モトGP『ドゥカティ:ヴァレンシアのプライベートマシンを開発』
GP12機がツインスーパーフレームでもって初登場した時のことを覚えているだろうか?
昨年11月初旬、シーズン閉幕した直後のヴァレンシア・サーキットだった。ヴァレンティーノ・ロッシとニッキー・ヘイデンが初めてアルミニウム製ツインスーパーフレームを試乗し、なかなか満足していた。たとえエンジンが前年度にモノコックフレームで使用されていたL型のそれであったとは言え…だ。
つい最近、2012年に向けてのストラテジーを披露したフィリッポ・プレツィオージ氏(ドゥカティのチーフエンジニア)が、昨年末にヴァレンシアでテストしたマシンはサテライトライダー仕様であり、セパンで披露したGP12機の決定ヴァージョンは同時進行していたプロジェクトであることを明かしている。
「ヴァレンシアでテストしていたのはプライベートライダー向けで、それを開発したんです。あの時のテスト結果をベースにしてね。それで、セパンへはプライベートチーム用のも1台と持って行きました。エクトル(バルベラ)は新マシンに大満足しているし、プライベートチームの中でもトップタイムを出してましたね。
電系システムはワークスのと同じものなんですが、エンジニアと言うのは皆、自分が最も好きなものを…自分のところのライダーに最適だと思うのを選ぶもので、まぁ、システムは同じなんですけどね。うちのストラテジーはワークス向けに新たな箇所をを開発してゆくことで、彼らが確実だと思った段階でプライベートチームにも提供してゆくつもりです。また、資金やパフォーマンスによっても搭載するかどうかが変わってきますね。エクトルは大満足しているし、マシンのパワーに気づいていると思いますが。」
つまりは異なる2タイプのGP12機が出走することになると、プレツィオージ氏が認めているのだ。
そこで脳裏をよぎるのがエンジンスキームについての疑問。
ヴァレンシア・テストに登場したのはL型エンジン版で、セパンではより角度の狭まった完全に異なるものが使用されていたのだ。
今年のドゥカティと言うのは、ワークスとプライベートで構造の異なるエンジンを走らせるつもりなのだろうか。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Motoblog.it 2012年02月10日)
セパンテストで1回、バルベラがロッシのタイムを上回ったのは…なんか関係あるんでしょうかねぇ。
ドゥカティ頑張れ!頑張れプレツィオージ!!クリックPrego
色々検索してみているんですが、ファクトリーGP12は90度なのか狭角なのか。この記事だと狭角みたいですが、それはそれで楽しみです。多分いつか4気筒Ducatiが、再度市販される際にはきっと搭載されると思うから。まぁ買えるかどうかは別。
古くはデスモ以外のエンジンを作ってたわけだし、勝てると思えばなんでもやっていいですよね。
設計思想にDucatiらしいこだわりが見えればDucatiらしいと納得するわけで、私は形式だけを見ても仕方ないと思います。
パニガーレの横置きリアサスは、SBKにデビューしたら結果が残せるのかも楽しみ。