125cc『ヴィニャーレス：倒すべき男になりたい』
マーヴェリック・ヴィニャーレス選手（16才）の世界選手権デビューは歴史的なものとなった。
デビューシーズンでここまで好成績をおさめたスペイン人ライダーは皆無であり（125ccクラス総合3位、優勝回数4回）、唯一、カピロッシ選手だけが1990年のデビュー年にこれ以上の快挙を成し遂げている。
125ccクラスの最終年はニコ・テロール選手がタイトルを取るものと考えられていました。現在、モト3クラス初年は貴方が取るのではと言う予想が多く立っていますが…。
「いやぁ〜、今から何か言うのはキビシいです。ラスト3戦ってぐらいになったら分かるんですけどね。でも、うちは強いですから。初めて走るサーキットもあったんですが、それも全て情報をゲットしたし、今度は全力を出して挑めますね。」
優勝候補としてのプレッシャーに持ち堪えられそうですか？
「倒すべき男であるって言うのが、かなり好きな方なんです。」
世界選手権デビューであった今年の収支結果は？
「スゴく良いです。開幕から最終戦までの間でかなり成長したし、ものスゴくたくさんの経験を積みました。初めてのサーキットで強い走りをするのを学んだんで、それを急いで自分のものにします。」
自身のリザルトに驚いているのですか？
「常に、もっともっととは思ってるんですが、でも、そうですね、驚いてます。こんなに安定して良いシーズンを送れたんですからね。負けたレースもあったけど、すぐに取り戻せたんでしょうね。」
先週、ヴァレンシアでモト3マシンを走らせていましたが、第一印象は？
「4サイクルエンジンに乗るのは初体験だったんですが、すぐに慣れてしまってビックリしました。ほとんどエンジンブレーキに気がつかなかったほどでね。でも、予想してたほど悪い走りじゃなかったですよ。20ラップほど走って、色々とセッティングを試し、僕の好みに合わせてゆきました。」
思っていたより簡単でしたか？
「はい、かなり。モト3マシンって言うのは操縦が難しくて、もう少し走らないものだって思ってたんですが、下の方からエンジンが反応してきて、かなり良いんでビックリしました。もちろん、進み具合はそんなにスゴくないですよ。時速205キロぐらいで、125ccより30キロ遅いですね。」
では、125ccとモト3ではタイムが違ってくると思いますか？
「はい。モト3は1ラップにつき2〜3秒遅くなるんじゃないですか。」
125ccとモト3ではマシン操縦法に違いがありますか？
「125ccは、2〜3周、ある一定の走りをさせなければならないんです。じゃないと、ダメになってしまうから。モト3は下の方から同じですから。」
要するに、モト3マシンの方がアグレッシブではなく、もっとソフトと言う意味ですか？
「はい。モト3マシンの方が走らせるのは簡単です。テスト初回はウェットコンディションだったんですが、125ccでウェットを走った時より安心でした。125ccの時はスーパードキドキだったんですよ。満足ゆく走りでしたね。」
それでは、このモト3マシン（250cc、4サイクルエンジン）に不足しているものは？
「もっとガツンとくるエンジンですね。もっと走れるような。」
この新クラスについて、どんな風に感じられてますか？
「未知のクラスですね。まだ何も分からないんですけど、モト2みたいなのかなぁと。猛烈な戦いで。」
メカニック勝負と言うよりはライダーの才能勝負になると？
「そう思います。」
それは有利なのでは…。
「さあ。スゴい才能のライダーは他にもいますから。」
どんなライバルを期待してますか？
「新人や、今年、トップグループにいなかった選手なんかが出てくるでしょう。励んで、上にあがってきますよ。」
その点については既に将来有望でしょう。公証人になると言う話は？
「いいえ。万が一を考えて、CAR (国際競技大会に参加するアスリートらに向けてのスポーツ学習施設) で勉強をしてます（笑）。9月からやってるんですが、かなり気に入ってるんです。時間がちょうど良いもんですから。ミゲル・モリーナ選手とも友達になったんですよ。DTM（ドイツツーリングカー選手権）のね。」
（日本語翻訳：La Chirico / 西語記事：Diario AS 2011年11月16日）
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スペイン人選手って、みんな、イタリア語もけっこう流暢に話すんですが、
ヴィニャーレス選手は今年の最終戦のレース後インタビューで初めてイタリア語で答えてました。
まだ、ちょっとスペイン語とちゃんぽんで分かりづらいんですが、来年はアッと言う間に上達するんでしょうねぇ。
ヴィニャーレス選手に、期待大クリックPrego
