマネージャー
・ロレンソ怒「ペルナットはメディアの太鼓持ちだ!」
・ドヴィツィオーゾ、ドゥカティ離脱の可能性もあるのか?
・ドゥカティはイアンノーネかクラッチロー希望
・イアンノーネ「世間の予想とは裏腹に重要なオファーが来てる」
・ロレンソ、スズキ移籍に大きな助っ人!?
他
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