モトGP『ストーナーとペドロさがRC213V考で対立』
1000ccマシン復活およびレギュレーション変更が(特にプロトタイプ機の最低重量4kg増)、先のセパン・テストを終えた現在、なにかと物議を呼んでいる。各マシン、各メーカーの特性も異なる故に各選手らの意見もまちまちなのだが、なかなか興味深いのは、ホンダではRC213V機に関し対照的なコメントで出てきていると言うこと。つまり、昨年のチャンピオンマシン後継機に対し、ワークス2選手であるケーシー・ストーナーとダニ・ペドロサの評価が一致していないのである。
セパン・テストでは3位のタイムを刻んだペドロサ選手が言うには、
「マシンのパワーは上がったけど、 身体的には操縦が難しくなりました。去年のケガ以降、僕は肩の筋肉を鍛えなければなりませんでした。新たな負担に耐えられるような身体作りをしてたんですよ。」
しかし、ストーナー選手のコメントは全く正反対。
「肉体的な負担は大して変わりません。800cc機も余分なパワーはありましたから。1000cc機の方が加速があるんですが、おかげで操縦がもっと楽しくなるんですよ。ただ、そのせいでスタイルを変えなければならなかったけどね。手応えは800ccに乗った時とかなり良く似てます。」
また、重量増加についても両選手の間に意見の一致は見られない。
「増量分は感じますね。特に、ブレーキングや操舵の時に。」とペドロサ選手が言えば、ストーナー選手は、
「違いは、特にコーナー走行時に感じます。」と。
ストーナー選手が2010年11月に初めてホンダ機に乗った時もチームメイトらの意見とは拮抗していた。あとの選手らが当時のホンダ機を『加速時の操縦が難しい』と言っていたのに対し、ストーナー選手は『パワー出力がこんなにソフトなマシンは初めてだ』と言ったのだ。
テストの結果から言えば、今のところストーナー選手が正しいことになる。ストーナー&ペドロサ選手のライディングスタイルの違いを別にしても、2人のトップライダーが同じマシンに対しこうも違う考えを抱くのは興味深いことである。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年02月07日)
じゃ、ドヴィツィオーゾ選手に聞いてみましょうか…って、あっ、いない…
マシンについて語らせたら、ストーナー選手と同意見のライダーっているんでしょうかねぇ…クリックPrego