WSB『今年からビアッジ法も』
バリア廃止、60分から45分へのセッション短縮、ドゥカティへの6kgバラスト等々…しかし、これだけが2012年スーパーバイク世界選手権の新レギュレーションではない。
Infront(ブルノでWSBKを運営)がFIM(国際モーターサイクリズム連盟)に、WSBとモトGPを明確に分けるようなレギュレーションを要請したのだ。
そのため今シーズンよりレッドフラッグでレースが中断された場合、『レース続行が可能なライダー』はすべてその際の順位からではなく、その前のラップでの順位から再スタートすることとなる。
旧(および現モトGP)レギュレーションでは、レッドフラッグ提示後、ボックスまで帰還できたライダーのみが再スタートできるのだが、同レギュレーションではスポーツマンシップに反すると判断されたのだ。
例えば2008年のドニントン戦で、芳賀紀行選手がコース上に洩らしたオイルによりカルロス・チェカおよびルーベン・チャウス両選手が転倒。事故の原因を作った芳賀選手は再スタートできたが、被害を受けた方は失格となった。新レギュレーションでは全選手が再スタートできるわけだから、レースの見ごたえも保証されることとなる。また、現在は1選手1台体制で行なっているため、事故発生時には常にチームは10分間で修理を行なえるようになっている。
また、罰則の手順にも変更が加えられた。ショートカットが行なわれた場合、今後は選手がそれによりどの程度有利になってしまったかをレースディレクションが検証し、ペナルティーを科すこととなるのだ。
レースディレクションのInfront代表パオロ・チャバッティ氏が次のように説明している(レースディレクションは3名からなり、他2名は
FIMおよびチーム代表でレース関連の重要事例の審査組織である)。
「我々はモンツァ戦でのビアッジ選手のショートカット以降、このような決断に至りました。同件でライドスルーを科せられたビアッジ選手は優に40秒のタイムロスをしました。つまり、過度な処分だったと言うことです。今後、同様の事例において選手が犯したミスによりどれだけ有利になったかを我々がが検証し、同選手に順位を1つないしは2つ下げるよう指示してゆくこととなります。これより深刻な事例に対しライドスルーが科せられることとなります。」
同罰則は5周回に科せられることとなる。なお、これまでは3周回だった。
またSP(スーパーポール)に関しても、ドライコンディションで開始後に雨が降り出した場合の進行手順が明示された。
SP1半ばに雨が降り出した場合、2回行なわれる20分セッション(1回目16選手、2回目8選手)は最初からやり直しとなる。SP2の最中に降り出した場合はドライコンディションで行なわれたSP1を有効とし(4選手脱落)、ウエットコンディションで再開する(20分間で12選手、更に20分間で8選手)。SP3の最中に雨が降り出した場合は、それまでのドライコンディションでの結果を有効とし、上位8選手により20分間のセッションのみが再開されることとなるのだ。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年02月23日)
あっ、ま、まずい…開幕戦終わっちゃってたよ…
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